日通柔道部 最新情報

世代交代が進み、若い力で2部3位、3部準優勝

第71回東京実業柔道団体対抗大会
2017年4月23日(土)講道館

マッチリポート

今年の新人選手は2名。桐蔭横浜大学から手塚海選手、流通経済大学から鈴木孝洋選手が加わり、チームの若返りが進んだ。今大会には1部、2部、3部に1チームずつエントリーしたが、1部出場の全8チームのレベルは高く、1部チームの先鋒・高橋、中堅・木村、大将・小坂をもってしても1ポイントを上げることができず、またしても高い壁に阻まれた。
2部は全7チーム。先鋒・林、中堅・手塚、大将・加藤の布陣で臨んだ。初戦のセントラル警備保障戦では、手塚が抑え込み、加藤は得意の内股が冴え、2-0の好発進。いつも行く手を阻まれる東芝プラントシステムには0-2で敗戦。しかし、3位決定戦では日光警備に対して、林が一本背負い、手塚が豪快なやぐら投げ、加藤も内股一閃、3-0の内容で圧倒した。
3部は33チームが出場。先鋒・宮崎、中堅・鈴木、大将・星野と最も若い選手のチームだが、初戦の東京武道館柔友会には3選手とも一本勝ち。2回戦のハイジェント柔道クラブ戦では、宮崎が抑え込みで一本勝ち、星野も投げ技で一本勝ちを収めて3回戦にコマを進める。そのセントラル警備保障戦では、宮崎が腕ひしぎ十字固めで一本先取すると、後ろの二人がポイントを守り切ってベスト4進出を決める。準決勝の東京海上日動火災保険戦は、先鋒の相手に宮崎がヒヤリとさせられるシーンがあるなど、0-0のまま代表戦へ。先鋒戦と同じ相手との対戦になったが、相手の動きに慣れた宮崎がスピードを生かして小内刈りで一本勝ち。そしていよいよ決勝戦、相手はセンコー。しかし、息が上がってきた宮崎が引き分けるとチームは波に乗れず、鈴木が有効を取られ、星野が一本負け。宮崎を援護する若手の成長が期待される準優勝となった。

コメント

山脇悟監督

1部は実力チームばかりです。その中で2年目の高橋がどれぐらい戦えるのかを見たいと思いましたが、もっともっと力をつけてチームの力になってほしいと感じました。2部、3部チームは、うちの中心選手である加藤前主将と宮崎主将に、それぞれ若い選手を配置して構成しました。手塚は大学時代、階級別個人戦でベスト8の手前で敗れてしまって講道館杯出場まであと一歩だった選手です。ただ、3位決定戦で技ありのあと、指導をあとひとつ取れば相手の反則負けだったのに、そこを狙いにいかなかったことを叱りました。社会人は強さとともに試合のうまさが必要になるので、そういった部分も指導していきたいと思います。2部は3位決定戦で勝利し、3部はセンコーに敗れたものの準優勝と、今シーズンに期待を感じさせる結果を残してくれました。6月の全日本実業柔道には4年ぶりに2チーム(2部、3部に1チームずつ)エントリーします。1チームは選手5人と補欠選手2人、つまり2チームで14人の選手を連れて行くからには、大会直前まで強化期間を取ってチーム作りをしたいと思います。応援よろしくお願いします。

手塚海選手(2部チーム・中堅)

宮崎主将とは高校・大学と一緒なので、自分が若手の中心になって、主将を盛り立てていきたいと思っています。学生時代は表彰台にあがれなかったので、社会人ではその夢を果たしたいです。得意技は「裏投げ」です。3位決定戦では、裏投げではありませんでしたが「やぐら投げ」という技で技ありを取りました。6月の全日本実業団でも、チームを盛り上げるような大技で一本を狙いに行きたいです。

