日通、ドローンの倉庫内活用に向けた実証実験を実施
~世界初※1!非GPS環境下で半自律飛行によりカメレオンコード※2を読み取り~
当社は、8月24日(木)、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(社長:坂田正弘)、株式会社プロドローン(社長:河野雅一)と共同で、倉庫内での在庫管理や物流施設警備へのドローンの活用に関する実験を当社倉庫Tokyo C-NEXで実施しました。
パレットを貨物に見立てたテストコースで、床面と貨物との位置関係をレーザーで検知して半自律飛行するドローン
凹凸のある貨物との距離を空中で一定に保ちながら飛行し、ドローンに搭載したリーダーでカメレオンコードを認識
【目的】
倉庫・流通施設等、非GPS環境下にある物流現場でドローンの積極的な活用を検討していくため、最新型ドローンを使用した実証実験を行い、現状の技術レベルの検証と実用化に向けた課題を確認。
【実験内容】
- 倉庫に見立てたセットによる半自律飛行実験
(飛行高や貨物から一定距離を保持する自律飛行機能の一部を実証)
- 飛行しながらのカメレオンコード読み取り実験
- 超高感度多目的カメラによる警備を想定した撮影実験
【成果】
- 非GPS環境下において、飛行高や貨物からの距離を一定に保って半自律飛行できることを確認
- 飛行しているドローンに搭載したカメラで、カメレオンコードの一部を読み取ったことを確認
- 超高感度多目的カメラにより、照明を落とした物流施設内で対象物を認識できることを確認
【課題】
- ドローンの前後方向への移動も自律飛行する完全自律飛行の実現
- カメレオンコード等の読み取り精度の向上に向けたカメラおよびドローンの技術開発
【飛行実験に使用したドローンの基本情報】
- モーター軸間距離:1,058mm
- 本体重量:4.6kg ※バッテリー含む
- ペイロード(搭載可能重量):3.5kg
当社では、ロジスティクスエンジニアリング研究・開発の一環として、関係先と協力し、ドローンが持つ「飛ぶ」という機能を基本に、「運ぶ」ことはもちろんのこと、「見る」「探る」「調べる」「監視する」といった、ドローンの特性を活かした多方面での活用を今後も検討してまいります。
- ※1倉庫内を半自律で飛行するドローンからカメレオンコードを近距離で読み取る実験としては世界初
- ※2カメレオンコード:シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックを使った高速・高精度の複数認識が可能なカラーバーコード