日通柔道部 最新情報

一部、三部の敗戦に奮起、二部団体で6年ぶりの準優勝

第55回東日本実業柔道団体対抗大会
2018年9月16日(日)講道館

マッチリポート

8月24日・25日に行われた全日本実業柔道個人選手権大会(ベイコム総合体育館)から3週間あまり、個人戦出場の8選手から林が怪我のため不参加となったが、4選手を加えて、日通は今大会に4チームを送り込んだ。
一部(10チーム)は、優勝候補の京葉ガスAとの対戦となった。先鋒・加藤は、飯田選手に試合開始直後、内股を潰されて抑え込み一本負けを喫し、強豪チームの実力を見せつけられる。中堅・高橋は、相手に振り回されながら最後まで持ちこたえ引き分けたが、大将・林の欠場で、0-2となり初戦敗退となった。
二部(11チーム)は、初戦のセントラル警備保障戦で、先鋒の宮崎が40kg以上ある体重差をものともせず、果敢に背負い投げを仕掛け、狙いすました4度目の背負いで技ありを奪い、続く袖釣り込み腰で一本勝ち。宮崎の勢いに乗った中堅・石塚、大将・手塚は足技でポイントを奪い、3-0と圧勝して準決勝にコマを進めた。準決勝の相手は京葉ガスだったが、宮崎は臆することなく積極的に技を仕掛け、得意の背負い投げで一本勝ち。石塚は冷静な試合運びでリードを守り、手塚に繋ぐ。攻めるしかなくなった京葉ガスの選手が前がかりになったところを、手塚は豪快な内股で一本勝ちを収め、決勝進出を決めた。決勝戦の相手はセンコー。先に技を仕掛ける宮崎だったが、一瞬のスキを突かれて足払いで一本負け。ポイントをリードしたセンコーは、無理をせずに日通の仕掛けを待つ柔道。返し技を狙われているのが分かる石塚、手塚は攻め手を欠き、0-1で敗れ準優勝となった。
三部(47チーム)の日通Aは、チーム最年長の丸峯がキレのある柔道を見せたが2回戦の代表戦で羽田タートルサービスに敗れた。日通Bは初戦を3-0で圧勝し勢いに乗るかと思えたが、2回戦のセントラル警備保障Aに、先鋒・鈴木、中堅・園田が一本負けを喫して0-2のスコアで敗退した。

コメント

山脇悟監督

今日は一部、二部、三部に2チーム、4チーム合わせて11人の選手が出場しました。一部は林選手を欠くなか、強豪チームである京葉ガスA相手に、高橋選手が自分の柔道を貫いて、ポイントを奪われなかったことは評価したいと思います。
二部は、うちのベストメンバーといえる3人ですから、優勝を目指して戦ってほしいと試合前のミーティングでも伝えました。初戦のセントラル警備保障、準決勝の京葉ガス戦で1ポイントも失うことなく、またリードしてもポイントを守ろうという意識を持つことなく、積極的な柔道に徹することができました。決勝戦のセンコー戦では実績のある選手との対戦になり、ポイントを追いかける展開になりましたが、ここを追いつき勝てるようになるのが我々の課題であり目標です。
三部Aは、先鋒の矢野選手に流れを作ってほしいところでした。大将の丸峯選手は、仕事も忙しく道場に来ることが難しいなか、練習量よりも練習の質を高める努力で、今までの試合では見たことがないような、左の背負い体落としで一本を取るという素晴らしい試合を見せてくれました。若い選手たちには、長い努力の積み重ねが結果につながることを見習ってほしいと思いました。
三部Bは、先鋒の鈴木選手、中堅の園田選手という若い2人が、ポイントを失わない柔道ができるように成長してほしいと思います。
今年限りで引退する選手もいますし、来年度から加入する新人選手もいます。たくさんの声援に応えられるよう、また新しいチームを作り直して、表彰台を目指したいと思います。

