日通野球部 最新情報

好投の先発を援護できず決勝トーナメントを逃す

伊勢神宮奉納社会人野球 第64回伊勢・松阪大会
2016年9月30日~10月5日
伊勢市倉田山野球場・県営松阪野球場

2016年10月1日(土)伊勢市倉田山野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
フェデックス 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 3 4
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

2016年10月2日(日)県営松阪野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
トヨタ 0 0 0 0 0 0 0 2 × 2

2016年10月4日(火)伊勢市倉田山公園野球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
王子 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2
日本通運 0 3 1 0 1 0 0 0 × 5

スコアボード詳細

マッチリポート

日通にとって初参加となる伊勢・松阪大会は、今年の出場12チームのうち10チームが日本選手権出場を決めている強豪チームがそろった。地区連盟主催大会とはいえ、日通は今年の都市対抗野球で優勝したトヨタ、東海地区第二代表の王子、北信越代表のフェデックスと同じブロックに入った。
日通初戦の10月1日は雨の影響で大会全体の開始が1時間半遅れ、日通の試合開始も大幅に遅れた。相手はフェデックス、日通の先発は渡辺。都市対抗野球以来、公式戦が2カ月半ぶりとなる日通にとって、投打がどのように噛み合うかを確認する機会だったが、打線は相手先発投手の変則的なサイドスローに的を絞れず、凡打の山を築く。立ち上がりからボールの切れを見せた渡辺だったが、3回、2死から連打を浴び1点を失う。0-1で迎えた最終回、先頭打者9番・松本歩のライト前ヒットからの4連打で同点に追いつき、タイブレークに突入。渡辺は5安打1失点で9回を投げ終え、2番手・井口にマウンドを託す。井口は10回表、2者連続三振で流れを引き寄せたかに見えたが、11回、押し出しの四球とタイムリーヒット、犠牲フライで3失点。タイブレークをものにすることはできなかった。
第2戦、予選突破のために勝つしかない日通は、マウンドに阿部を送る。トヨタの先発は藤田。変化球の制球が抜群の阿部は、トヨタの重量打線に連打を許さない。毎回、ヒットのランナーが積極的に盗塁を狙うトヨタだったが、キャッチャー・木南が強肩でこれを阻み、トヨタの機動力を封じる。7回までトヨタ打線を5安打無失点に抑える阿部を援護したい日通打線だったが、トヨタの藤田に3安打に抑えられてしまう。球威がやや衰えてきた8回、阿部はついに3本の長打を浴び2失点。9回表、3番・藤嶋、5番・大槻のヒットで1死1、3塁とすると、ここで代打・今村。三遊間を抜けるかと思われた痛烈な当たりをショートに飛びつかれたものの、その間に藤嶋がホームを踏み1点差。その後、2死満塁とチャンスを広げる粘りを見せたが、試合をひっくり返すことはできなかった。
3連敗はできないという思いで迎えた第3戦、日通の先発は髙山。初回は三者凡退に抑えた髙山だったが、2回、無死1塁からツーランホームランを浴びて2失点。またしても相手に先制点を許す展開となった。しかしその裏、2死1、2塁から手銭がセンター前ヒットを放ち1点を返し、なおも1、2塁。ここまで2試合当たりのなかった木南は、左中間を破るツーベースで2者が生還。逆転に成功する。3回、5回にも得点圏にランナーを置くと、チャンスに強い藤嶋が2打席連続タイムリーで王子を突き放す。髙山は3回以降、連打を許さない持ち前のピッチングで立ち直り、8回からマウンドに上がった池田も2回を6人で抑える安定感を見せた。

コメント

藪宏明監督

初戦、渡辺のピッチングはよかったです。期待通りに投げてくれました。相手ピッチャーのサイドスローは、手元を離れるときのボールがよく見える分、ボールを捉えにいって体が開いてしまい、内野ゴロを打たされていたと思います。打てそうで打てない感覚で最後まではまってしまいました。9回裏に粘りを見せましたが、4連打で1点しか取れなかったことに尽きますね。サヨナラでゲームセットできなかった時点で、あの試合は負けだと思いました。無死満塁でダブルプレーで凡退した北川が、4番としての責任を感じていると思います。
トヨタ戦では、バッテリーの若さが出ました。8回に2死2塁で木南がタイムを取ってマウンドに行き、その直後の初球にタイムリーを打たれました。次の打者にも初球を狙い打たれましたが、この2点目は余計でした。1塁も空いてたし、相手が初球を狙っていることはわかっているのですから、本当にピッチャーに投げさせるべきボールだったのか、実戦の中で学んでほしいと思いますね。連敗して予選を勝ち抜くことはできませんでしたが、初戦も第2戦も最終回に粘りを見せることができたし、先発の渡辺も阿部もいいピッチングをしました。公式戦から遠ざかっていたことが打線のバットを湿らせていたのなら、この大会をきっかけにして目覚めてほしいところです。
最後の王子戦では、相手に先制された直後に、2死から手銭がタイムリーを打ってくれたことが一番のポイントだったと思います。髙山も本調子ではなかったですが、追加点を奪われないピッチングはさすがでした。3試合を通じて、勝ち越すことはできませんでしたが、エラーがゼロだったこと、先発ピッチャーが終盤まで崩れなかったことは評価したいと思います。日本選手権までに、特に心のコンディションを整えて、初戦に臨みたいと思います。

