日通剣道部 最新情報

男子団体6連覇ならずも、女子個人戦、男子高壮年で優勝

第17回国土交通大臣杯剣道大会
2017年12月9日(土) 中央区立総合スポーツセンター

マッチリポート

前年の男子団体戦優勝チームが主管を務める国土交通大臣杯剣道大会。男子団体戦において過去5連覇を果たしている日通は、団体戦優勝を重ねるだけでなく、女子個人戦での優勝、さらには高壮年男子個人戦優勝の三冠を狙うべくこの大会に臨んだ。
男子団体戦に先駆けて行われた女子個人戦には、斉藤みのり、東野凌子、瀧澤悠里の3選手が出場。東野は1回戦2本勝ちするも、2回戦で先にポイントを奪われ、同点に追い付くものの2本目を取られて2回戦敗退。気合い十分の斉藤も3回戦の延長戦で敗れた。3回戦まで1ポイントも失わず勝ち上がった瀧澤は、得意のメンが冴え、斉藤を破ったNIPPOの橋本を、延長戦の開始直後のメンで破り決勝に進出。この勝利で勢いに乗り、決勝の舞台にも臆することなく、メン2本を鮮やかに決めて優勝。
隣のコートで行われた高壮年男子個人戦でも、野村隆行監督が昨年大会の準決勝で敗れた相手に、決勝でのリベンジを果たし、悲願の優勝を遂げた。
残るは男子団体戦。AチームとBチームが同時に試合開始となる中、両チームとも先鋒が幸先よい勝利を収めるが、Bチームは次鋒から副将までがまさかの3連敗で、初戦敗退となった。
Aチームは初戦を4ー0で勝ち上がると、2回戦も4ー0、3回戦を3ー0と順調に勝ち進み準決勝にコマを進めた。その相手は東日本旅客鉄道。菅原は一本勝ちで先鋒の役目を果たすと、次鋒・南は引き分け。中堅・紺野は鮮やかなドウを決め試合を決定づけたと思えたが、試合終了間際にドウを抜かれ引き分け。これで息を吹き返した相手は副将戦を引き分けると、大将戦で同点に追いつき代表戦へ。この日、勝ちのすべてを2本勝ちしていた柴田が臨んだが、試合開始直後に相手のコテが決まり、決勝進出は叶わなかった。

コメント

野村隆行監督

男子団体戦に先駆けて行われた高壮年個人戦では、選手として昨年の3位以上を目標にしてきました。決勝は昨年の準決勝で敗れている相手でしたが、しっかりポイントを取って優勝することができました。優勝するまで出場すると決めていたので、ようやく責任を果たすことができました。女子個人戦でも瀧沢が優勝し、その勢いで男子団体も優勝して三冠を達成したかったのですが、Bチームは大会前に一番稽古をしていた末松がポイントを失って流れを作れず、まさかの初戦敗退。Aチームも先鋒・菅原のポイントを守れず、大将戦で同点に追いつかれ、代表選で敗れ準決勝で敗退となってしまいました。今回優勝したトールエクスプレスジャパンや、我々が敗れた東日本旅客鉄道も力をつけてきている中で、我々は持っている力をすべて出し切ったかというと疑問が残ります。この大会は日通が優勝して当然と見られているプレッシャーはありますが、だからこそ、それをはねのけて勝ち切るということを目標に精進していかねばならないと思います。

瀧沢悠里選手

昨年は、日通として女子個人戦の6連覇が果たせなかったので、今大会は女子個人戦決勝を日通同士で戦って、優勝杯を奪還することを目標にしてきました。学生時代、社会人を通して個人戦優勝というのは初めての経験です。決勝を日通の選手同士で戦う夢はかないませんでしたが、最大の目標だった優勝杯の奪還ができて、とてもうれしいです。自分の得意なメンに磨きをかけてきたことが、この結果につながったと思います。

志賀隆史主将(Bチーム大将)

1-3で回ってきた大将戦でしたから、チームの負けは決まっていても絶対に勝たなければいけないと思っていました。結果は2-3ですが、5-0で勝たなければならない試合で臨んだ次鋒・末松が敗れて、チームが浮足立ってしまいました。そこを相手に付け込まれてしまいましたが、試合中にスイッチを切り替えられなかったのが悔やまれます。

