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リスクマネジメントとクライシスマネジメント

<英語・別名称>Risk Management&Crisis Management

リスクマネジメントとは、危機が発生する前に、それを回避するあるいは被害を最小限に抑えるため、さまざまな対策を講じること。
クライシスマネジメントとは、危機は必ず発生するものという前提にもとづき、(人や機械・設備などが)機能不全に陥ることを覚悟の上で、初期対応や二次被害の回避を行うことこと、とされています。

つまり、ここではリスクマネジメントは事前策、クライシスマネジメントは事後策という理解ができます。
これとは別に、リスクマネジメントは事前策・事後策両方の意味があり、つまりクライシスマネジメントはリスクマネジメントの一部という意見もあります。
さらに、国土交通省の運輸安全マネジメントの説明をみると、リスクマネジメントは「事故やリスク情報を収集・分析・評価し、優先度が高いものから対応する」、クライシスマネジメントは「既存のマニュアルでは対応できない重大事故に備えて対応する」としており、クライシスマネジメントがより重大性を帯びていると理解できます。
テロや自然災害など、最近は想定を凌駕する事案が発生しており、リスクを上回る対応という意味でクライシスマネジメントが出てきたものとみることができます。

Riskは危険の意味で、一方Crisisは危機、重大局面の意味があり、いわゆる「危機管理」はクライシスマネジメントに相当します。

事前策・事後策という理解で物流の場面を考えると、施設や設備の強靱化、代替輸送の仕組み構築、(社内や荷主などとの)取り決めや連絡体制の構築、従業員の多機能化などがリスクマネジメント、災害が発生した際のトラック・ドライバー・燃料の確保、行動計画の策定、目標復旧時間の設定などがクライシスマネジメントにあたります。

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