ニュースリリース

日通 警備員1200名による「防犯訓練」を実施 現金輸送車への襲撃を想定

2003年11月15日

 当社では、11月15日(土)午前8時30分から江東区有明の「東京ビッグサイト 西3ホール」で、当社の現金輸送業務に携わる警備員1200名が参加して「防犯訓練」を実施いたしました。
 この「防犯訓練」は、民間企業のボーナス支給がピークとなる12月初旬を眼前にして、現金輸送車や金融機関を狙った犯罪が懸念されることから、現金輸送に携わる警備員の防犯意識の高揚と襲撃された際の即応力向上を目的として、(1)現金輸送車への襲撃を想定した「防犯模擬訓練」、(2)参加者全員による警戒棒の基本・応用操作、などを主な内容として開催したものです。
 
 実施した「年末防犯実技訓練」の主な内容は、以下の通りです。

  1.【警戒棒の全員訓練】(9:00~9:20)
 警備員1200名が警戒棒の「下段打ち」「中段打ち」など、日頃訓練している基本動作を会場いっぱいになって披露、キビキビとした動きと、気合いのこもった掛け声に防犯への意気込みが感じられる訓練でした。
  2.【選抜者による警戒杖の基本・応用訓練】(9:30~9:50)
 本年の警備業法の見直しにより、警戒杖の使用が認められました。日通東京警送支店においても夜間の業務を中心に使用しています。
 支店内より選抜した警備員により、本日訓練に参加した警備員に対し、基本操法、応用操法について披露しました。
 
3.【実際の犯行をモデル化した防犯模擬訓練】(9:55~10:35)
 
(1) 「スーパーでの夜間の現金集金訓練」
  ヘルメットと防弾チョッキで身を固めた警備員が警送車から下車後、スーパー駐車場内の点検と周囲の安全を確認し、スキのない動作で売上金の受け渡しを行い、事件を未然に防ぐ訓練を実施しました。
 
(2) 「現金受け渡し時の襲撃事件」
   銀行員と警備員が物件の授受を始めたとたん、犯人が拳銃を発砲しながら襲撃する事件を再現し、事件発生に対応する訓練。
 犯人役の迫力ある演技や警備員のこわばった表情など、実際の事件をモデル化しているだけに見学する警備員も身を乗り出して、真剣な表情で見入っていました。
 
(3) 「不審車発見による犯行予防訓練」
   前日の終業点呼時に乗務員から不審車情報の報告を受け、本日パトロールを実施したところ昨日と同じ不審車を発見、警送車への作業中断指示を行い、110番通報および銀行への警備強化を要請し、犯行を断念させるとともに到着した警察による犯人逮捕までの対応訓練。
  4.【警戒棒の基本・応用動作訓練】(10:55~12:00)
 グループで行う「警戒棒の基本・応用動作訓練」ではスキのない警備員を養成するため「気をつけ」「敬礼」のほか、「下段打ち」「両手突き」など基本的な訓練を行いました。
 実技者は「エイ!」「エイ!」「ヤー」と、会場に響く大きな掛け声に合わせ、キビキビした動作で警戒棒を操作、その演技からは油断のない警備業務を遂行しようという緊張感が伝わってきました。

以上