日通野球部 最新情報

激闘の末に勝ち取った5年ぶりの南関東第一代表
41度目の都市対抗出場が決定

第87回都市対抗野球大会 南関東大会
2016年6月1日~6日 県営大宮球場

準決勝

2016年6月2日(木)県営大宮球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
JFE東日本 0 2 0 0 0 0 0 3 0 5
日本通運 0 0 5 2 0 1 1 1 × 10

第一代表決定戦

2016年6月4日(土)県営大宮球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
新日鐵住金かずさマジック 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 0 0 0 1 0 1 0 × 2

スコアボード詳細

マッチリポート

埼玉第一代表として臨む都市対抗野球南関東大会。準決勝の相手は千葉第二代表のJFE東日本。日通の先発は、安定感抜群のエース髙山。JFE東日本はベテランの幸松。過去の対戦では、日通は幸松投手を苦手としており、試合は終盤までもつれる展開になるだろうと誰もが思ったが、2回表、JFE東日本に先制タイムリーを許した後、2死2塁のピンチ、強烈なショートゴロに飛びついた松本歩だったが、まさかの1塁悪送球でさらに1点を献上。序盤に2点を背負う展開となる。ところが3回裏、ヒットで出塁した7番・浦部を2塁に置き、8番・松本歩は初球を弾き返すタイムリーツーベース。すると1番・大谷もタイムリーを放ち、3番・藤嶋は逆転の犠牲フライ、4番・北川はダメ押しのツーランホームランで5-2と試合をひっくり返した。4回裏にも大谷のツーランで7-2とし、試合の流れを決定づけると、8回に3点を失うものの、大量15安打で10-5としてJFE東日本を突き放した。
第一代表決定戦の相手は、延長戦でホンダを破り勢いに乗る新日鐵住金かずさマジック。日通の先発は渡辺、対するかずさマジックは、新人の左腕・新ヶ江。スクリューボールを巧みに投げ分ける新ケ江投手を打ちあぐね、日通は4回を終わってわずか1安打。しかし5回裏、先頭打者の7番・浦部はフルカウントから7球連続ファールで粘り四球で出塁。2死3塁のチャンスで、1番・大谷の飛球はライトからレフト方向に吹く強風にあおられ、レフトオーバーのスリーベースとなり、貴重な先制点を奪った。5回まで散発3安打に抑える渡辺をリードする酒井は、7回裏2死ランナーなしの場面で、甘く入ったストレートをコンパクトに振り抜き、打球はレフトスタンドへ一直線。値千金のホームランが貴重な追加点となった。2点をもらった渡辺は2-0で完封勝利。日通は41度目の都市対抗出場権を獲得するとともに、南関東第一代表としてJABA北海道大会への出場も決めた。

コメント

藪宏明監督

準決勝のJFE先発は中林投手だと予想していたんですが、マウンドに上がったのは幸松投手でした。あまり勝っていないピッチャーだったので、1点を争う試合になると思っていました。すると序盤、うちの守備のミスから失点してしまい、1回、2回と簡単に三者凡退に打ち取られたので、正直いやな流れだと感じていました。そのムードをガラッと変えたのが、エラーをした2人の野手、浦部と松本歩でした。先頭打者の浦部がツーベース、松本歩が初球を叩いてタイムリーにしたことで、一気に試合の流れがうちに来ました。試合前、相手投手のストレートは見逃して変化球を叩いていく狙いだったんですが、うちの狙いに反して、ストレートで押してきました。そこですぐにストレートを反対方向に打ち返す対応に切り替えて、ビッグイニングを作ることができたのは練習の成果だったと思います。
第一代表決定戦の先発は、準決勝が終わってすぐに渡辺に告げました。準決勝では1イニングに3失点する不甲斐ないピッチングでした。マウンドが深く掘れていて踏み込む足が滑ったと本人の言い訳を聞きましたが、そんなことは関係ないから決勝のマウンドで結果を出すよう強く求めました。そして見事に要求に応えてくれましたね。乱打戦ではなく、ミスをせず、少ないチャンスを得点につなげて勝つという意味では、決勝の勝利こそ私が理想とするゲームでした。2回に浦部がセカンド正面のゴロをトンネルして、舌打ちしたくなる場面もありましたが、次の打席はファールで粘って四球を選び、大谷のレフトオーバーで先制のホームを踏んでくれました。ミスはないに越したことはありませんが、何としてもミスを取り返すという執念が表れた2試合だったと思います。監督就任の年以来の南関東第一代表ですが、就任当時の選手で試合に出ていたのは大槻だけですし、自分と共に成長したチームで第一代表を勝ち取ることができたのは、じつに感慨深いです。

