
国による価値観や慣習に目を向けた
新たな価値のある物流を構築するために。
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高校時代は、家具の輸出入に関わることで住まいや暮らしを豊かにしたいと考えていました。大学時代には貿易に関する国家資格である通関士の資格を取得。就職活動をしていく中で、世界中の物流に携われる日本通運に就職を決め、入社後は、国際航空貨物の営業を担当していました。
2011年からは5年間、米国日本通運に駐在。ニューヨーク支店勤務時にはチーム目標の達成に向けてセールスのマネジメントをしたり、現地スタッフをまとめてプロジェクトを実行したりと、アメリカ市場の理解を深めるとともに現地スタッフと価値協創する力を身につけました。中でも印象的なのは、米国日本通運本社に異動となってからの大仕事。アメリカとメキシコを結ぶトラック輸送サービスの開発に携わったことです。アメリカとメキシコの国境では、当社の手の及ばない通関の過程で貨物破損などのトラブルが多発していました。現地の価値観や慣習では当たり前のことかもしれませんが、荷主がその製品に込めた想いを考えると解決しなければならない課題だと考えました。メキシコ日本通運やトラック業者、税関などと連携し、メキシコ日本通運が新設したサンルイスポトシの拠点で通関できる輸送サービスを実現しました。これにより、アメリカとメキシコの国境をバイパスでつなぎ、貨物の破損を回避。物流を通じて新たな価値を荷主に提供することができるようになりました。