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北海道ロジサービス株式会社様−事例紹介

北海道ロジサービス株式会社 代表取締役社長 岩藤 正和様 常務取締役 林 哲也様
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全国に膨大な数の店舗と組合員を持つ生活協同組合の中でも、最大規模を誇る「コープさっぽろ」。そのロジスティクス部分を一手に担う北海道ロジサービス株式会社は、物流部門をプロフィットセンターへと転換すべく、物流業務の効率化を積極的に推進しています。
その過程における日本通運の役割、今後の展望について、同社常務取締役 林 哲也 様にお話を伺いました。

コープさっぽろの物流基盤を支える 〜北海道ロジサービス株式会社のご紹介

― 北海道ロジサービス株式会社についてご紹介をお願いします

北海道ロジサービス株式会社は、生活協同組合「コープさっぽろ」と貨物運送業「エース」の共同出資によって2012年に設立された物流会社です。全道で109店舗の運営と宅配事業を展開している「コープさっぽろ」のロジスティクス部分を一手に担っており、メインセンターである江別物流センターでは店舗向けだけでも日々3〜4万ケース、繁忙時には8万ケースものオーダーを処理し、道内各店舗と宅配事業用30センター向けに仕分・発送を行っています。

北海道ロジサービスの中核施設である江別物流センター

コープさっぽろが行っている事業は単に商品をお届けするだけでなく、例えば市町村と協定を結び、遠隔地にお一人で暮らしておられる方のところに週1回必ず訪問することで現況を連携するといった、過疎化、少子高齢化時代に求められる社会貢献事業という側面もあります。当社はその根幹となる物流を担う立場であり、確実な商品供給を継続していくことが、我々の社会的使命とも言えます。

― 会社設立の経緯を教えてください

全国どこの生協でも、ロジスティクス業務は一括して外部委託しているのが一般的で、「コープさっぽろ」も以前は大手物流業者に業務委託していました。ただ、実際の輸配送業務は別の貨物運送業者に再委託されるため、直接の委託先である物流業者には一定程度の利益が出ていても、委託元である生協は二重構造のあおりを受け、赤字となるケースが多く、「コープさっぽろ」も赤字が続いている状況にありました。

そのような状況を改善するため、委託先業者の変更も行いましたが、コストが下がるのは1年目だけで、2年目からはまた横ばいとなってしまい、期待する成果を得るまでには至りませんでした。

TC店舗物流センター内部の様子

そんな折、大手スーパーが自社で物流業務を管理・運営し成功している事例を知り、物流部門自体がちゃんと利益を生み出す組織・体質とならなければ、本質的な改善にはならないという結論に至りました。そこで、2012年11月に「コープさっぽろ」の物流事業部を分離独立する形で、北海道ロジサービス株式会社を設立しました。自社の管轄内でロジスティクスの管理運営を実施し、輸配送業務を直接貨物運送業者に委託することによってコスト削減を図ると共に、新規事業として他のスーパー等との「共同配送」や、配送トラックの帰便を有効活用した「引き荷物流」を行うことで、ロジスティクス部門をコストセンターからプロフィットセンターへと転換することを目的としています。

函館センターの課題 〜日本通運との協業の開始

― 御社は新会社設立後に、函館エリアにおける物流センター業務を日本通運に委託しています

アメリカのウォルマートの配送事例としても一般的に認知されているとおり、チェーンストアの物流は片道1時間半〜2時間の距離の中で物を動かすことが最も効率的です。しかし、北海道は面積も広く、店舗・拠点間の距離が非常に離れていることから、同様の配送体制を整えることはなかなか難しいのが実態です。そのため、函館エリアについては、以前から常温品だけで3つの拠点を設け、一帯エリアの配送を含め大手物流業者に委託する形をとっていました。ただ、拠点間には距離があったため、横持ち作業にかかるコストや拠点の維持管理に掛かるコストが恒常的に発生している状況にあり、改善を必要としていました。

3拠点のうち、1箇所は日本通運の倉庫を賃借しTC拠点(Transfer Center:通過型物流センター)として利用していたことから、日本通運に相談し、敷地内にDC拠点(Distribution Center:在庫型物流センター)を新設してもらい3拠点を1箇所に統合すると共に、物流業務も日本通運に一括委託する形に切り替えました。また、統合に併せて、日本通運に専用の物流センターシステム(WMS)を構築・導入してもらうことで、入出庫管理・在庫管理の一元化、ピッキング作業の生産性向上を目指しました。

函館センターでのデバンニング作業

ピッカーによるピッキング作業の様子

― 業務委託を開始してから得られたメリットはありますか

拠点を統合したことで、拠点間の輸送に掛かるコストや維持管理コストは想定どおり圧縮することができました。作業品質面においても、日本通運が担当して以降、誤出荷がほぼなくなりました。以前のデータがないため、具体的な数値を挙げることはできませんが、あまりにも誤出荷の報告がないので、報告を怠っているのではないかと疑ったほどです。また、ベンダー納入状況、在庫状況などが即座に把握できるようになったことは、ロジスティクス全体を管理する立場としては非常に有益です。

