日通野球部 最新情報

5試合でわずか4失点 守りの力で九州大会優勝

第70回記念JABA九州大会
2017年5月7日~12日 北九州市立大谷球場、北九州市民球場

2017年5月7日(土) 北九州市立大谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
日本通運 1 1 2 0 3 0 2 9
NTT西日本 1 0 0 0 0 0 1 2

(大会規定により7回コールド)

2017年5月10日(水) 北九州市立大谷球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7
ビッグ開発ベースボールクラブ 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 5 0 0 1 0 7

(大会規定により7回コールド)

2017年5月11日(木) 北九州市民球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
九州三菱自動車 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 1

2017年5月12日(金)準決勝 北九州市民球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 2 0 0 0 4 3 9
王子 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

2017年5月12日(金)決勝 北九州市民球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 1 1 0 0 0 0 1 0 3
SUBARU 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2

スコアボード詳細

マッチリポート

九州大会の初戦の相手は、直前に行われた京都大会で優勝を果たし日本選手権への出場を決めたNTT西日本。大会最優秀選手となったエース吉本投手を予想したが、相手の先発は川口、初戦必勝を目論む日通は、エース高山を投入。初回、日通は2番・浦部が死球で出塁。浦部はすかさず盗塁を決めると、1死2塁で3番・大槻は逆方向にタイムリーを放ち1点を先制。しかしその裏、高山は先頭バッターに高めのストレートを狙われ同点弾を許す。直後の2回表、手銭のソロホームランで再び試合をリードすると、3回にも4番・北川の2塁打から6番・藤嶋、7番・髙橋の連続タイムリーでさらにリードを広げる。5回には2死満塁の場面で8番・木南のライト前ヒットが相手のエラーを誘い走者一掃となり、7回には再び木南のツーランが飛び出し、7回終了時に7点差がついて大会規定によるコールドゲームとなった。
雨で1日順延になったあと、第2戦の相手はビッグ開発ベースボールクラブ。日通の先発は、昨年の10月1日以来の公式戦先発となった渡辺。久しぶりのマウンドながら安定感を見せる渡辺を援護したい日通打線は、2回裏6番・藤嶋の先頭打者ホームランを皮切りに、打者10人の猛攻で5点を奪う。その後も、藤嶋が5回、7回に3打席連続ホームランを放ち、投げては渡辺-和田-庄司の完封リレーで、初戦に続き7回コールド勝ちを収めた。
予選グループ2勝同士の対戦となった第3戦。日通の先発は阿部。九州三菱自動車はエース谷川をマウンドに送る。序盤から息詰まる投手戦。5回裏、日通は先頭打者の9番・手銭が3塁打を放ち先制点のチャンスを作り、1死2、3塁にチャンスを広げるが、3番・大槻、4番・北川が倒れ無得点。6回にも無死1、3塁の場面で7番・高橋のスクイズは相手投手の好守に阻まれてしまう。味方の援護がなかった阿部だが、ボールを低めに集める持ち前のピッチングで9回を2安打完封。そして最終回、1死満塁の場面で、バッターは大槻。最低でも犠牲フライを狙ったという大槻の打球は、ライトのフェンス手前まで届く大飛球。余裕を持って3塁から手銭がタッチアップでホームを踏み、劇的なサヨナラ勝利となった。
予選グループ3勝した日通は予選1位となり、予選4位の王子との準決勝に臨んだ。日通の先発は高山、王子はエース近藤。昨年の公式戦では、北海道大会(9-0)、伊勢松阪大会(5-2)、日本選手権準決勝(5-4)と勝っているが、雪辱に燃える王子の気迫が伝わる準決勝となった。序盤、相手のミスに乗じてチャンスを作りながら2つのダブルプレーで攻撃の芽を摘まれた日通だったが、4回、2番・浦部のヒットを足掛かりに1死1、3塁から、5番・関本が右方向に技ありの2点タイムリーで先制。高山は6回までノーヒットに抑える完ぺきなピッチングで主導権を握ると、8回は2死から7番・高橋から木南、手銭、大谷の4連打4得点、9回にも藤嶋の2点タイムリーと高橋の犠牲フライで9-0と圧勝し、決勝に進んだ。
決勝の相手は、ヤマハに1-0で勝ち上がってきたSUBARU。日通は準決勝と同じスターティングメンバーを並べ、ピッチャーは井口をマウンドに送るが、井口は先頭打者にセンター前を許すと、送りバント、四球で1死1、2塁のピンチ。右中間にタイムリーを浴びるが、カットに入った浦部の好返球で1塁走者を本塁タッチアウト。なおも2死2塁だが、ランナーの飛び出しを木南が2塁で刺し最少失点でピンチを切り抜ける。直後の2回表、藤嶋のヒットを髙橋が送り、木南がタイムリーで同点に追いつくが、井口はその裏、先頭打者に2塁打を打たれ、続く打者にストレートの四球を与えたところで藪監督は2番手に池田をマウンドへ。送りバントで1死2、3塁、犠牲フライで1点を失うものの後続を断ち、味方の援護を待つ。3回表2死から5番・関本に特大のホームランが飛び出し試合を振り出しに戻すと、息詰まる投手戦となる。互いに一歩も譲らない堅い守りでスコアボードにゼロが続く中、終盤の8回表、北川の2塁打から2死3塁のチャンスで、藤嶋に逆転のタイムリーが飛び出した。8回裏からは阿部がマウンドに上がり、2インニングを抑えゲームセット。
日通は九州大会において32大会ぶり3回目の優勝を果たし、決勝戦で逆転タイムリーを打った藤嶋宏俊選手が大会最高殊勲選手賞に選ばれ、首位打者賞には手銭竜汰選手(11打数6安打 .545)が輝いた。