藤嶋宏俊選手(フェデックス戦、9回裏に同点タイムリー。王子戦で2本のタイムリー)

フェデックス戦の3回の失点は、2本のヒットとも自分の守備位置にきたので、9回裏、ノーアウト満塁で自分に打順が回ってきたときは絶対に同点に追いつかなければと思いました。内野ゴロでゲッツーでも同点にできる場面でしたから、気持ち的には余裕がありました。打てないピッチャーではないのに、少しずつ手元でポイントをずらされて、10回のタイブレークでは自分からの打順で結果を出せませんでしたが、王子戦ではしぶといバッティングができたと思います。

渡辺圭投手(フェデックス戦先発、9回5安打1失点)

相手の打線が初球から振ってくることはすぐにわかったので、思い切り振ってきてもファールにさせてカウントを作りながら、バッターに狙い球を絞らせないように心がけて投げました。ストレートも変化球も、手応えがありました。勝ちにつながらなかったので悔しいですが、ピッチング自体は悪くはないと思います。

阿部良亮投手(トヨタ戦先発)

トヨタは一発のある打線なので、序盤に気を使いすぎたというか、いつも以上にボールを投げすぎたせいか、後半少しバテてきたところをやられました。中盤まで抑えていたコースに投げたのに長打を打たれたのは、自分の球威が落ちていたんだと思います。それでも7回まで自分のピッチングができたことは自信になります。

大谷省吾選手(フェデックス戦2安打、トヨタ戦2安打)

打線に少し元気がありませんが、自分としてはいい感覚で打てています。ビデオをよく見て、イメージどおりバットが内側から出るよう意識しています。たまたまレフト方向に飛ぶ打球が多いですが、狙いとしては常にセンター方向です。1年目は大きいのも狙っていましたが、今は打順も1番なので、一発よりはヒット重視で打席に立ってます。

今村恒太選手(トヨタ戦、代打1打点)

自分はスタメンでなくても、常に試合に入っていられるよう、1塁コーチに立っています。相手守備の声も聞こえるし、相手ピッチャーも近くで見ることができますし、クイックモーションもタイムを計りながら見ています。代走や代打で出番が回ってきたとき結果を出すために、自分にできる100パーセントの準備だと思っています。

木南亮捕手(王子戦、逆転タイムリー)

ヒットが出ると守備も乗ってくるので、バッティングも自分の強みにしていきたいです。トヨタ戦では、8回の2死2塁でタイムを取ってマウンドに行き、インコースを攻めるならデッドボールを恐れず厳しく攻めようと声をかけましたが、初球が甘く入ってしまいました。その次の打者にも初球を狙われて、続けて失点したことは、深く深く心に刻み込みました。初戦、第2戦はノーヒットでしたが、3試合目の王子戦ではいいところでタイムリーを打てて、ピッチャーを楽にできたのがよかったです。

髙山亮太投手(王子戦、7回8安打2失点で勝利投手)

インコースの真っすぐをボールにして、外の変化球で打ち取るパターンがあるんですが、今日はインコースの真っすぐが甘く入ってしまって、それをホームランにされてしまいました。でもすぐに点を取って逆転してくれたので、野手に感謝です。今年まだ公式戦での黒星がないのも、バックがよく守って、点を取ってくれるからで、今年はこのまま無敗でシーズンを終えたいです。

森松裕次郎選手(王子戦、2安打)

2試合ベンチから試合を見ていて、内野の声が少ないと思っていました。自分は声を出してチームの雰囲気を変えることができると思っているので、守備のときこそ試合の流れを読んで声に出すことで、相手チームにプレッシャーを与えることを心がけています。

樋口智章選手

3回の守備では相手の4番が左バッターで、右中間の深いところに伸びてくると予想してセンター寄りに守っていたら、打球がライン側に落ちてしまい、ツーベースにしてしまったのは反省点です。なんとかバットで結果を出したいと思っていたら、8回から自分が得意な左ピッチャーになったので、チャンスだなと。初戦、第2戦、うちのバッターがあっさり凡退しているのを見て、泥くさく食らいつこうと思っていました。カウントを追い込まれても自分のバッティングを崩さず、最後まで芯で捉えたので、次は必ずヒットにしたいと思います。

ギャラリー

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