日通野球部 最新情報

初戦を延長12回サヨナラ勝利するも代表決定戦で逆転負け。日本選手権出場を逃す

第44回社会人野球日本選手権大会 関東最終予選
2018年9月10日(月)~12日(水) 太田市運動公園野球場

2018年9月10日(月)太田市運動公園野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
SUBARU 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

(大会規定により延長12回からタイブレーク)

2018年9月12日(水)太田市運動公園野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
明治安田生命 0 0 0 0 0 0 0 3 × 3

スコアボード詳細

マッチリポート

太田市運動公園野球場といえばSUBARUの本拠地と言えるスタジアム。日本選手権出場のためには関東最終予選の2連勝が条件だが、初戦はその北関東の強豪SUBARU。日通の先発は生田目、SUBARUは弓削投手のエース対決となった。立ち上がりに固さを見せた生田目だったが、回を重ねるごとに本来のピッチングとなり、先頭打者にヒットを許さず相手にスキを見せない。SUBARUは弓削投手から高橋投手へと繋ぐ中、生田目は9回を投げ終えて、スコアは0-0のまま試合は延長戦へ。11回からは2番手・庄司、12回のタイブレークからは相馬がマウンドに上がる。1点も許せないマウンドを託された相馬は、タイブレークによる無死1、2塁の場面で、SUBARUの送りバントをキャッチャーフライに打ち取り、ランナーを釘付け、ゼロに抑えた。その裏、日通は同じく無死1、2塁から8番・高橋の内野ゴロで1、3塁とし、9番・木南が申告敬遠で歩いて1死満塁。1番・手銭は2ボールからの3球目をセンター前に弾き返して、3塁ランナーの浦部がホームイン。3時間を超える熱戦を制し、代表決定戦にコマを進めた。

中一日、代表決定戦の相手は明治安田生命。今年の都市対抗野球2回戦(鷺宮製作所戦)で補強選手として登板し日通を抑えた大久保投手が、予想どおり先発のマウンドに上がる。日通の先発は阿部。初回、1番・手銭は快音を残し痛烈なセンター前。2番・諸見里のサードゴロはダブルプレーかと思われたが、セカンドの送球が大きく逸れ、諸見里は2塁を狙う。しかし1塁を回ったところで塁審と接触し失速、タッチアウトとなってしまう。2回も、5番・大谷のライト前ヒット、6番・浦部のショートゴロ内野安打で無死1、2塁とするが、7番・北川の送りバントは三塁フォースアウト、8番・髙橋、9番・木南が倒れてチャンスを広げることができなかった。阿部は初回の先頭打者にヒットを許したものの、5回終了まで危なげない1安打ピッチング。好投を続ける阿部に、6回、先頭バッターの2番・諸見里は初球をレフトスタンドに叩き込む先制ホームランをプレゼント。7回を2安打無失点で投げ終えた阿部だったが、8回からマウンドに上がった2番手の庄司は、2安打1四球で満塁のピンチを招く。3番手の相馬は、代わり端に犠牲フライを許し同点。2死1、2塁からレフトオーバーの2点タイムリーを打たれ、土壇場で試合をひっくり返された。最終回、3番・稲垣から始まるクリーンナップの攻撃も大久保投手に3者凡退に抑えられ、11年連続での日本選手権出場は果たせなかった。

コメント

藪宏明監督のコメント

SUBARU戦は、タイブレークの12回の攻防が全てでした。相手は無死1、2塁を送れず、こちらはしっかりランナーを進めることができました。細かい守備や走塁のミスはありましたが、先発の生田目をはじめ、3人のピッチャーが失点せずによくこらえてくれました。SUBARUもエース級の3人を投入して、ヒリヒリした投手戦になりましたが、うちのバッターは相手投手の名前に押されたというか、いつも以上に固くなっていました。ただ、今回の球場がSUBARUの本拠地であるにもかかわらず、相手も気負っていたのか、流れは終始うちにあったような気がします。サヨナラタイムリーの前、打席に入る手銭には「ボールを前に飛ばせ」とだけ伝えました。ストライクゾーンが低めに広いと感じていて、1ボールからの2球目がボールに外れて2ボールになった瞬間、試合が動く予感がありました。あのボールがストライクの判定でカウントが1-1になっていたら、また違う展開になっていたと思います。試合の明暗を分ける1球でしたが、手銭は良く打ってくれました。

