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Peach Aviation株式会社様−事例紹介

Peach Aviation株式会社 オペレーション本部 整備部 整備管理課 部品・施設責任者 香森 高明様
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日本初のLCC「Peach Aviation」は、日本一の就航率と高い搭乗率に支えられ、就航から2年で11機を保有するほどに成長し、2014年3月期決算では黒字転換の見込みです。安全第一を鉄則とするPeachは日通とどうタッグを組みこの就航率を達成しているのでしょうか。オペレーション本部整備部 香森高明様に伺いました。

日本で一番欠航しないエアライン〜Peach Aviation株式会社の紹介

― Peach Aviation株式会社はどのような会社ですか

Peach Aviation株式会社(ピーチ・アビエーション、以下Peach)は、2011年2月に「日本とアジアを結ぶ新しい航空会社をつくる」をコンセプトに設立された航空会社です。

関西国際空港を拠点に2012年3月、エアバスA320-200 3機体制で運航を開始しました。

就航にあたり、お客様と次の3点を約束しました。

  1. 安全なフライトをご提供いたします。
  2. コストを抑えてお手頃価格の運賃を365日提供します。
  3. 日本の航空会社として日本品質(JapanQuality)で対応します。

青空に映えるPeachのエアバスA320-200

国土交通省発表の2013年4月-9月の欠航率で、Peachは0.2%(就航率99.8%)と日本で一番欠航しない会社になり、LCCは欠航しやすいという世間の見方を覆しました。

Peachが支持される理由〜"安全"を優先し、旅行の変化を提案するエアライン

― なぜPeachはそれほどまでの成長ができたのでしょう

PeachはLCCですが、だからといって何に対してもコスト削減をするのではなく、安全運航のためのコストは惜しみません。そのことが結果的に欠航しない航空会社と呼ばれることにも繋がり、支持していただけているのでしょう。
次にPeachの独自性です。国内で同じ2012年に就航したLCC 2社は完全な日本ブランドではないので、純粋に国産の、特に関西の航空会社として選んでいただけたのではないかということと、完全に女性をターゲットにしているのはPeachだけという2点が挙げられます。

― 女性をターゲットにしたのはどういうコンセプトからでしょうか

LCCは、これまで航空機に乗っていなかった方にお乗りいただきたいというところから出発しています。 ビジネスではないお客様、レジャー中心のお客様ということで、女性を主要ターゲット層と考えました。実際に、平日の昼間に伊丹から飛行機に乗るのはスーツ姿の男性が8割だと思いますが、Peachのお客様は女性が約半分と女性率がかなり高いです。
これまで飛行機に乗っていなかった方が、友人や知人、親族を訪問する目的で乗られます。帰省するのは年に1回だった方が2回3回になるとか、北海道に住むおじいちゃん、おばあちゃんが、Peachができたことでご自身で孫の顔を見に毎月出かけられるようになったとか、そういった新しい利用の仕方を提案したかったのです。

この流れはLCC先進諸国で起こっていることでした。そこで日本でも新しい航空需要を喚起する意味で、どちらかといえば女性をターゲットにブランディングやマーケティングを行ってきました。

「安全性確保」と「コスト削減」〜一見矛盾する課題をどう解決したか

― 次の決算で黒字化の見込みということですが、「安全性の確保」と「コスト削減」の両方をどのような仕組みで達成したのでしょうか

LCCといっても、航空機の運航や整備に関しては他の航空会社と同じ法律を遵守し、検査を受けます。 安全には最大限の投資をします。安全なくして航空会社は成り立ちません。
機体については長年使用すればメンテナンスにコストがかかるようになりますので、常に新しい機体を導入すべきだと思います。機体はすべて同型機とし、整備方法・整備資材のシンプル化を図っています。

就航先は片道4時間以内、到着後は30分で機内清掃などの作業を行い、次のお客様をお迎えして関空に戻ってきます。このときの機内清掃はパイロットとCA自ら行います。
整備は自社整備体制で、運航が終わった夜間に集中して行います。資材在庫は持ちすぎるとコストを圧迫するので最小限にしています。しかし、この「在庫を最小限にし、かつ運航支援率を高める」という究極の命題はバランスが難しく、日通とのパートナーシップにより物流TAT(Turn Around Time)の短縮を図っています。

