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田中食品株式会社様−事例紹介

田中食品株式会社 代表取締役社長 田中 茂樹様
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大正5年に日本で初めてのふりかけ「旅行の友」を商品化した田中食品株式会社。同社のふりかけは日本のみならず、海外にも販路を拡大しています。
日本で生まれた”ふりかけ文化”をアジアへ、その先へ。同社の海外戦略の過程において、日本通運をどのように活用しようとしているのか、代表取締役社長 田中茂樹 様にお話を伺いました。

日本で初めて”ふりかけ”を商品化した会社 〜田中食品株式会社のご紹介

― 田中食品株式会社についてご紹介をお願いします。

田中食品株式会社は明治34年(1901年)広島県呉市において漬物・佃煮・味噌の製造・販売を開始して以来、日本最古の113年の長い歴史を持つ会社です。大正5年(1916年)、まだ「ふりかけ」の名称もない時代に「旅行の友」の商品名で、わが国初の「ふりかけ」を製造・発売しました。「旅行の友」は時代と共に改良を重ねつつ、いまなお変わらぬ名前でふりかけの代名詞としてお客様の食卓の名脇役として愛され続けています。

スチール缶に入った大正初期
の「旅行の友」の復刻版(左)
と現在の「旅行の友」(右)

― 「旅行の友」誕生にはどのような背景があったのですか

戦時中の当時、陸軍と海軍から「持ち運びが容易で、日持ちのする食品」の開発要請があり、試行錯誤の末、創り出されたのが初代「旅行の友」です。その背景には、「軍人である一人息子や身内の者が、戦地で頑張っているので、なんとか食べ物に困らないよう、栄養価の高いものを美味しく食べてもらいたい」との親心の一念があったと聞いています。つまり、当社のふりかけは「子を思う親心が生んだ、愛情に満ち溢れた食品」であり、その思いこそが田中食品の伝統であり原点です。本物の素材を使い、味付けにも決して妥協せず、愛情と細心の注意を持って作り続けてきたことが、100年余りに渡り親しまれ続けている理由です。おかげさまで「旅行の友」は2010年、「ザ・広島ブランド」として広島市から認定を頂きました。

田中食品広島工場
工場には「ふりかけミュージアム」が併設されている

昭和30年頃の製品出荷風景
トラックの荷台には日本通運の文字も

― 100年余りの歴史において、ふりかけも大きく様変わりしたのでは

消費者の皆様の嗜好の変化に併せて、当社でもソフトふりかけや減塩ふりかけなど、多様な種類のふりかけを製造・発売しています。ふりかけというと最近では、一回の使用量に小分けされたパッケージをイメージされる方も多いと思いますが、個装のミニパックふりかけを日本で最初に発売したのも弊社です。いつの時代も、消費者の皆様の要望と社会の要請にタイムリーにお応えする商品開発と製品作りに挑戦しています。

今ではおなじみの個装されたふりかけも
日本で初めて発売したのは田中食品

“ふりかけ文化”を世界へ

― 御社は海外にもふりかけを輸出されています。また、食品展示会等を通じ海外へのPRも積極的に行われています

代表取締役社長 田中茂樹様

海外に「ふりかけ」という文化はまだ存在しません。しかしながら、特にアジア圏においては魚に味付けをし、乾燥させ、それを調味料として使っているような食事も結構多いのです。従って、アジア圏には「ふりかけ」が馴染みやすい下地があると考えています。今は現地に滞在されている日本人の方たちが購入されることが多い状況にはありますが、それが現地の方たちに広まり、幼少の頃から食すようになれば、自然と愛用の食品として成長していく大きな可能性を秘めています。

そのためにも、海外に向けて積極的なPRを行っていくことが重要であり、日本においてふりかけ文化を生み出したのと同様、海外でもふりかけという文化を定着させて行きたいと考えています。

物流+αのコラボレーション

― 日本通運にはどのような業務を委託されていますか

2012年6月に台湾で開催された食品展示会で、サンプル品の輸出業務を委託したのを皮切りに、2012年10月からは、ふりかけ原料(紫蘇)の調達物流(通関・保管・配送業務)の委託も開始しました。それ以来、ふりかけの海外輸出業務、富山で製造したミネラルウォーターの輸出業務と、国内外の展示会への出展や、輸出業務が発生する都度、追加で委託範囲を拡大しています。

