日通柔道部 最新情報

新主将・宮崎が率いて2チームで挑むも、ともに3回戦敗退

第67回全日本実業柔道団体対抗大会
2017年6月3日~4日 アルビス小杉総合体育センター

マッチリポート

富山県射水(いみず)市で開催された今大会は、初日の6月3日(土)に男子3部62チームと女子1部4チーム。2日目の4日(日)に男子1部12チーム、男子2部23チーム、女子2部15チームが集まり、それぞれの部で覇を競った。
ここ3年、2部1チームでの出場が続き、前回大会は惜しくも3回戦で涙を飲んだ日通。だが今大会は「部員全員の力が上がったので、多くの選手に試合を体験してもらいたかった」との山脇監督の強い思いもあり、4年ぶりに3部にもう1チームを送り込んだ。
その3部チームは、先鋒・小坂、次鋒・矢野、中堅・丸峯、副将・日當、大将・木村で臨み、初戦の山形市役所戦を4-1。中堅を新人・鈴木に替えたJR西日本戦を5-0(4人が1本勝ち)と快進撃。しかし、3回戦の羽田タートルサービスとの戦いで、次鋒に入った大熊が指導をとられ、紙一重の僅差負けをしたところから微妙に流れが変わり、1-3で敗退する。7人の選手の総合力で挑んだが、残念な結果となった。
2部チームは、先鋒・林、次鋒・手塚、中堅・加藤、副将・宮崎、大将・高橋という、「かなり上まで勝ち上がれる」(山脇監督)ために考え抜かれたメンバー構成で出陣。難敵の日本エースサポートBとの初戦を、宮崎の巴投げで勝利をたぐり寄せ、3-1で突破。その勢いのまま2回戦の三菱重工名古屋を、オール1本勝ちの5-0で退けて3回戦へ進出する。対戦相手は前評判通りの強さで勝ち上がってきたセンコー。先鋒の林は、2回戦で一本背負いを決めているが、実は1回戦で左ひじを痛めていた。それだけに健闘も空しく反則負け。次鋒・手塚は善戦するもお互い決め手がなく引き分けの判定。そして勝負に出た中堅・加藤だったが、上四方固めに屈してしまう。ここを取ればまだ希望が残る副将戦。66kg台の小柄な宮崎は、切れの良さと速さで必死に攻めるが、引き分け。結局0-3で敗れ、今回も残念ながら準決勝進出はならず、1部昇格の夢も叶わなかった。

コメント

山脇悟監督

今回は富山での大会でしたが、これほど多くの方が応援に来てくださるとは思いませんでした。大きな力になりました。本当にありがとうございました。通常は仕事の関係で部員が練習に集まりにくいのですが、このところ10名以上で常に充実した練習ができていたので、2チームでエントリーしたいと会社にお願いしました。それぞれの職場にも理解をいただいて、5月は強化期間ということで、練習時間もたくさん取れました。4年ぶりに出場したベテラン中心の3部は、1、2回戦とも練習通りの力が出せました。3回戦も、紙一重、ちょっとした流れであんな結果になっただけで、力負けはなかったでしょう。7人が出場できたのもよかったと思います。2部、3部も含めて、今年からキャプテンになった宮崎に引っ張られて、いいチームに仕上がりました。あきらめない柔道、つなぐ柔道をしてくれたし、2部は準決勝に進めませんでしたが、まだまだチームの力は上がります。次が楽しみです。

宮崎簾主将(2部チーム・副将)のコメント

自分が必ず1本を取りに行く、絶対に負けないで戻って来る、そんな姿勢を常に見せれば、チームにいい流れを持ってこれる、チームが勢いづく。主将になったことで、そんな風に自分のことよりチームのことを第一に考えるようになりました。だからこそ、3回戦で、センコーの関根選手の圧力に耐えきれず、引き分けてしまった試合が残念です。無差別の全日本選手権に出場するほどの強豪選手なのですが、あれで目標としていたチームの1部昇格も消えてしまいましたから。でも、その達成に向けての準備は全員ができていると感じました。この流れを継続していけば、結果はついてくるはずです。負けてしまいましたが、すごく意味のある大会でした。

