日通野球部 最新情報

社会人のエースを打ち崩せず準決勝の延長戦で敗退

第59回JABA岡山大会
2016年4月13日(水)~ マスカットスタジアム、倉敷市営球場

2016年4月15日(金)マスカットスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
日本新薬 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

2016年4月16日(土)マスカットスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2
シティライト岡山 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

2016年4月17日(日)マスカットスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
JR西日本 0 0 0 1 3 0 2 0 1 7
日本通運 0 1 0 0 0 0 1 0 1 3

2016年4月18日(月)マスカットスタジアム
(大会規定により延長11回からタイブレーク)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
日本通運 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1
トヨタ自動車 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2

スコアボード詳細

マッチリポート

4月13日(水)に行われたJR西日本との初戦は、2回途中、雨天コールドゲームとなって17日(日)に再試合となったため、日通の初戦は今年の東京スポニチ大会の優勝チームである日本新薬との対戦となった。
日通の先発は髙山、日本新薬は東京スポニチ大会のMVPでもあるエース榎田。髙山は、4回まで三者凡退に打ち取る完璧なピッチング。日通は5回、先頭バッターの7番・松本雅が左中間に2塁打を放つと、9番・松本歩はストレートに的を絞り、レフト前にタイムリー。続く6回も3番・北川がライト前に流し打ちで出塁すると、ヒットエンドランのサインで4番・関本が期待に応え、左中間を深々と破るタイムリーでさらに1点追加。2点をもらった髙山は、日本新薬打線を3安打に抑え、2塁を踏ませない完璧なピッチング。2-0で初戦をものにした。
第2戦は、地元の実業団チームであるシティライト岡山戦。初回、1番・大谷の3塁打でチャンスを作ると、北川のタイムリーで1点を先制。5回にも2死1、2塁の場面で北川がまたもタイムリー。少ないチャンスをものにして得点を重ねた。日通の先発・渡辺も毎回の12奪三振、被安打3。初戦に続き連続完封勝利で弾みをつけた。
第3戦の相手はJR西日本。予選グループで2勝1敗で3チームが並んでも、6点差を付けられなければ決勝トーナメントに進める日通は、急成長の2年目・阿部がマウンドへ。2回裏、先頭バッターの関本が強風をものともせずレフトスタンドに豪快な一発を叩き込む。そのまま波に乗るかと思われたが、4回に犠牲フライで同点とされると、5回に逆転を許し、阿部に代わる二番手・川端も四球でピンチを広げ、カウントを取りに行ったボールを痛打され、この回3失点。三番手・池田も3四球、ノーヒットで2失点。日通は7失点したものの、松本歩の犠打、タイムリーで2点を追加し3-7。得失点差で他チームにまさり、決勝トーナメント進出を決めた。
準決勝の相手はトヨタ自動車。社会人ナンバーワン投手と評されるエース佐竹が先発。日通もエース髙山がマウンドへ。日通は初回、2番・浦部、3番・北川の連続ヒットで1、3塁のチャンスを作ると、関本の内野ゴロの間に北川が生還。貴重な先制点を奪った。しかしトヨタも2回、2死1、3塁のチャンスを作ると8番・細山田が一二塁間に逆らわず流し打ち、同点とする。日通打線は2回以降完璧に抑え込まれ、延長10回までわずかに1安打。髙山は得点圏にランナーを背負っても得点を与えない粘りのピッチングで7回まで持ちこたえた。2番手・渡辺の好投もあり、1-1のまま両チームは延長11回からタイブレークに突入。1死満塁の場面から、日通は浦部、北川が連続三振。12回も代打・大槻、藤嶋が連続三振。トヨタを1安打に抑えていた渡辺は12回裏、ライトへの犠牲フライを許し、日通はサヨナラ負けを喫した。

