
INTERVIEW
グローバルロジスティクスを担える人材となり、
日通が世界で勝ち抜いていく力になりたい。
- AKIRA KAMIMURA
- 上村 亮
- 横浜支店
- 2011年入社 / 経営学部卒
日本という狭い枠の中でしか通用しない人材にはなりたくない。私は常にそんな想いを抱いてキャリアを重ねてきました。現在、企業のお客様に向けた物流の提案営業を担っていますが、国内だけに眼を向けるのではなく、自ら積極的に海外案件の開拓に取り組んでいます。
たとえば、この前手がけたのは、あるアパレル企業の物流改革。そのお客様は中国で洋服を生産して日本に輸入していましたが、物流全体を見直したいとの情報を掴み、すぐに中国の現地法人とコンタクトをとって協議。上海の自由貿易地域(※)にある当社の倉庫を活用し、そこに製品を集めて日本に輸出することで関税を軽減するスキームを考案しました。そしてお客様をお連れして上海に赴き、現地を確認いただきながら商談を重ね、製品を受け入れる日本側の倉庫での保管体制もあわせて提案したところ、一連の物流をすべて当社に任せていただけることに。このようにグローバルなスケールで、お客様のビジネスに貢献する物流スキームを作り上げ、それを実現していくことに、面白さを感じています。
※自由貿易地域:輸出入貨物に関税を課さないなど、税法上の優遇を受けている地域のこと
いま世界と関わりながらビジネスができるようになったのは、入社5年目に1年間、海外業務研修員制度でマレーシアに派遣され、現地で得た経験が大きな糧になっています。研修員という立場でしたが、重要な案件にいくつも関わりました。
中でも一番苦労したのが、日系の自動車メーカーのマレーシア工場に、当社のマレーシア倉庫から毎日必要な部品を必要な数量だけ供給する体制を構築したこと。上司から現場を任され、ローカルスタッフとともに業務を立ち上げたのですが、納入する数量が毎日合わず、現場は崩壊状態。とにかくミスが起こらないよう、日本人と感覚が違うローカルスタッフの考え方も理解しながら、現場の作業を一つひとつ改善。そうして何とか軌道に乗せて目標を達成し、ローカルスタッフたちとハイタッチして喜びを分かちあった時のことはいまでも忘れません。言葉も文化も違う異国の地で、自分がイニシアチブをとって案件を成し遂げたことは大きな自信になりましたし、マレーシアでの日々は私をとても成長させてくれたように思います。
2037年に日通は創立100周年を迎えます。これから海外での売上をさらに成長させ、グローバルマーケットで海外の超大手企業と真っ向から勝負していくことが当社の命題。私もそれを担う力になりたいと思っています。
将来に向けて、もっと自分を成長させるために、つい先日、社内の研修に志願して参加しました。国内外の哲学や宗教、美術など人間としての素養となるリベラルアーツを学びつつ、チームごとに2037年を想定した未来の新規事業を企画立案し、社長をはじめ経営陣に提言するという内容でした。私のチームは宇宙をテーマにした新たな輸送事業を構想。通常業務を離れて本研修の活動に時間を割くことも許されていて、JAXAの種子島宇宙センターを訪問して情報を収集し、事業プランを作成しました。そして経営陣へプレゼンし、そこで直接意見を交換することで、日通には本当に大きな可能性があることを実感しました。こうした経験をもとに、常にグローバルな視点で社会をさらに豊かにする新たな事業やサービスを次々と創り出し、日通が世界で勝ち抜いていくことに貢献できればと考えています。