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エース髙山が気迫の7安打完封! 木南の先制ソロ、北川のダメ押しで準決勝進出

第88回都市対抗野球大会準々決勝
2017年7月23日 東京ドーム

2017年7月23日(日) 東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
大垣市・西濃運輸 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
さいたま市・日本通運 0 0 1 0 0 0 0 1 × 2

スコアボード詳細

マッチリポート

2回戦のノーヒットノーランの興奮冷めやらぬなかで迎えた準々決勝。日通の先発は初戦のマウンドから中4日で髙山。西濃運輸は右腕の山下。2014年の日本選手権2回戦、両エースの投げ合い(日通・井口、西濃運輸・佐伯)で0-0のまま迎えた9回裏、ワイルドピッチでサヨナラ負けした苦い記憶が残る西濃運輸との対戦だけに、日通ベンチはリベンジに燃えた。
序盤は静かに立ち上がったものの、3回裏、先頭打者の8番・木南が、初球に狙っていたスライダーを叩くと、滞空時間の長い打球が左中間スタンドに吸い込まれる先制ホームラン。続く9番・手銭はセカンド内野安打で出塁し、2死2塁のチャンスから3番・内藤(補強選手)の痛烈な当たりを相手ショートがファンブル。そのスキをついて、手銭がヘッドスライディングでホームを狙うが、間一髪アウト。この回は1点にとどまった。
5回表、西濃運輸は1死から連続ヒットで1、2塁のチャンス。藪監督はマウンドの髙山を落ち着かせるが、続くバッターは3塁前にセーフティバントを決めて1死満塁。しかしここからのピッチングが髙山の真骨頂。期待通り6-4-3のダブルプレーに打ち取り、反撃の芽を摘んだ。この投球で息を吹き返した髙山は6回7回も三者凡退に抑える。
追加点がほしい日通は8回裏、先頭の2番・浦部が四球で出塁すると、内藤はレフト線へ快打。浦部は1塁から一気にホームに突入するが、好返球でタッチアウト。この日ふたつ目となる本塁封殺を喫するものの、チャンスは続き、内藤を2塁に置いてバッターは4番・北川。カウント2-2からチェンジアップをライト線に弾き返すと、内藤は2塁から一気にホームへ。待望の2点目を奪った。最終回、2点のリードを背負った髙山は、味方のエラーでランナーを置くが、後続を三振、三振、ショートゴロに打ち取り完封勝利。チームを11年ぶりのベスト4に導いた。

コメント

藪宏明監督

2回戦のあと、2014年の日本選手権の借りを返したいと言いましたが、対戦相手が西濃運輸に決まってからは、運輸会社の同業対決でもありますし、勝つことだけを考えて、先発を髙山に託しました。コツコツ打たれはしましたが、黒沢コーチと話しながら、今日はいいときの髙山だからこのままいける、と確信していました。ただし、終盤まで1-0のスコアが動かなかったのは苦しかったです。2回戦は関本の一発に浦部のタイムリー、きょう準々決勝では木南のホームランと北川のタイムリーと、こうした短期決戦で毎試合誰か別の選手が試合を決める仕事をするというのは、とてもいい状態だと思います。明日の準決勝では、別の選手が「次は俺が行く番だ」と思ってくれることを期待して、万全の準備で日本一に王手をかけたいと思います。

髙山亮太投手のコメント(7安打完封勝利)

初戦も調子自体は悪くなかったんですが、ストレートを多投しすぎた反省がありました。試合前、監督に、「お前は絶対に大丈夫だから自分を信じて投げろ」と言われて力みがなくなりました。前半はストレートが良かったこともあって組み立ての柱にしましたが、そのぶん、後半に遅いボールが生きたと思います。相手の打線を研究して、長打のある6番バッターを抑え、仕事をさせなかったことがいい結果につながりました。5回の1死満塁のピンチが一番苦しい場面でしたが、監督に最悪1点で戻ってこいと言われ、打たれちゃいけないという弱気な部分が消えて、ダブルプレーに打ち取ることができたのがこの試合の肝でした。

木南了捕手のコメント(3回裏、先制ホームラン)

前のバッターへのボールを見て、スライダーなら打てそうな気がしていました。スライダーのタイミングで張っていたら、読み通りドンピシャでした。少しボールが高く上がったかなと思いましたが、フェンスを越えてくれました。先取点を取ったことで、相手打線が前がかりで打ってきたぶん、髙山さんの緩急でかわすピッチングがはまったと思います。序盤に点を取られないようにと話し合っていたので、長打にならないよう、しっかり粘り強くリードできたと思います。

北川利生選手のコメント(8回ダメ押しのタイムリー)

8回裏、1-0でリードしていて、1死2塁のチャンス。ここでタイムリーが打てれば、試合を決める1点になることはわかっていました。どんなボールにヤマを張るかということではなく、カウントが2-2だったので、ストライクなら引っ付いていくしかないと腹をくくっていました。打ったボールはスライダーでしたが、ライトのライン際にボールが落ちて、2塁ランナー(内藤)がホームに滑り込むのを見て、ベース上で力が抜けました。あとでみんなに笑われましたが、いい仕事ができたと思います。

ギャラリー

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