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野球部「日通魂」

Result

2011年大会結果

エース・古澤が好投しつつも
守備がほころび2回戦ならず

第82回都市対抗野球大会 1回戦
10月26日(水) 京セラドーム大阪

古澤

さいたま市・日本通運 2-4 大津町・Honda熊本

  1 2 3 4 5 6 7 8 9  
Honda熊本 0 0 1 0 0 0 3 0 0   4
日本通運 0 0 0 0 1 0 0 0 1   2
投手
【日本通運】古澤-三橋
【Honda熊本】山中-幸松

マッチリポート

第82回都市対抗野球大会は、例年の東京ドームに代わって大阪ドームでの開催となった。試合に先立って、10年連続出場選手として新垣道太選手を表彰するセレモニーが行われた。
初戦の相手は、昨シーズンの都市対抗と日本選手権準優勝の強豪・JR九州を破って、九州第1代表となったHonda熊本。先発のアンダースローの山中は日本代表にも選出された本格派。一方の日通は、南関東大会のMVPになった安定感抜群の古澤が先発した。
古澤は、初回2者連続で空振り三振を奪う上々の立ち上がり。その裏、日通は1番・補強選手の落合(JFE東日本)が四球で歩くと、2番・浦部が送って1死2塁のチャンスを作るが、3番・大槻の痛烈な当たりは、セカンドへのライナーとなり、落合は帰塁できずダブルプレーで先制機を逸した。
Honda熊本は3回表、2死1・2塁から3番・畠中の打球はレフト前へ。福田から本塁に好返球が戻ったが、きわどいタイミングのクロスプレーで鈴木がこれを落球。2死からの3連打で1点を失った。
試合の流れをたぐり寄せたい5回裏、日通は7番・金子が死球で出塁。8番・遠藤が送り、9番・鈴木のライトフライからのタッチアップで金子が3塁に進んで打席は落合。追い込まれながら強く叩いた打球はピッチャーを強襲し、内野安打となる間に金子がホームを踏んで、貴重な1点を返した。
その後、両エースが力投を続け、1-1で迎えた7回表。日通は1死1塁からバスターエンドランを決められ、1・3塁のピンチ。続く打者に四球を与えて満塁とすると、たまらずベンチから藪監督が飛び出す。間合いを取って、迎えるバッターは1番・藤野。カウント0-1からの2球目、Honda熊本は意表をついたスクイズに出た。打球は1塁寄りのピッチャー前に転がり、打球を殺しきれずタイミングはアウトかとも思われたが、古澤の送球は左に逸れてバックネットへ。この間に2塁からもランナーが還って2点を失い、ここで古澤は降板した。続く場面で2番手の三橋もセンター前にタイムリーを打たれ、この回3点を失った。
8回裏には3番・大槻がこの日2本目のヒットを放ち、1死1・3塁の絶好のチャンスを作るが、4番・小甲は初球をセンターフライ。5番・澤村もサードゴロに倒れ、どうしても1点が奪えない。そして最終回。6番・福田、7番・金子が連続ヒットで食い下がるが、代打・濵川の犠牲フライで1点を奪い2点差とするものの、落合が倒れてゲームセット。あと一歩、攻撃が及ばなかった。
金子 大槻 失点 新垣表彰

 

藪宏明監督のコメント
藪宏明監督

10年連続でコーチとして都市対抗野球を経験してきましたが、監督としての初采配には反省点がたくさん残りました。相手の先発投手は予想通りでしたし、ピッチングがいいこともわかっていましたから、そのための攻略法も、しっかりチーム内で準備して臨みました。その甲斐あって、バッティングでは対応できていたと思います。しかし、こうした僅差の試合では、ミスをしたチームが負けるんです。7回表、1アウト満塁になった場面でマウンドに行きました。「1点は許してもいいから、アウトカウントを取っていこう。いい流れできているから、地に足をつけて守ればいい」とバッテリーに言いました。スクイズもあるかな…という思いは頭をよぎりましたが、それをバッテリーに伝えなかったことは本当に悔やまれます。監督として未熟だったと思います。当然、バッテリーの頭の中にもスクイズのイメージはあったと思いますが、それを監督の言葉として伝えるべきでした。あの場面は1点に抑えなければならないシーンです。古澤自身、非常に調子が良かっただけに、あの3点は重かったです。
先発は古澤、2番手は三橋(JFE東日本からの補強選手)。三橋が崩れるようなら菅井でいこうと考えていましたが、投手陣は期待に応えてくれるピッチング内容だったと思います。1番・落合(JFE東日本からの補強選手)2番・浦部のコンビはオープン戦を見て決めていましたが、うちの一番の強打者である4番の小甲に、チャンスでの一本が出ませんでした。今シーズンのオープン戦を通して、うちの課題は4番の爆発力不足でした。彼に代わって、相手投手に恐れられる4番がいなかったことも、勝てなかった原因のひとつだと思います。僅差の勝負になるとは思っていましたが、こういう試合を勝ち抜く経験を積まなければいけないと痛感しました。来シーズンに向けて、選手と一緒に経験を積んでいきたいと思います。

選手・コーチのコメント
古澤翔投手(6回1/3、被安打6、奪三振6、失点3)
古澤翔投手

ピッチングの調子は良かったと思います。1年くらい前から自分の気持ちをコントロールするコツを覚えました。マウンドでボールの縫い目を見ながら気持ちを落ち着かせたり、奮い立たせたりということができるようになって、投球内容もよくなりました。悔やまれるのは7回のスクイズで、自分の送球ミスで2点を失ってしまったことです。3塁ランナーのスタートは視野に入っていたし、打球の強さから、ホームで刺せるタイミングだと思っただけに残念です。今年は、敢えてエースにこだわらずマウンドに上がりました。自分が投げるときは、投げないピッチャーの気持ちも背負って投げてきたつもりです。初戦敗退ということで結果は出せませんでしたが、来年こそは、こうした大きな舞台でしっかり勝てるピッチャーになりたいと思います。

澤村幸明主将(4打数1安打)
澤村幸明主将

相手よりもうちのほうがチャンスは多く作っていました。試合を先行して作ることができていたら、もっと楽な展開ができていたと思います。先発の山中投手は低めを丁寧についてくるアンダースローで、ストライクが常に先行するいいピッチャーでした。打たされてしまう場面もありましたが、大振りしないでコツコツ当てていこうと選手の間では意思の統一ができていました。紙一重の試合内容だったと思いますが、うちのミスから相手に与えてしまった失点が最後まで響きました。

金子隼人選手(3打数2安打)
金子隼人選手

相手投手が右のアンダースローだったこともあって、やはり左バッターはもっと打たなければいけなかったと思います。打ちあぐねたわけではなく、バットもうちのほうが振れていたと思います。センターから逆方向に弾き返すバッティングで、捉えていたとは思うんですが…。7回に3点取られたあと、その裏の攻撃は自分の打席からでしたが、ああいう勝負どころで出塁できなかったことは、他の3打席で出塁したことよりも大きいと思います。

仲村渠努コーチ
仲村渠努コーチ

先発の山中、二番手の幸松の攻略はしっかりできていたと思います。二人とも全日本クラスの素晴らしいピッチャーですから、いかに打つかという攻撃面での対応力については満足しています。しかし敢えて言うなら、うちは4番が打てば勝てるという打線ですから、今日は小甲の不発、それに尽きると思います。それでも使い続けると我々は腹を括ってました。来年はその期待と、重圧を跳ね返して、彼がまた打ちまくって日本一を目指していてくれることを信じてますし、そうなるようチームを鍛えて頑張ります。


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