コメント

藪宏明監督

初戦は、直前の京都大会に優勝して日本選手権出場を決めていたからなのか、NTT西日本の吉本投手が投げなかったのはうちにとってはラッキーでした。初回に先制して、その裏、高山が同点ホームランを打たれましたが、手銭が勝ち越しホームランを打ってくれたのが大きかったです。都市対抗予選のライバルであるホンダは岡山大会で優勝、新日鐵住金かずさマジックも長野大会優勝で日本選手権への出場を決めていますから、我々も九州大会は本気で獲りに来ています。初戦を勝てたことはチームの弾みになりました。
2戦目は渡辺を7ヵ月ぶりに公式戦のマウンドに上げました、どんなピッチングになるか心配でしたが、早い回に大量点をもらったので、余裕を持って投げることができたと思います。日立大会で調子が悪かった藤嶋と手銭がバッティングで結果を残して、チームに勢いをつけることができました。
第3戦は、相手エースの谷川投手との投手戦になると予想していました。球速が速いだけでなく、真っすぐもカットボールもツーシームもコースいっぱいにコントロールされてくるので、バッターは最後まで狙いを絞り切れませんでした。5回と6回に無死3塁の場面を作りましたが、相手がよく守ったと思います。最終回、手銭が四球で歩いて、1番・大谷に代打を送りましたが、松本はあの場面をよく繋いでくれました。最後は大槻がベテランの読みでしっかりボールを捉えて犠牲フライを打ってくれました。1点を争う展開は予想していましたが、最高の結果になりました。
準決勝は王子もうちに対してもう負けられない意地で戦ってくることはわかっていましたから、ある程度の失点は覚悟していました。しかし、2安打無失点で完投した高山の出来がすばらしかった、それに尽きると思います。4回にはライト高橋、センター手銭のダイビングキャッチが2つも飛び出しました。いずれも後ろにボールが抜けていたら、試合がどう傾いていたかわからなかったと思います。点差は開きましたが、打ち勝ったというより、私は守り勝ったという印象です。
決勝戦には井口を先発させましたが、1回の投球を見てすぐ池田にスイッチしました。先制されて追いかける展開になりましたが、関本のホームランで序盤に同点にできたのがよかったです。雨天ノーゲームになった場合は、翌日、阿部の先発を視野に入れていましたが、7回終了で試合が成立したので、8回からは阿部で行くことを決めました。その8回に藤嶋が2死から勝負強さを発揮して逆転タイムリーを打ってくれました。チーム一丸となって優勝できたことは選手たちの自信につながっただろうし、この勢いのまま都市対抗予選に臨めると思います。

高山亮太投手のコメント(NTT西日本戦先発、6回4安打1失点)

試合前、初回を抑えること、先頭打者を出さないこと、その2つを意識して投げようとバッテリーで話し合っていたのに、初回の先頭打者にホームランを打たれてしまいました。でもそのことで目が覚めました。ローボールで勝負するというスイッチに完全に切り替えて、ゲームを作り変えたことが結果的によかったです。ストレートは前に飛ばず、ほとんどファールになっていましたから、自信を持ってストレートを投げました。

木南了捕手のコメント(NTT西日本戦、4打数2安打5打点)

今日もたまたまバッティングで結果が出ましたが、いつも守備の意識が9割です。先頭バッターから切っていこうとバッテリーで話していたのに、初回の先頭バッターにホームランを打たれてしまったことは猛反省です。確かに甘いコースではありましたが、高めにボールを要求したのは自分ですし、深く考えずにサインを出したことが命取りになることを強烈に学びました。

手銭竜汰選手のコメント(NTT西日本戦、勝ち越しホームラン)

高校・大学が九州だったので、九州大会は内側から燃えてくるものがあります。初打席でホームランが打てて、本当にうれしいです。体が小さくても、フルスイングすれば体の大きい人には負けないという気持ちで、小さいころから野球をやってきたことを思い出しました。社会人になってからは、足を生かして転がしてヒットを狙うことを意識してきましたが、強くバットを振る喜びに目覚めそうです。

藤嶋宏俊選手のコメント(初戦3打数2安打、第2戦3打席連続ホームラン)