コメント

藪宏明監督

初戦の日本新薬・榎田投手はボールを挟んで投げてくるピッチャーで、ボールが落ちる方向が、右だったり左だったり真っすぐだったりといろいろな変化をしてくるので、なかなか打ち崩すことは難しいだろうと予想していました。髙山のピッチングが予想以上によくて、相手に付け入る隙をまったく与えませんでした。0-0のまま延長タイブレークなのかな、とも思っていたんですが、うちの打者は、榎田君のボールも低めの落ちるボールを捨てたことで、ストレートを多く投げさせることに成功しました。そして、打てるボールを打った、という結果のタイムリーです。スポニチ大会で優勝した日本新薬相手に100点満点の試合をしてくれたと思います。
シティライト岡山との第2戦は、先発の渡辺が予想以上のピッチングをしてくれたことにつきます。嬉しい誤算といいますか、今まで見た中で一番よかったんじゃないかと思います。初回に先制できたことと、5回に追加点が奪えたことはいいんですが、細かいミスは目につきました。最終回、センターの根岸がセンターフライを落球してランナー2塁になったのでマウンドへ行き、渡辺に「今のはヒットだと思って、後輩のミスをお前がカバーしてやれ。絶対に抑えろ」と檄を飛ばしました。流れが変わりそうなピンチはそれぐらいでしたが、相手投手がみな良くて、正直、打ちあぐねました。
第3戦は、初戦に対戦するはずだったJR西日本戦で、阿部を先発に、川端を2番手に投げさせたんですが、スポニチ大会のときと同じことの繰り返しでした。2死1、2塁をワイルドピッチで2、3塁にして、四球で満塁。ストライクを取りに行って、左中間にタイムリーを打たれたシーンは、ピッチャーに深く反省してほしいです。あの失点がなければ、どう転んでいたかわからないゲームでした。試合前、あえて選手には説明しませんでしたが、6点差を付けれらなければ負けてもうちが準決勝に進むことができるとわかっていました。池田、髙山とつなぎましたが、できることなら髙山は投げさせたくなかったですね。 準決勝のトヨタ戦は、予想どおりジャパンのエースでもある佐竹投手と、髙山の投手戦になりました。佐竹投手はチェンジアップとストレートのコンビネーションなんですが、わかっていても打てないピッチャーです。チェンジアップでタイミングを外され、ストレートに差し込まれて三振してしまうシーンがたくさんありました。日本新薬の榎田投手もタイブレーク覚悟で臨みましたが、佐竹投手はそれ以上のピッチャーで、うちが取れて1点か2点だと想定していました。しかし、延長11回からタイブレークになっても2番・浦部から続くうちの打者を4連続三振ですから完敗です。ただし、バッターはもっと頭を使わなければダメです。毎回同じパターンで打ち取られるのではなく、打てないなら次の打席は何か工夫をしなければいけないということを学んでほしいです。
うちの野球は「まず守備から」という点はよくできたと思います。あとは、打てないときにどう打開するのか、ポイントはそこです。5月の東北大会までに各自課題をもって、練習に取り組んでもらいたいと思います。

髙山亮太投手(日本新薬戦、3安打完封。トヨタ戦、7回1失点)

コースぎりぎりを狙わずあえてゾーンで勝負する自分のピッチングは去年と同じですが、バッターの狙い球を投げないことをキャッチャーと話し合いながら気を付けてました。初戦が雨で流れてしまったので、初戦を勝利してチームに弾みをつけたかったです。相手はスポニチ大会の優勝チームですから、大会MVPの榎田投手との投手戦になったら、絶対に先に失点はしたくないと思って投げてました。
準決勝のトヨタ戦では、外角のボールをひっかけてくるバッターに、いつも通りの外角攻めをしたら、簡単に反対方向を狙われタイムリーを打たれました。自分のピッチングをチームで研究してきてるなと感じました。いつになく長打も浴びてランナーを背負いましたが、7回まで1失点で抑えることができただけに、あの1点が悔やまれます。佐竹さんからうちが1点先制していたので、あそこの2死1、3塁の場面は踏ん張りたかったです。

