ニュースリリース

日通、台湾-中国間で高速海上混載サービス

2010年6月23日

~江蘇省太倉(タイソウ)港直行船を利用する「馬上到蘇州(マッシャン タオ スーチョー)」を開始~

 当社の現地法人台湾日通国際物流(股)有限公司(社長:杉山龍雄、以下台湾日通)は、2009年に台湾・中国間で合意し、今年度中の締結を目指している両岸経済協力枠組協議(以下、ECFA)※1による物流需要の増加に対応するため、江蘇省太倉(タイソウ)港への直行船を利用する台湾発中国蘇州向け高速海上混載サービス「馬上到蘇州(マッシャン タオ スーチョー)」を、5月より開始しております。

 台湾にとって中国は最大の輸出相手先であり、貨物の多くは江蘇省など中国華東地区へ輸出されています。ECFAは台中間の貿易、サービス、投資の障壁を取り除くことを目的とする経済協定で、今般の締結によりさらなる物流の活発化が見込まれるとともに、江蘇省向け出荷の主要な荷揚港となっている上海港も、貨物量のさらなる増加が予想されます。
 今般、台湾日通が開始した混載サービスは、混雑が予想される上海港を経由せずに、台湾の基(キー)隆(ルン)港・台中港から江蘇省太倉(タイソウ)港への直行コンテナ船ルートを利用し、太倉(タイソウ)港から江蘇省蘇州新区までコンテナのまま自社で保税転送する、高品質な快速サービスです。
 太倉(タイソウ)港から蘇州新区への保税転送は「区港連動制度」※2により諸手続が簡素化されるため、上海港経由では本船到着から蘇州新区の配達までに2~3日を要していましたが、太倉(タイソウ)港を利用する今回のサービス「馬上到蘇州(マッシャン タオ スーチョー)」では、本船到着の当日午後には蘇州新区CFSへ搬入することができるため、大幅なリードタイム短縮を実現いたしました。また、台湾、蘇州の双方において、当社現地法人によるきめ細かなサポートを実施しております。

 当社は、需要拡大が予想される台中間の物流サービスを一層充実させ、お客様の調達・製造・販売に関するロジスティクスニーズに対し、今後も高品質なサービスを提供してまいります。

以上

※1 ECFA=Economic Cooperation Framework Agreementの略称
※2 区港連動制度=保税エリア、保税インランドデポ、輸出加工区や保税物流センター、物流園区など税関が管轄するエリアである特定地区の「区」と、実際に貨物を船舶や航空機に積載する港湾、空港などの「港」との間での輸出入通関手続きに関する制度の一つ。「区」と「港」を一体とみなし、輸出入手続きの際に行なっていた複数の手続きを簡素化することにより物流全体に要する時間を短縮し、円滑化することを目的としている。