日立大会では散々な結果でしたから、クリーンナップとして周りからどう見られているかを真摯に受け止めて、メンタルの部分では寮生活での生活態度を改めることから始めました。技術的には、構えた時に背中側にあった重心を体の前側に変えることで、ボールを手元に呼び込んで見られるようになり、九州に入る前からだいぶバッティングの調子が上がってきました。第2戦の3打席連続ホームランは、野球人生初の経験です。球種はそれぞれ、真っすぐ、カットボール、カーブでした。センター方向にライナー性の打球を意識していますが、打球が上がるようになってきたので、フェンスを越えていると思います。

渡辺圭投手のコメント(ビッグ開発ベースボールクラブ戦先発、5回4安打無失点)

日立大会の前にぎっくり腰をやってしまい、今日の登板が公式戦7ヵ月ぶりになりました。いつも通り投げられましたし、ピッチングの違和感もありません。ストレートのキレが戻ればもっと三振も狙えるようになるので、都市対抗予選までにもう少し調整していきたいです。

北川利生選手のコメント(ビッグ開発ベースボールクラブ戦、4打数2安打1打点)

去年の後半は相手に研究されて、ボール球を振らされることが多かったですが、今シーズンは打つべきボールを待てるようになりました。打ち返す打球はセンター方向にイメージを置いているので、レフトに引っ張ってもヒットゾーンにボールが落ちていると思います。サードの守備も、打球が飛んでくるとハッと上半身が一瞬緊張していましたが、最初の一歩が自然に打球に反応できるようになりました(笑)。

阿部亮投手のコメント(九州三菱自動車戦先発、9回2安打完封)

なかなか低めに決まりませんでしたが、コースを狙って投げ続けました。ストライクにならなくても長打は打たれないので、木南もぎりぎりのコースを要求し続けてきました。終盤、少しバテてきたと思ったら、相手のベンチからストレートがお辞儀してるよーとか、ピッチャーバテバテだねというヤジが聞こえてきて、絶対ストレートで三振取ってやる! とギアを一段上げることができました。そのまま最後まで投げ切れたので、相手ベンチに感謝です(笑)。

大槻悦史選手のコメント(九州三菱自動車戦、9回裏1死満塁で決勝点)

前の2打席はカットボールで三振していたので、気持ちを冷静にリセットして、相手ピッチャーは一番自信のあるカットボールで勝負してくると思って、最低でも犠牲フライが打てるよう、初球を狙っていました。裏をかいてくることも考えましたが、そこは相手バッテリーとの読み合いです。キャッチャーのサインに首を振っていたし、カットボールがくると確信しました。4打席ヒットを打たれていないバッターに対して、9回裏1死満塁の場面、相手ピッチャーが初球に何を投げるか。若いころは結果をほしがるあまり、試合の途中に頭を切り替えることは難しかったですが、経験を重ねると冷静になれるものです。若い選手には、そういう部分を示していきたいと思います。

松本歩巳選手のコメント(第3戦、9回代打でライト前ヒット)

試合前日、監督から、必ず出番が回ってくるから準備しておくようにと言われていました。最終回の大事な場面で代打、ぼてぼての当たりでしたが、1、2塁間を抜けてくれてラッキーでした。うちのピッチャーがよく投げてくれていたので、絶対に後ろにつなぐぞという執念が実りました。代打で出番が回ってきても、最初からゲームに出ているのと同じ状態でいられるよう、常に準備しています。

関本憲太郎選手のコメント(準決勝、4回先制2点タイムリー、決勝戦3回同点ソロホームラン)

初戦、第2戦はチャンスで打てませんでしたが、大事な第3戦から打てればいいと気持ちを切り替えました。決勝戦では相手に試合の流れが傾きかけていたので、序盤のうちに同点にできてよかったです。インコースのカットボールにヤマを張って、ドンピシャでした。打った瞬間、フェンスを越える手ごたえがありました。バッティングの好不調に波があるのが課題です。もっと精度と確率を上げていきたいです。

池田望投手のコメント(決勝戦2番手に登板、5回3分の2、2安打1失点)

毎試合、先発投手の2番手でマウンドに上がれるようブルペンで準備してきました。決勝戦で2回裏の無死1、2塁で出番が回ってきたときは、やっと来たか! と思いました。犠牲フライの最少失点で凌げましたが、本当はゼロで抑えられたら100点でした。ストレートとスライダーがキレていて、スバルの重量打線にも十分通用する手ごたえを感じられたのは自信になりました。

浦部剛主将のコメント(5試合で18打数8安打、打率.444)

野球の結果はすべて数字に残るものですが、今回の優勝は、ベンチの全員が声を出し、試合に出ていない選手が、チームのために、数字に残らない準備をして手に入れたものだったと思います。自分に出番が回らないことは選手にとって本当に苦しいことですが、下を向く選手はひとりもいなくて、相手を圧倒する声を出し続けてチームを鼓舞してくれたことは、本当にキャプテン冥利に尽きます。自分たちの目標はあくまでも都市対抗野球で優勝することですから、日本選手権への出場権を手にしたことは今日1日喜んで、明日からはいつも通り、もっと強いチームになれるようグラウンドで努力します。

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