松本雅俊選手(日本新薬戦、先制のホームイン)

今日は先制のホームを踏むツーベースがいいところで打てました。相手投手のボールが速いと、ボールを前でとらえようと上半身が前に突っ込んでしまうクセがありました。それを修正して、右脚に体重を残しながらバットが振れる感覚を打席で感じられるようになりました。左中間の一番深いところまで、打球も伸びましたね。いい感じです。

松本歩巳選手(日本新薬戦、先制タイムリー)

集中力にムラがあると指摘されていましたが、今日は打席でも守備でもよく集中していました。相手の投手はフォークが決め球だと情報が入っていましたが、実際にここまで落ちるボールばかり投げるのかと驚きました。なので低めのボールは捨てて、自分のバッティングのゾーンをいつもより上げて狙ってました。1点勝負の試合になると思っていたので、うちが先制できたことはよかったと思います。

北川利生選手(シティライト岡山戦4打数2安打、2本のタイムリー)

先発の網本投手は、自分の高校(大阪桐蔭)の2年後輩ですが、特に意識することもなく打席に立ちました。三振だけはしたくなかったので、うまくミートすることを心がけました。打ったのはスライダーとチェンジアップだと思いますが、初回の1死3塁、5回の2死1、2塁のチャンスでタイムリーが打ててよかったです。

渡辺圭投手(シティライト岡山戦先発、3安打完封)

試合前、ストライクを先行させて有利なカウントで攻めていこうと話し合っていました。そのイメージどおり変化球でストライクを取って、ストレートでファールを打たせてカウントを追い込んでから、変化球で勝負するコンビネーションで、理想的なピッチングができました。マウンドでも余裕があったので、野手への指示もいつも以上に出せたと思います。もっと上位のチームを相手に投げるときも、こういうピッチングができることが課題ですが、内容としては、いま自分が持っているパフォーマンスのすべてを出せたと思います。

関本憲太郎選手(JR西日本戦、先制ホームラン)

昨年の日本選手権予選から今年春のスポニチ大会まで公式戦でヒットが出てなくて、岡山では結果を出したいと思って大会に臨みました。まだ調子が上がってこないなか、初戦では2安打できましたが、第2戦のシティライト岡山戦ではランナーを置いての3三振だったので、自分の不甲斐なさに心が折れそうでした。気持ちを切り替えた第3戦で、打ったボールは抜けたフォークだと思います。ライトからレフトに吹く強風は吹いていましたが、フェンスを越えてくれてよかったです。

池田望投手(JR西日本戦、三番手で登板)

マイクを向けられるのは1年10か月ぶりだと思います。それくらい公式戦のマウンドにも立ってなかったので、今日はめっちゃ緊張しました。今年の春先までストレートのキレがなくて、ベンチから外れることもありましたが、ようやく光が見えてきました。ボール自体はよかったんですが、ストライクが入らなくて3四球で満塁になって、内野ゴロで追加点を取られたのは反省点です。

大槻悦史選手(JR西日本戦、代打安打)

チームも若返って自分もスタメンで出場する機会は減りましたが、途中から出るときは一度のチャンスで結果を出すための準備を常に心がけています。若いチームなのでゲームの雰囲気に流されないよう、ベテランとしてチームをコントロールすることも大事だと思っています。野球選手はみなそれぞれ悩みを抱えてますが、悩む時間が短くてすむなら短いほうがいいんです。チーム最年長なので、そういう声掛けも仕事だと思ってます。

森松裕次郎選手(JR西日本戦)

守備についたら、誰よりもたくさん声を出すことが自分の持ち味だと思っています。ショートゴロが多くて守備では忙しかったですが、集中してミスなくさばけて良かったです。バッティングでも貢献したかったですが、うわさ通りの打てそうなところから落としてくるボールに翻弄されましたが、3打席目ぐらいからチェンジアップを見過ごしながらストレートに対応できるようになりました。もう一度対戦してみたいピッチャーでした。

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