ニュースリリース

国内貨物輸送量 2005年度まで6年連続マイナスの見通し

2004年12月16日

~2004・2005年度の経済と貨物輸送の見通し~

 当社のシンクタンク子会社である株式会社日通総合研究所(社長:井手高吉)は、2004・2005年度の経済と貨物輸送の見通しを発表しました。

□ 経 済
   世界経済の拡大テンポは減速基調にあるが、このまま世界経済が大きく落ち込むことはない。2005年の経済成長率は、米国経済3.2%、欧州経済1.9%、アジア経済5.8%と見込んでいる。
 日本経済は、来年度前半にかけて調整局面を迎えるものとみられ、経済成長率は2004年度の2.0%から2005年度は1.2%に鈍化しよう。
□ 国内貨物輸送
   2004年度の国内貨物輸送は、生産関連貨物や消費関連貨物が堅調な動きをみせるものの、建設関連貨物の低迷から、総輸送量は0.7%減となろう。
 2005年度については、生産関連貨物が7年ぶりにマイナスに転じ、建設関連貨物も水面下の推移が続こう。消費関連貨物はかろうじてプラスを維持する水準にとどまるものの、総輸送量は1.7%減と、前年度と比較してマイナス幅は拡大するものとみた。
□ 国際貨物輸送
   2005年度の主要8港の外貿コンテナ貨物の輸出は、前年度のような大幅増は期待できないものの、年度全体では4.4%増と着実な歩みになろう。輸入も増勢はいくぶん鈍化し、3.4%の増加になるものとみられる。
 2005年度の国際航空の輸出は、増勢の鈍化が避けられないものの、6.3%の増加となるものと予測される。輸入も、前年度の伸びは下回るが、4.6%増と堅実な荷動きになろう。

以上