KENPOだより 2018 Autumn Vol.465
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日通健保では禁煙しようとしている方をサポートしています!「新型たばこなら安心?」…とは言えません禁煙外来(健康保険適用の医療機関)で禁煙指導や禁煙補助薬(貼り薬:ニコチンパッチ等)を使用した治療を受け、医師から禁煙達成と認められた方に、日通健保が自己負担額(3割分)を補助します。※禁煙補助薬として、飲み薬(チャンピックス)を使用した場合は、禁煙治療プログラムの費用補助対象とはなりませんので、ご注意ください。通院せずに、すべてスマホでできるオンライン禁煙プログラムがスタートしています。ビデオ通話で指導を受けられ、ニコチンパッチが自宅に届きます。継続事業新規事業禁煙治療プログラム(医療機関に3カ月間・5回通院)オンライン禁煙プログラム(通院なし、6カ月間スマホアプリでサポート) 新しい加熱式たばこ(iQOS、glo、Ploom TECHなど)の利用者が増えています。従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ないというイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか?参加される方は、申込書と同意書を日通健保へ送付してください。詳細は日通健保ホームページへ。8月からスタートしています 日本呼吸器学会では、新型たばこの急速な普及に対して、学会としての見解を示しています。 新型たばこには、従来の燃焼式たばこと同じく、依存性薬物であるニコチンが含まれています。また、燃焼式たばこと同レベルの揮発性化合物(アクロレイン、ホルムアルデヒド)、約3倍のアセナフテン等の有害物質が含まれていることが報告されています。尿中代謝物は燃焼式たばこを吸っている人より少ないという報告もありますが、健康被害が減るという科学的根拠はありません。 こうしたことから、「加熱式たばこや電子たばこの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性がある」としています。 周りの人の受動喫煙に関しても、「加熱式たばこや電子たばこの使用者が呼出したエアロゾルは周囲に拡散するため、受動吸引による健康被害が生じる可能性がある」としています。 新型たばこは、「煙が出ない」とされていますが、“見えにくいエアロゾル”を大量に拡散しています。このエアロゾルには、通常の大気中濃度を上回る有害物質が含まれています。新型たばこの受動喫煙による健康リスクについて、科学的証拠を得るにはかなりの時間がかかりますが、WHO(世界保健機関)では、「受動喫煙者の健康を脅かす可能性があると考えることが合理的である」と述べています。 日本呼吸器学会では「新型たばこは、従来の燃焼式たばこに比べてタールは削減されているが、ニコチンやその他の有害物質を吸引する製品」とした上で、「喫煙者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、推奨できない」と強調しています。日本呼吸器学会「健康に悪影響がもたらされる可能性があり、推奨できない」「見えにくいエアロゾル」による受動喫煙の危険も日本通運健康保険組合19
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