紺野剛コーチ(Aチーム中堅)

久しぶりに試合に復帰して、自分は対戦相手にも恵まれ、技を出せば審判の旗が上がる状況が続いたことで、自分の一番悪いところが出てしまいました。慢心があったと思います。準決勝、菅原がポイントを取って、自分もドウを取ってそのまま2-0で副将に繋げば良かったのですが、二本勝ちできるというおごりがスキを見せたのだと思います。終了間際に同点にされて、相手に勢いを与えてしまいました。

柴田優貴選手(Aチーム副将)

この場所では自分は負けないという自信があったのですが、入社以来、初めてここで負けてしまいました。気持ちが追い込まれると自分の剣道が出せなくなることが続いていたので、いつも通りに試合することだけ考えて、準決勝までは自分をコントロールすることができたと思います。準決勝で代表戦の展開になるにつれ、自分が指名されて、「よし、やってやる!」と思った時点で、コントロール感を失っていたのかもしれません。代表戦の開始直後、相手に打たれたコテは狙い打たれたという感じではなかったので、余計に悔しさを感じます。

試合結果

剣道5人制(Aチーム)

1回戦

  日本通運A 4 0 小田急電鉄B
先鋒 菅原 壮一郎 メン     大野
次鋒 南 淳平     日高智範
中堅 紺野 剛 メン     相川誠
副将 柴田 優貴 メン、メン     下田智博
大将 谷口 賢人 メン     根岸剛
(代表戦)          
補欠 三浦 和也        

2回戦

  日本通運A 4 0 東京システム運輸
先鋒 菅原 壮一郎     柳沼勇作
次鋒 南 淳平 メン     梅田隆彦
中堅 紺野 剛 メン     生地志有
副将 柴田 優貴 コテ、メン     小林功平
大将 谷口 賢人 メン     西川博康
(代表戦)          
補欠 三浦 和也        

準々決勝

  日本通運A 3 0 五洋建設A
先鋒 菅原 壮一郎     小野翔悟
次鋒 南 淳平     藤原慎平
中堅 紺野 剛 メン、メン     髙原宏吏
副将 柴田 優貴 ツキ、コテ     荒木徳明
大将 谷口 賢人 メン、メン     前田智之
(代表戦)          
補欠 三浦 和也        

準決勝

  日本通運A 1 1 東日本旅客鉄道
先鋒 菅原 壮一郎 メン     西澤剛志
次鋒 南 淳平     千葉真也
中堅 紺野 剛 ドウ ドウ 小林大祐
副将 柴田 優貴     兎洞圭弘
大将 谷口 賢人     メン 大山達彦
(代表戦) 柴田 優貴     コテ 大山達彦
補欠 三浦 和也        

剣道5人制(Bチーム)

1回戦

  日本通運B 2 3 東京地下鉄A
先鋒 永松 秀介 メン     平田
次鋒 末松 竣平     ドウ 下川
中堅 髙橋 聡     メン 小林
副将 小副川 聡     コテ、メン 鳥飼
大将 志賀 隆史 メン     下川
(代表戦)          
補欠 赤澤 智希        

女子個人戦

斉藤 みのり選手

1回戦 ドウ、ドウ     福西まや(西日本鉄道)
2回戦 メン     竹下美帆(東日本旅客鉄道)
3回戦     コテ(延長) 有本奈未(トールエクスプレスジャパン)

東野 凌子選手

1回戦 メン、メン     香川さやか(東日本旅客鉄道)
2回戦 メン   メン、ドウ 橋本紋奈(NIPPO)

瀧沢 悠里選手

1回戦 メン、メン     重松華子(若築建設)
2回戦 メン、コテ     水澤優美(三井不動産)
3回戦 メン     坂本裕絵(NIPPO)
準決勝 メン、メン(延長)   メン 橋本紋奈(NIPPO)
決勝 メン、メン     長南麻里奈(東日本旅客鉄道)

高壮年男子個人戦

野村 隆行選手

1回戦 不戦勝     前原章浩(日本郵船)
準々決勝 メン、メン     田北博司(大林組)
準決勝 メン(延長)     荒木徳明(五洋建設)
決勝戦 ドウ     田代浩平(清水建設)

ギャラリー

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