日通野球部 最新情報

エース髙山の力投、最終回の追い上げ及ばず日本選手権準優勝

第42回社会人野球日本選手権大会 決勝
2016年11月8日(火) 京セラドーム大阪

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
ヤマハ 0 0 0 0 0 3 0 0 × 3

スコアボード詳細

マッチリポート

社会人野球の頂点にあと一歩のところまできた両チーム。日通の先発は準々決勝の負傷交代から中三日の髙山。ヤマハは、巨人からドラフト4位で指名されている左腕・池田駿投手がマウンドへ。
序盤、日通打線はキレのある池田投手のストレートとチェンジアップで毎回三振を奪われる展開。髙山は持ち前の投球術で、シングルヒットは許すものの、連打を許さない。守備も髙山の力投を支え、3回裏、ライト前に抜けると思われた痛烈なライナーを、セカンド浦部がファインプレーでキャッチ。続くバッターにヒットを打たれるが、木南はすかさず盗塁を阻止。目まぐるしく攻守が入れ替わり、ミスが許されない緊迫した試合となった。5回、日通は先頭の6番・浦部がライト前ヒット。7番・関本が送りバントで1死2塁とするが、手銭、木南が連続三振に倒れ、チャンスを生かせない。試合が動いたのは6回裏、ヤマハはヒットと送りバントで1死2塁。続くバッターのショートゴロを、ここまで完璧な守備を見せていた松本歩がまさかのファンブル。ボールはセンターに転がり、手銭のバックホームも及ばず、先制点を許す。2死1、2塁とランナーがたまり、髙山は左中間を深々と破られるタイムリーツーベースを浴び、さらに2失点。しかし0-3となった7回表、1死から浦部、関本が右方向に連続ヒット。木南は2ストライクから粘って四球を選び満塁。絶好のチャンスで、バッターは大谷。引っ張った打球にセカンドが飛びつく。苦しい体勢から1塁に送球するが、ボールが逸れて浦部がホームイン、1点を返す。8回、北川、浦部のヒットで1、2塁のチャンスを作ると、ヤマハは2番手・九谷にスイッチ。関本は四球を選んで再び満塁とするも、手銭はショートゴロ。そして最終回、木南の当たりはショートゴロだったが、バウンドが大きく跳ねショートのエラーで出塁。すると大谷は右中間へタイムリースリーベースを放ち、その差は1点。しかも無死3塁という絶好のチャンスだったが、松本歩は前進守備のショートへのゴロ、藤嶋は空振り三振、最後のバッター北川はセンターフライに倒れ、大谷がホームを踏むことは叶わなかった。日通は日本選手権準優勝で今シーズンの全日程を終了した。

コメント

藪宏明監督

応援してくださった方にはぎりぎりの接戦に見えたかもしれませんが、何度も得点できるチャンスで得点できなかったうちの負けです。今年は、守り抜いて勝つ野球を目標にしてきましたが、6回の失点は守りのエラーからでした。この部分はもう一回鍛え直さなければいけないと思います。先発の髙山は、今大会一番のピッチングをしたと思いますし、相手打線に狙い球を絞らせないように上手くかわしていたと思います。でも、全くタイミングが合っていなかったバッターに対して、そのボールだけは投げてはいけないというボールを、なぜあの場面で投げてしまったのか、そこだけ振り返ってほしいと思います。 大会を振り返れば、決勝まで勝ち上がった選手たちが本当によく頑張ってくれました。終盤に決勝点、ダメ押し点、逆転タイムリーといった粘りを見せてきたからこその決勝戦ですし、今日も0-3から追い上げたチームの粘り強さは、昨年まで見られなかったものです。日本一まで、あともう少しだと思います。今まで通り、守りからの野球を積み上げて、来年も頑張ります。

山崎俊紀コーチ

終盤に追い上げて、試合内容は良かったといってもらえるかもしれませんが、負けは負けです。じゃあ勝つためにどうするか、打てないならどうするか、打たれないためにどうするか、これは各選手がずっと考え続けていかなければなりません。トヨタ戦のあとのミーティングで、チームとしてのバッティングの約束事を守らずに結果を出せなかった何人かの選手にかみなりを落としましたが、約束事を守って結果を出している選手を見て、結果が出てない選手は気付かなければいけません。ポテンシャルはある選手たちなので、来年はもっとチームとして強くなるようにやっていきたいと思います。

髙山亮太投手

2日前に打球を左手(利き腕)の甲に受け、そのときはすごく痛かったんですが、骨は折れてなくて、今日のピッチングには影響なかったのは良かったです。6回のエラーの失点のあと、その1失点だけでマウンドを降りてくるのが自分のピッチングなんですが、2死1、2塁から2ストライクに追い込んで、木南からはボールで外すサインが出ていたのに、ストライクを投げてしまいました。完全に失投です。

浦部剛史主将

最後の最後まで勝負をあきらめないチームになれた点が、今年、一番評価できる部分だと思います。日通に入った時から自分が先輩方から受け継いでいることですが、あきらめた瞬間に勝負は終わってしまうので、負けていても絶対に試合をひっくり返す、それを全員が心の底から思うチームにする、そう考えてきました。接戦をものにするチームには、絶対にその「粘り」が必要です。ここまで勝ち進みましたが、優勝できなかったということは、まだ足りないんだと思います。

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