発地や仕向地がどこであっても、日本通運の担当者に連絡をすれば調整し対応していただけるため、弊社側では煩雑な手配・手続きを行う必要がなく、大変助かっています。

物流面だけに限らず、弊社と日本通運でコラボレーションした企画も行っています。紙でできた日通カラーのトラック容器の中に弊社のふりかけを入れた販促品を制作し、日本通運に引越しのお見積りを頂いたお客様へプレゼントしています。最初は広島だけの扱いでしたが、最近では岡山や山口でも取り扱っていただいております。ぜひ全国で取り扱っていただけるようになることを期待しています。

田中食品と日本通運がコラボした販促品

― ふりかけの輸出にはどういった注意点がありますか

ふりかけには様々な原材料を使用しますが、例えば、色素などは、国や地域によって使用を規制されているものがあり、たとえ天然色素を使用していたとしても輸入が認められません。また、ヨーロッパでは肉エキスが入っていても輸入できませんし、アメリカでは肉エキスに加え、卵類も規制の対象となります。規制対象の品目は国・地域ごとに様々ですから、輸出先ごとに調査を行い適切な対処を行う必要があります。

展示会への出展など物量が比較的少量の場合は、弊社の方でその国の規制などを調査し対応することも可能です。ただ、実際に製品輸出するとなった段階ではもっと本格的な調査・手続き等が必要となるため、日本通運に対応をお願いしています。日本通運は海外業務に精通しているので、そういった点に関しては、安心して業務を委託することができています。

― 日本通運を利用したことで得られたメリットはありますか

海外の販路情報についても提供していただいています。
国内の販路・商流部分については、弊社も113年の歴史の中で築いてきた独自のノウハウを有していますが、海外となると全てが一からのスタートとなります。海外へ展開するにあたっては弊社単独で実行するには困難なことも多々あります。早くから海外に幅広く展開しておられる日本通運が持つノウハウや情報は、非常に有益なものであり、弊社にとって日本通運は単なる物流業者というより、むしろ商社のような存在と言えるかもしれません。

ふりかけ原料(紫蘇)のデバンニング作業

今後の展開と日本通運に期待すること

― 御社は今後、どのようにふりかけを世界に展開していこうと考えているのでしょうか

例えばアジア各国は米食文化ではあっても、ご飯の上にかけるのではなく、ご飯の中に混ぜ込んで食べることが一般的です。欧米においてはそのまま食べるというよりも新たな調味料の位置付けとしてパスタなどに絡めて利用されるのではないでしょうか。そういった意味では、今のふりかけの形態に捉われるのではなく、各地の文化・慣習に根付いた形で「ふりかけ」も形を変えていく必要があります。つまり、日本で製造したものを海外に輸出するだけではなく、地産地消の考え方で広めて行くことも必要だと思っています。

海外で日本と同じふりかけを作ろうとしても、現地で全ての原材料を揃えるのは非常に大変です。調味料を揃えるだけでも大変な労力を必要としますし、無いものを海外から調達してしまうと、関税が掛かり、製造コストも必然と高くなってしまいます。
醤油の代わりに魚醤を使うといった、それぞれの地域で容易に入手できる原材料を用いた製品を開発することが、現地の方たちの嗜好に合った製品を生み出し、ふりかけ文化を定着させることに繋がると思っています。

弊社では既に海外からの研修員を受け入れ、ふりかけの製造に関するノウハウを伝承しつつ、協力して製品開発を進めていくための土壌作りに着手しています。

― その過程において日本通運に期待されることはなんでしょうか

まずは、原材料の調達物流を担っていただきたいと思っています。各地・各国から必要なものを確実に運んでくることです。ふりかけの原料だけに限った話ではなく、海外で生産するとなれば、梱包資材や生産機械などありとあらゆるものを調達する必要があります。
海外において、日本と同様のサービスレベルでの調達を実現することは容易にできることではありません。また、どんな物流業者でも実現できるものでもありません。海外における豊富な実績と何でも運んできた経験を有する日本通運だからこそ実現可能な調達物流というものがあるはずです。
各国の規制への適切な対処、最も効率的な調達方法の提案など物流コンサルタントとしての力を大いに発揮していただきたいと思っています。

加えて、現地の人たちの要望を吸い上げていただく商社的な役割も担っていただきたいという希望もあります。弊社と日本通運がタッグを組むことによって、あたかも弊社の調査・マーケティング部門のような存在としてサポートしていただけることを期待しています。

※ 2014年7月取材

会社名 田中食品株式会社
本社 広島市西区東観音町3-22
設立 昭和3年7月 (創業明治34年)
事業内容 加工食品の製造・販売
代表取締役 田中 茂樹
資本金 1,000万円
URL http://www.tanaka-foods.co.jp/

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