日通野球部 最新情報

北川の2打席連続タイムリー 6投手の継投でリードを守り初戦突破

第88回都市対抗野球大会1回戦
2017年7月18日 東京ドーム

2017年7月18日(火) 東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 2 3 0 0 0 0 0 0 0 5
三菱重工広島 0 2 0 0 0 0 1 0 0 3

スコアボード詳細

マッチリポート

昨年、都市対抗で6年ぶりに初戦を突破し、今年こそ、53年ぶりの黒獅子旗獲得が期待される日通。
2016年の北海道大会優勝、日本選手権準優勝、2017年九州大会優勝、南関東大会第一代表と、今のチームのポテンシャルに疑う余地はない。
1回戦、日通の先発は髙山、中国第一代表の三菱重工広島の先発は鮫島と予想通りのエース対決となった。先攻の日通は、鮫島の立ち上がりを攻め、1番・大谷がセンターオーバーのツーベースを放つと、2番・浦部は四球。3番・大槻が送って2、3塁とすると、4番・北川がレフト前にタイムリーヒットを放ち2点を先制した。
2回にも7番・高橋が右中間にツーベース。8番・木南がきっちり送って、9番・手銭は四球で1、3塁。打順が1番に戻って大谷の打球はピッチャーゴロとなるが、3塁ベースを飛び出した高橋の帰塁がセーフとなり、1死満塁。ここで浦部は値千金の死球で押し出しの1点を奪い、なおも満塁。3番・大槻はバウンドの高いセカンドゴロ。
その間に手銭がホームを踏みさらに1点追加。2死1、3塁のチャンスで、北川はセンター前にはじき返す2打席連続のタイムリーで5点目を奪った。
ワンサイドゲームになるかと思われたが、2回裏、髙山は先頭打者に四球を与えると、その後3連打で2点を失う。
すると藪監督は、3回から2番手にJFE東日本からの補強選手・幸松をマウンドへ。幸松は期待に応え、4イニングを無失点に抑え3点のリードを守るが、7回裏、先頭バッターにソロホームランを許すと、庄司、池田の継投で7回を切り抜ける。8回は阿部がマウンドに上がり、わずか8球で3者凡退。9回は新人の生田目を6番手として登板させた。生田目は味方の守備の乱れをものともせず、最速147キロのストレートで最後の打者を空振り三振に切って取り5-3で勝利、2回戦進出を決めた。

コメント

藪宏明監督

三菱重工広島の持ち味は「粘り強さ」だと思って臨みましたから、最後まで苦しめられる試合展開は想定内でした。もし髙山が早い回で崩れるようなことがあれば、5~6人の投手をつぎ込むことは最初から決めていました。2番手の幸松(補強選手)が中盤のゲームを作ってくれたことで、相手に傾いた試合の流れを断ち切ることができました。ただし、うちも相手2番手の河野投手に3回以降チャンスを作らせてもらえない状況になりました。試合が膠着するなか、コツコツ当ててくる相手打線に、うちは6人の投手をマウンドに送りましたが、13安打を打たれても3失点で済んだのは、ソロホームランを除けば、すべてがシングルヒットだったからです。長打を打たれなければしっかりと守れることを、投手たちは実感したと思います。中盤以降あと1点取れていたらもっと楽な展開になったとは思いますが、粘る相手にうちの投手陣がほころびを見せなかったことは一番の収穫でした。

大谷昇吾選手のコメント(4打数2安打)

九州大会、南関東大会でも自分は不完全燃焼でした。都市対抗前のオープン戦ではだいぶバッティングも上がってきていたので、あとは結果を出すだけだと思っていました。初回、センターの守備が落下点を誤ったのか、センターオーバーのツーベースになって、北川のタイムリーでホームを踏めたことで、気持ちが一気に上がりました。自分が1番バッターとしての仕事ができれば、チームに勢いをつけられると思うので、相手に嫌がられる存在として、切り込んでいきたいです。

北川利生選手のコメント(4打数3安打3打点)

試合を決める1本が打てるかどうかが4番の存在感だと思ってこの大会に臨んだので、1年目より緊張していた気がします。初回に1死2、3塁のチャンスが回ってきて、あそこで1本打てたことでスッと肩の荷がおりました。2回にも浦部さんが死球の押し出しで1点、大槻さんが内野ゴロで1点取ったあと、2死2、3塁で打順が回ってきて、ここでタイムリーなら試合の流れがうちに来ると思って打席に入りました。2度とも結果が出てよかったです。

髙橋俊選手のコメント(4打数2安打、4打席出塁)

試合に出させてもらっていることを、どう結果に結びつけるかに必死で、緊張を感じる余裕はなかったです。自分は攻守走に、常に頭を使いながらプレーするのが持ち味なので、1打席目のツーベースは、それまで合ってなかったスライダーに狙いを絞って仕留めることができましたし、4回のライト前ヒットで1塁ランナーを3塁送球で刺したり、7回の盗塁を決めることができたり、試合の先を読みながら自分の仕事ができた結果かなと思います。

幸松司投手のコメント(3回から2番手で登板。4回3分の1を1失点)

今年、自分は日通のユニフォームを着て10年連続出場選手の表彰を受けましたが、補強選手として呼んでもらった藪監督の期待に応えたいという気持ちもあって、都市対抗に初めて出場した時と同じような緊張感をもってマウンドに上がりました。「試合が終わったときに、相手チームより1点だけ多ければいい」という日通野球を背負って、少し力みもありましたが、リードを守って投げ切ることに集中していました。初戦を勝つことができたので、次はもっと余裕を持って投げることができると思います。

生田目翼投手のコメント(最速147キロのストレート)

新人の生田目です。大学4年の時に怪我をして、今年1年はじっくり怪我を治すつもりだったんですが、調整が思いのほか順調で、都市対抗に間に合っちゃいました(笑)。大学時代のストレートは150キロ代でしたが、今日はほとんど遜色なく投げることができましたし、低めの変化球でもカウントが取れたので安心しました。周りからはまったく緊張していないと思われていますが、公式戦に登板するのは今日が初めてでしたし、それが初戦の土壇場の9回でしたから、ガチガチに緊張しました。

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