ニュースリリース

日通、インドネシアで国交省の海外実証事業を実施

 当社は、本年3月から、国土交通省による2015年度海外実証事業「インドネシアにおけるRORO船を活用した海上物流システム近代化に係る実証事業」を実施、このほど無事完了いたしました。

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(ジャカルタ港でのコンテナ積み込み)

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(RORO船内でのコンテナ積付け風景)

【実証事業の目的】

 今回の実証事業は、インドネシアでのRORO船(※)を活用した効率的な物流システム構築の実現に向けて、実証的な運行の実施等により、同国における効果や課題等を具体的に調査・分析するために実施されました。

【実証事業の概要】

 インドネシア経済の中心であるジャワ島(ジャカルタ)から、一人当たりの所得が高い東カリマンタン州(バリクパパン)向けに出荷される日用品、電化製品の輸送をRORO船で試験輸送することにより、効果を測定し、今後改善すべき課題となる点を抽出します。

【当社のサポート内容】

  1. ジャカルタ⇒バリクパパンの輸送貨物の集荷
  2. ジャカルタ近郊の保管倉庫から、ジャカルタ・タンジュンプリオク港への輸送
  3. ジャカルタからバリクパパンまで輸送するコンテナ及びシャーシ(車台)の手配
  4. ジャカルタ・タンジュンプリオク港にてコンテナ積載シャーシの船内への積込、固定作業
  5. バリクパパン港から、最終配達地(バリクパパン市内等)へのコンテナ積載シャーシによる貨物輸送

※RORO船とは:フェリーの様にランプウェイと呼ばれる車両の乗降口を備え、トレーラ等の車両が荷役機器(クレーン等)無しに自走で船内に入ることが出来る貨物船の事です。

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 本事業は、インドネシア政府の「海洋国家構想」において、ジャワ島と各島間における地域格差の是正を図るために国内主要港湾を結ぶ効率的な海上物流ネットワークを構築する、との発表を受け、おなじ海洋国家である日本の先進的な輸送システムを導入、実施したものです。当社は、今後も東南アジアの成長を物流面からサポートしていきます。