髙山亮太投手(準決勝、先発勝利)

準決勝は内容云々ではなく結果がすべてです。準決勝のマウンド特有の緊張感はありましたが、2回の失点をすぐに逆転してもらい、5点差をつけてもらったことで、余裕ができました。ヒットは打たれましたけど、いつも言うようにそれを失点につなげないのが自分のピッチングの持ち味なので、相手も自分の投球を研究してきますが、さらにその裏をかくように投げることができたと思います。準決勝に負けて敗者復活戦に回るのと、勝って決勝を戦うのとでは雲泥の差ですから、大役を果たせたと思っています。

松本歩己選手(準決勝、エラーを帳消しにする反撃のタイムリー)

2回表、三遊間のゴロを取った後のスローイングのミスで失点してしまったので、何とかミスを取り返したいという気持ちで打席に入りました。無死2塁の場面、初球しかないと思って狙ってました。そのタイムリーから一挙5得点で試合をひっくり返すことができて、本当に良かったです。8回にも飛びついたゴロをグラブの土手に当てて、ファールグラウンドまで転がす間に2失点してしまいました。自分の7回のタイムリーヒットもかすむ、出入りの激しい内容でしたが、勝てたことでチームに感謝です。

大谷昇吾選手(準決勝、5打数3安打3打点)

スランプというわけではないのに春先の大会ではヒットが出なくて、南関にようやく間に合ったかなと、ホッとしてます。去年の自分のバッティングのビデオを見たりして、微調整を繰り返してきました。バットを強く振れていますし、打球の質もいいです。気持ちが吹っ切れるきっかけがほしかったので、これでスイッチが入った気がします。

北川利生選手(準決勝、3ランホームラン)

東北大会で4番になってから、相手ピッチャーの組み立てが変わってきました。ストレートが減って、ほとんどが変化球勝負、それもボール球で勝負されるようになりました。ボール球の見極めが自分の課題ですけど、南関前にだいぶ感覚をつかんできました。ホームランを打ったボールはスライダーですけど、真っすぐのタイミングで変化球に対応するイメージはできてます。もっと存在感のあるバッターになって、アピールしていきたいです。

渡辺圭投手(第一代表決定戦、3安打完封)

とりあえず5回までは投げ切ろうと思ってマウンドに上がっていました。真っすぐを主体に組み立てようとバッテリーで話していた通り、ストレートが良かったので、変化球でゴロを打たせるピッチングがはまりました。去年の南関は完投がなかったので、この試合で最後までバテずに完封できたことは自信につながりました。

酒井亮捕手(第一代表決定戦、ダメ押しとなるソロホームラン)

南関の前に怪我をしてしまい、東北大会の前後はスタメンから外れていました。自分の代わりにマスクを被っていた木南がバッティングでも貢献していたので、自分にはチーム内の競争というスイッチが入りました。6回まで1-0でリードしていて、追加点がほしい場面でしたから長打を狙ってました。初球、甘いコースのストライクでカウントを取りに来た相手バッテリーのムードから、次も絶対にストレートだと確信して振りました。ホームランになるとは思いませんでしたが、長打になる手ごたえはありました。今年は守備面でも去年までとは違う余裕を感じながらプレーできているので、北海道大会でもしっかりゲームをコントロールして優勝してきたいと思います。

浦部剛史主将

南関前のミーティングで、うちはスタメンの選手だけではなく、リリーフでマウンドに上がる投手も、代打も代走も試合に出ない選手も、全員が戦力だから、その力をひとつにして戦おうと言いました。誰かのミスはチーム全体で取り返す、日通は昔からそういう野球を貫いてきたので、自分もそれを伝える役割を果たそうと思っていました。去年に続いて都市対抗への出場を果たすことができましたが、出場することが目標ではなく、そこで優勝することを目的にして、チーム一丸となって戦います。応援よろしくお願いします!

ギャラリー

ページトップへ