加藤貴也選手(2部チーム・大将)のコメント

自分の形に組ませてもらえる相手なら、内股で一本を取る自信はあるんです。でも、あるレベル以上の強い選手になると、自分の組み手をさせてもらえないので、そこが課題ですね。準決勝で対戦した東芝プラントシステムの奥井選手などは上半身の強さが半端ないのに、相手に十分な組み手をさせない上手さがあります。自分が強引に行きすぎたところを払い腰でひっくり返されてしまいました。自分も今年で28歳になり稽古量も減ってきていますが、宮崎主将のもとで若手が増えてきたので、その刺激をもらって稽古が楽しくなりました。

鈴木孝洋選手(3部チーム・中堅)

階級別に分かれて試合してきた学生時代とは違い、社会人の大会に初めて出場して、相手が動かないことを痛感しました。自分は常に前に出て、足払いで相手を崩して技をかける柔道なんですが、1勝2敗2分という結果を見てのとおり、自分の良さを出せませんでした。「下がるな!」「前に出ろ!」という応援は聞こえていましたが、その声に応えたい気持ちとは裏腹に体が反応できませんでした。次の大会ではチームに貢献できるよう、稽古をやり直したいです。

宮崎簾主将(主将、3部チーム・先鋒)

試合間隔が短い上に、自分より体重の重い選手との試合が重なったので、前腕がパンパンになってしまい、準決勝の代表戦あたりからしんどかったです。代表戦を含めて6戦4勝2分、先鋒としての役割は何とか果たせたかなと思いますが、自分が引き分けた試合は苦しい展開になってしまったので、そこは今後の課題だと思いました。今年も新人選手が入ってきたこともあって、本社道場での稽古人数がだいぶ増えてきました。会社の看板を背負って試合する以上、よそに負けない稽古量を積むのは最低条件だと思うので、6月の全日本実業団の前にも強化のための合宿プランを練って、いい結果につなげたいと思います。

成績

1部

1回戦

  日本通運 0 - 3 センコーB
先鋒 高橋 裕太     稲田 基
中堅 木村 旭克     安田 圭吾
大将 小坂 篤史     石田 勇太
(代表戦)          
補欠          

2部

1回戦

  日本通運 2 - 0 セントラル警備保障
先鋒 林 宇宙     中川 直治
中堅 手塚 海     久保寺 佑次郎
大将 加藤 貴也     多賀 與一郎
(代表戦)          
補欠          

準決勝

  日本通運 0 - 2 東芝プラントシステム
先鋒 林 宇宙     乙津 瑞希
中堅 手塚 海     佐藤 悠人
大将 加藤 貴也     奥井 真也
(代表戦)          
補欠          

3位決定戦

  日本通運 3 - 0 日光警備
先鋒 林 宇宙     和知 幸一
中堅 手塚 海 技あり     金澤 潤一
大将 加藤 貴也     横尾 昭夫
(代表戦)          
補欠          

3部

1回戦

  日本通運 3 - 0 東京武道館柔友会
先鋒 宮崎 簾     秋山 直太
中堅 鈴木 孝洋     岡本 新一
大将 星野 拓真     湯田 隆幸
(代表戦)          
補欠          

2回戦

  日本通運 2 - 1 ハイジェント柔道クラブ
先鋒 宮崎 簾     倉田 勇樹
中堅 鈴木 孝洋     窪田 友樹
大将 星野 拓真     寺島 光済
(代表戦)          
補欠          

3回戦

  日本通運 1 - 0 セントラル警備保障
先鋒 宮崎 簾     山本 大士
中堅 鈴木 孝洋     岩井 学
大将 星野 拓真     三浦 圭偉
(代表戦)          
補欠          

2回戦

  日本通運 0 - 0 東京海上日動火災保険
先鋒 宮崎 簾       中上 駿
中堅 鈴木 孝洋       石井 雄也
大将 星野 拓真       新藤 嘉樹
(代表戦) 宮崎 簾     中上 駿
補欠          

2回戦

  日本通運 0 - 2 センコー
先鋒 宮崎 簾       川端 龍
中堅 鈴木 孝洋     有効 高橋 享介
大将 星野 拓真     茅野 圭祐
(代表戦)          
補欠          

ギャラリー

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