宮崎廉主将

去年からのケガや骨折で、実戦形式の十分な稽古ができませんでしたが、いまの自分にできる調整をしてこの大会に臨みました。体は動くようになりましたが、背中の筋肉に炎症が出てしまい…。多少不安な部分もありましたが、試合が始まってみると予想以上に動けると感じました。身体の大きな選手との対戦でも、相手を担げる自信がわいてきて、その自信を持ったまま決勝戦に臨んでしまったのが悔やまれます。センコーの安田選手は自分より格上の選手ですが、一度、背負いを仕掛けたときに投げることができそうな感触を持ってしまい、それが油断につながったと思います。先にポイントを失って、後ろの2人にやりづらさを与えてしまった責任を感じます。本当に申し訳ないです。

石塚康太郎選手

初戦、準決勝は早い動きの柔道になりましたが、相手に動き負けすることなく、しっかり対応できました。決勝戦の相手は大学時代から何度も戦ったことがある選手で、お互いの手の内をよく知っていることもあって慎重な柔道になりました。なんとかポイントを取り返したかったんですが、京葉ガスは格上のチームですし、自分が無理をするより手塚先輩に繋ぐことを選びました。自分の柔道は柔軟な対応力が特徴です。得意な技にこだわるのではなく、状況に応じて相手を投げる柔道に磨きをかけていきたいです。年内は大きな大会がないので、来春までにしっかり体づくりをしようと思います。

手塚海選手

夏の個人戦が終わって気が抜けたわけではありませんが、もう少し体重を戻して臨みたかったです。ただ、3試合を通して自分の動きは良かったと思います。夏の個人戦では気持ちが入りすぎて足元をすくわれた反省があったので、今日は冷静に戦おうと決めていました。決勝のセンコー戦では、相手にリードを許していましたし、同点に追いついて代表戦に持ち込みたかったんですが、相手が自分からは攻めずに返し技を狙っているのが分かったので、攻めきれませんでした。

成績

一部

1回戦

  日本通運 0 - 2 京葉ガスA
先鋒 加藤 貴也     抑え込み 飯田 健伍
中堅 高橋 祐太   引分け   下和田 翔平
大将 林 宇宙     不戦勝 須藤
(代表戦)          
補欠          

二部

2回戦

  日本通運 3 - 0 セントラル警備保障
先鋒 宮崎 廉 袖釣り込み腰     出澤 成
中堅 石塚 康太郎 小外刈り     多賀 興一郎
大将 手塚 海 小外で技有り     比嘉 渉
(代表戦)          
補欠          

準決勝

  日本通運 2 - 0 京葉ガス
先鋒 宮崎 廉 背負い投げ     井上 涼太
中堅 石塚 康太郎   引分け   寺島 克興
大将 手塚 海 内股     西岡 和志
(代表戦)          
補欠          

決勝

  日本通運 0 - 1 センコー
先鋒 宮崎 廉     足払い 安田 圭吾
中堅 石塚 康太郎   引分け   具志堅 一弘
大将 手塚 海   引分け   関根
(代表戦)          
補欠          

三部

2回戦

  日本通運A 1 - 0 JFEスチール
先鋒 矢野 裕一朗   引分け   東海
中堅 日當 将人   引分け   田邊
大将 丸峯 龍勝 背負い体落とし     ボビエル 純貴
(代表戦)          
補欠          

3回戦

  日本通運A 1 - 1 羽田タートルサービス
先鋒 矢野 裕一朗     1本勝ち 本原
中堅 日當 将人   引分け   渋谷
大将 丸峯 龍勝 不戦勝      
(代表戦) 丸峯 龍勝     裏投げ 本原
補欠          
  日本通運B 3 - 0 トヨタ自動車A
先鋒 鈴木 孝洋 返し技     日名子 隼輔
中堅 園田 亮輔 韓国背負い     住屋 貴昭
大将 小坂 篤史 抑え込み     山室 航
(代表戦)          
補欠          
  日本通運B 0 - 2 セントラル警備保障A
先鋒 鈴木 孝洋     内股 岩井 学
中堅 園田 亮輔     足払い 玉城 盛翔
大将 小坂 篤史   引分け   山本 大士
(代表戦)          
補欠          

ギャラリー

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