機体・機内の清掃も乗員で行っていると申しましたが、安全運航に関わらないところでは徹底したコスト削減を行っています。「いくらで航空券を売ります」ではなく、「いくらであれば買っていただけますか」という発想がまずあり、それを達成するためにどういう努力をするかという姿勢でコストと向き合っています。この会議室の椅子もバラバラで揃っていませんし、OA機器もほとんど中古です。幸いなことに日本にはいい中古がたくさんあります。

日通を選んだ理由〜日通にはPeachの安全運航を支える物流網と品質がある

― 日通が果たしている役割を教えてください

多くの航空会社は、国内外の就航先空港に保守部品を在庫していますが、Peachでは関空で必要最低数だけを在庫し、都度補充する方法を採用しています。
補修用部品のほとんどは海外から輸入し、24時間体制の関空で夜間に緊急通関して整備に間に合わせることもあります。

また、国内外の就航地で部品が必要になれば、日通が迅速かつ安全に現地まで輸送します。
それらの輸送部品が今どこにあり、誰が輸送に携わっているか、日通の細かいトレサビリティにより把握できるようになっています。

A320のタイヤ

― パートナーに日通を選んだ経緯と理由を教えてください

フォワーダー(貨物利用運送事業者)に求めた要件は3点ありました。

  1. 物流網の規模が大きいこと
  2. 品質と価格のバランスがとれていること
  3. 緊急時に確実に対応してくれること

日通を含む国内事業社と欧州事業社の複数社で入札を行い、各社の強みを分析、検討して日通に決定しました。
日通を選択したのは、世界最大規模の物流網と品質の高さ、品質に見合った価格です。

タイヤ内装着のブレーキ

物流網だけ採れば海外のフォワーダーにも日通に匹敵する会社はあまたあります。違うのは品質です。日通に依頼すれば高い品質で応えてくれる。3番の「緊急時の対応」ということにも通じ、日通であればどんな場面であってもなんとかしてくれるという安心感は前職を含む長いビジネス経験で持っていました。日本品質とでもいいますか、細かな心配りができる会社だという点を評価しました。

整備に必要な資材がタイムリーに届くことは重要です。資材のほとんどが海外から届くため、24時間体制の関空と日通の経験を踏まえたスムーズな通関対応があるからこそ、遅延なく確実に資材が届けられ、結果として高い安全性とローコストが実現できているのです。

― ここまでの2年間で日通がいたから乗り越えられたというエピソードはありますか

今までに幾度となく海外からの緊急輸送(AOG物流)は発生しており、緊急輸入通関で助けていただきました。特に今年の年末年始は長かったので、日通の輸入営業の方には大変お世話になりました。年末年始は市場も止まり、貨物地区にはほとんど誰もいないような状況になりましたが、航空機は365日就航しており、航空部品も休みなく入手しました。日通は大晦日も正月も通関を行ってくれて、大変助けられました。

今後の期待

― 今後の予定と日通に期待するところがあればお聞かせください

Peachは2015年までに17機体制になります。また2014年7月からは沖縄空港が第二拠点として稼働を開始します。ますますネットワークを拡大し、アジアのPeach、世界一のLCCと胸を張って言えるようになりたいです。

今後、就航を目指そうとする先は、すべて日通の物流網でカバーされており、安心して就航先を増やしていけます。Peachのメンテナンス物流網は日通のインフラの上に成り立っているようなものです。今後、益々お付き合いが深くなっていきますが、緊急の事態が起こったときにはぜひ助けてください。輸入のみならず、輸出の発生も想定されますので、今後ともPeachをよろしくお願いいたします。

40カ国 224都市 460拠点に展開する日通のグローバルネットワーク

※ 2014年1月取材

会社名 Peach Aviation株式会社(ピーチ・アビエーション株式会社)
本社 大阪市泉佐野市泉州空港北1番地
設立 2011年2月10日
事業内容 航空運送業(国内線・国際線)
代表取締役CEO 井上慎一
資本の額 150億5万円(うち資本金75億1505万円)
主要株主 ANAホールディングス株式会社 (38.67%)
First Eastern Aviation Holdings Limited (33.3%)
株式会社産業革新機構 (28.00%)
従業員数 約600名
URL http://www.flypeach.com/jp/ja-jp/homeJP.aspx

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