明治安田生命との代表決定戦は、都市対抗の2回戦で鷺宮製作所の補強選手として先発した大久保投手に借りを返すチャンスだと思っていましたが、最後までつかまえることができませんでした。日本選手権の連続出場記録は11年で途切れましたが、2年続けて(2013年、2014年)都市対抗に出場できなかったことがチームを鍛え直したように、今年の日本選手権に出場できなかった事実を真摯に受け止めて、さらなる飛躍のための敗戦にしなければならないと思います。関東最終予選に向けて打順を変えて臨みましたが、この打順が今のうちのベストオーダーですし、それでも打てなかった結果を踏まえて、このままでは勝ち進めないことを選手はよく理解したと思います。残念ながら選手権出場は果たせませんでしたが、関東選手権大会(10月15日~)、埼玉県会長杯も残っていますので、シーズン終了まで全力で戦います。

生田目翼投手(SUBARU戦、延長10回を無失点)

都市対抗の南関東大会で2勝(無失点)して、日本選手権の関東最終予選でも先発の仕事はできたと思いますが、去年の夏と秋、納得できる結果を残せなかった東京ドームと京セラドームで、今シーズンは借りを返すという目標を持ってマウンドに上がっていました。序盤は緊張からか、腕が振れていないと感じてました。3回からはコースと高さを修正して、いつも通り投げることができました。変化球のコントロールも、ストレートのキレもあったと思いますし、中盤以降は自信を持って腕を振っていけました。

木南了捕手(SUBARU打線を3人の投手で完封リード)

第18回アジア競技大会(ジャカルタで準優勝)ではジャパンを背負って先発マスクを被らせてもらえましたし、他チームのエースのボールを受けて学ぶことも多かったです。そうした貴重な経験はチームに持ち帰らなければいけないと思いましたし、バッテリーの間の取り方や、狙い球の外し方などに活かせたかなと思います。SUBARUは積極的なバッターが多いので、先頭バッターへの対処と、ピンチになった時の初球の入り方には特に気を配りました。結果的に12回をゼロで投げ切ってくれた3人のピッチャーには感謝しかありません。

手銭竜介選手(SUBARU戦、12回裏サヨナラタイムリー)

ここのところバッティングの調子が上がっていましたし、打順が1番だと告げられて、いつも以上に気合が入ってました。タイブレークのサヨナラヒットはものすごくうれしかったです! 3塁ランナーは浦部さんでしたし、外野フライでオッケーだと思っていました。フォーク系の落ちる球を振らされていたので、ゾーンを高めにはってました。低めに外れて2ボールになりましたが、振る気を見せなかったので、3球目はストライクを置きに来ると思いました。高めに浮いてきたチェンジアップをうまくセンター前に運べました。

諸見里匠選手(明治安田生命戦、ソロホームラン)

代表決定戦で負けてしまったので、ホームランも喜べません。先頭バッターとして、後ろに繋ぐことだけ考えて打席に入りましたが、甘い高さのスライダーをうまくバットに乗せることができました。社会人1年目の大きな大会への挑戦は終わってしまいましたが、社会人としての野球人生は始まったばかりですから、後ろを振り返るのではなく、自分に磨きをかけてチームに欠かせない選手になることだけを考えて野球に取り組んでいきたいです。

浦部剛史主将

都市対抗(2回戦の鷺宮製作所戦)でやられたピッチャーでしたから、相手バッテリーが組み立ててくる外寄りのストレートとカットボールに狙いを絞っていこうとチームで話し合って臨んだのですが…。こちらの狙いは間違っていなかったと思いますが、前回同様、いいコース、いい高さに投げ分けられて、うちの打線はつかまえることができませんでした。日本選手権の出場を果たすことができなかった現実を受け止めて、チームとしても、個人としても、今以上の自分に変わっていくことに尽きると思います。

ギャラリー

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