ピース単位でピッキングした商品は専用ケースに収容し、各店舗向けに発送

加えて、「私たちに対するリクエスト」が増えたという点も大きな変化です。以前であれば、作業現場や物流過程で作業員が感じた問題意識、気になったことなどが我々の耳に入ってくることはほとんどありませんでした。日本通運となってからは例えば「店舗の納入口に置いてある荷物が導線を塞いでいて、納入作業の妨げになるので動かして欲しい」といった些細な問題であっても聞こえてくるようになりました。
弊社では、定期的に「仕事改革発表会」を行うなど全社を上げて改善活動を積極的に推進しています。現場で感じた些細な気付きに耳を傾け、対策を講じることが活動を推進する原動力となり、更なる改善、効率化へと繋がり、最終的にはコスト削減に貢献します。日本通運とは単に作業を依頼・遂行するだけのドライな関係ではなく、お互いにコミュニケーションを取れる風通しの良い関係を築けているという点に非常に満足しています。

更なる効率化を目指して 〜スキームの水平展開

― 本年10月には釧路でも物流センター開設を予定しています

物流センターシステム(WMS)も含め、函館センターで得たノウハウを水平展開する形で釧路センターの立ち上げを進めています。釧路センターを開設するのも、江別センターからの長距離輸送を削減し、一帯エリアの効率的な配送を実現するためであり、日本通運と共に検討を進めてきました。函館と違い、センターは当社が所有する施設と日本通運が所有する施設の2拠点に分かれる形となりますが、既存施設を有効活用することで、立ち上げに掛かる時間とコストを大幅に削減しつつ、効率的な配送網の整備を行っていく予定です。

ただ、将来構想としては、センターを1つに統合したいという思いがあります。日本通運にお願いしているのは常温品だけであり、函館も今回立ち上げる釧路も、低温品は依然として別拠点で運用を行っています。低温品も含めて1つのセンターに統合し、輸配送も共通の車両で行える環境を構築できれば、コスト面だけではなく、お客様に対するサービス向上にも繋がっていくと確信しています。日本通運には構想の実現に向けた様々なアイデアを提案していただけることを期待しています。

― 最近では海外からの商品調達も開始されました

サービス向上の観点からも、バラエティに富んだ商品を扱って行きたいと考えており、その第一弾として間もなくイタリアからピザが到着します。どんな商品でも扱うというわけではなく、安心、安全なものをお届けするというコープの基本理念に合致する商品だけを調達することを心掛けており、今回のピザもイタリアの生協が製造した商品となっています。

輸入業務に関しては、日本通運が最も得意としている分野ですから、今回の業務も日本通運に全面的に協力していただきました。今後も各国から厳選された商品を仕入れ、お客様にご提供していきたいと考えています。また、輸入するだけではなく、将来的には北海道商品の輸出もぜひ実現したいと思っています。色々とクリアしなければならない問題もありますが、その際には世界各国に拠点を持たれている日本通運のグローバルネットワークで最大限のサポートをして頂けると思っています。

常務取締役 林 哲也様

今後の課題

― 今後の課題・日本通運に期待することを教えてください

私たちがいて、物流センターがあって、店舗があり、宅配があり、その先に組合員さんがいます。それぞれにとって最適な物流とはなんだろうかということを、これから再検討していく必要があると思っています。例えば、江別も函館も通路別、カテゴリー別の納品はまだできていませんが、店舗にとって最も望ましいのはどういった形なのか、店舗側のオペレーションも含めた形で最適解を見出して行く必要があります。私たちは3年ごとの課題をもち、解決していくことを心がけていますが、これが次の3カ年の課題です。

偶然なのですが、私が物流管理士の資格をとったときの論文担当者が以前、日通総研にいらした湯浅和夫さんでした。湯浅さんのロジスティックスについての考え方が私には納得できるのです。湯浅さんは「運ばない物流」なんて言われますが、これは究極の物流像、ロジスティックス像ですね。無駄に動かさない。本当に必要なものを必要なときにだけ動かすことを徹底させる。ハンドリングに関しても同様で、必要以上に触れない。店舗で陳列する際のハンドリングが少なくなるように、センターから物を出す。
そういうロジスティックスの精神を実現するためにも、日本通運とは、意見交換しあえる密な関係でありたいと思っています。

※ 2014年8月取材

会社名 北海道ロジサービス株式会社
本社 北海道江別市東野幌44-1
設立 2012年11月
事業内容 一般食品・雑貨の輸送、保管、仕分け、配送の物流事業
代表取締役CEO 岩藤 正和
資本の額 8,500万円

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