手塚海選手(2部チーム・次鋒)のコメント

実業団の大会に出場するのは今回が初めての新人です。だからこそ次鋒として、自分から積極的に攻めて思い切った柔道をしようという気持ちで、この大会に臨みました。初戦、2回戦はそれができて、チームをのせられたのですが、3回戦では引き分けてしまい、チームも敗退。センコーの具志堅選手のような手が長くて懐に入りづらい選手は、どちらかというと苦手です。でも、負けてもいいからもっと思い切りのいい柔道をすればよかったと、反省しています。8月に全日本実業柔道個人選手権があるので、そこでしっかり勝って、講道館杯全日本体重別選手権につなげられるようにしたいです。

小坂篤史選手(3部チーム・先鋒)のコメント

先鋒ですから、ポイントを取られないようにしながらとにかく攻め込んで投げる、それを理想としています。初戦(内股)と2回戦(上四方固)ではそれができましたが、3回戦であたった羽田タートルサービスの渋谷選手は、最後まで投げられずに引き分け。戦ったことのない相手でしたが、気持ちとしては攻めて終わりたかったですね。僕は今年32歳で、もう何年もできないだろうと思うんです。そういう立場にいるからこそ、後輩のみんなに、戦う姿勢をもっと見せたかったのですが、3回戦で負けてしまうとは…。当然ながら相手も必死ですし、力の差も紙一重ですが、もう一歩先に行きたかったです。

鈴木孝洋選手(3部チーム・中堅)のコメント

新人ですが、中堅として2、3回戦を戦いました。別の大会で攻めきれずに悔しい思いをしたので、前に出て攻めて勝とう、そんな気持ちで臨んだ大会です。JR西日本の中川選手との対戦では、狙っていた技(出足払)がうまくかかって勝つことができました。しかし、3回戦では、攻めはしたけれど自滅し、技ありを取られて不完全燃焼で終わりです。体力の途切れない試合をしようとも思っていて、それはできたんですが、ポイントを取られてしまっては意味がないです。こんな不甲斐ない試合をしてしまって、応援してくれた皆さんに謝りたいです。次の機会は頑張ります。

成績

2部

1回戦

  日本通運 3 - 1 日本エースサポートB
先鋒 林 宇宙     三浦 大輝
次鋒 手塚 海     大堀 直也
中堅 加藤 貴也     佐藤 鉄馬
副将 宮崎 廉     佐藤 一郎
大将 高橋 祐太     渡邉 裕太

2回戦

  日本通運 5 - 0 三菱重工名古屋
先鋒 林 宇宙     山本 豪希
次鋒 手塚 海     松村 勇輝
中堅 加藤 貴也     斎藤 利輝
副将 宮崎 廉     丸尾 泰士
大将 高橋 祐太     森 悠弥

3回戦

  日本通運 0 - 3 センコー
先鋒 林 宇宙     石田 勇太
次鋒 手塚 海     具志堅 一弘
中堅 加藤 貴也     長倉 友樹
副将 宮崎 廉     関根 太三
大将 高橋 祐太     稲田 基

3部

1回戦

  日本通運 4 - 1 山形市役所
先鋒 小坂 篤史     笹原 静也
次鋒 矢野 裕一朗     栗原 朋幸
中堅 丸峯 龍勝     山口 亘
副将 日當 将人     高橋 英樹
大将 木村 旭克     築達 道伸

2回戦

  日本通運 5 - 0 JR西日本
先鋒 小坂 篤史     今村 翔
次鋒 矢野 裕一朗     西浦 太朗
中堅 鈴木 孝洋     中川 勇輔
副将 日當 将人     福島 寛次
大将 木村 旭克     松下 順平

3回戦

  日本通運 1 - 3 羽田トータルサービス
先鋒 小坂 篤史     渋谷 蓮
次鋒 大熊 将史     本原 勇人
中堅 鈴木 孝洋     城間 勤
副将 日當 将人     本田 知也
大将 木村 旭克     貝賀 佑晟

ギャラリー

ページトップへ