日通野球部 最新情報

2番手投手の池田がパーフェクトリリーフ 序盤の猛攻で打撃戦を制す

第43回社会人野球日本選手権大会
2017年11月4日 京セラドーム大阪

2017年11月4日(土) 京セラドーム大阪

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 4 0 3 0 0 0 0 0 0 7
沖縄電力 0 3 0 0 0 0 0 0 2 5

スコアボード詳細

マッチリポート

9月末に行われた伊勢松阪大会では肩に違和感があり登板のなかった髙山だが、エースとして日本選手権初戦のマウンドを託された。対する九州第一代表の沖縄電力は、右の狩俣投手、左の伊波(伸)投手の二枚看板で予選を勝ち抜いてきた投手力に定評あるチーム。先発は予想通り、速球派の狩俣投手。日通は初回、1番・大谷が相手のエラーで出塁すると、2番・浦部の送りバントでランナーは2塁。10年出場選手として表彰された3番・大槻は追い込まれながらもレフト方向に技ありの流し打ちで、貴重な先制点をたたき出す。4番・北川も反対方向に弾き返し1、2塁のチャンス。ここで5番DH・関本は相手の失投を見逃さず、センターフェンス直撃の3塁打でさらに2点を追加。続く6番・高橋はセカンドゴロ、3塁を飛び出した関本は三本間に挟まれるが、相手のエラーでホームを踏み4点目を奪い、初回にビッグイニングを作った。しかし2回裏、沖縄電力の先頭打者がエラーで出塁すると、1死2、3塁のピンチにつながり、髙山が2本のタイムリーを浴びて3失点。たちまち1点差に詰め寄られた。ここで髙山に代わって、2番手・池田がマウンドへ。なおもピンチが続くが、木南がリードの大きい1塁ランナーを鋭いけん制球で刺し、相手に傾きかけた流れを断ち切った。直後の3回表、先頭バッターの関本は、狩俣投手のカットボールを完ぺきにとらえ、レフトスタンド中段に運ぶ特大アーチですぐに引き離す。2者が倒れるものの、8番・木南はセンター前にヒット。9番・手銭はライトオーバーの3塁打で1点を追加。続く大谷もレフト前に運ぶタイムリーで、再び4点差とした。2番手・池田はここから圧巻のピッチング。6イニングをパーフェクトリリーフで1人のランナーも許さない。日通も相手の巧みな継投策で追加点を奪えないまま最終回。日通は抑え投手の生田目をマウンドへ送る。140キロ台後半のストレートに力はあるものの、そのストレートを狙い打たれ、4安打を許し2失点。しかし最後のバッターを外野フライに打ち取りゲームセット。日通は打撃戦を制して、2回戦にコマを進めた。

コメント

藪宏明監督

髙山が序盤で崩れたのは誤算でしたが、常にいろいろな想定をしていますので、2番手は池田と決めていました。2回二死から8回までのロングリリーフになりましたが、パーフェクトでゲームを作ってくれたことは彼の成長の証だと思います。9回、生田目をマウンドに送りましたが4安打で2点差まで追い上げられました。彼も苦しかったと思いますが、ああいった場面をしのいでこそピッチャーは成長していくので、ハラハラしながら投げさせました。ピッチャーを交代するのは簡単ですが、結果的にあのピンチを抑えて、生田目はいい経験を積んだと思います。沖縄電力のピッチャーがいいのは知っていましたから、序盤に畳み掛けて先発の伊波投手からビッグイニングを作れたことが大きかったです。関本のバッティングと池田のピッチングが沖縄電力の流れを断ってくれました。

関本憲太郎選手のコメント(4打数3安打3打点、1ホームラン)

初回のセンターオーバーの3塁打はカットボールかストレートか、ど真ん中に近いボールでした。2打席目のホームランもカットボールだったと思います。タイミングを合わせて強く振ることを意識してバッターボックスに入っていますが、どんぴしゃのタイミングでした。チームの勝利に貢献できるバッターになりたいと思っていますが、今年も打点王、狙ってます(笑)! 4打席目にセンター前ヒットを打って2塁を狙ったのは(センターからの返球でアウト)、調子に乗ったボーンヘッドです。

池田望投手のコメント(6回1/3をパーフェクトに抑える)

2回2死からマウンドに上がって、8回まで6イニングをノーヒット無四球で投げられたことには満足しています。今日はストレートに力があって、バットに当たってもファールになっていたので、どんどんストレートで押していくことができました。変化球でもカウントが取れていたし、コンビネーションで的を絞らせなかったのがよかったと思います。

木南了捕手のコメント(都市対抗以降、2試合目の先発マスク)

初回に4点先制したあと、2回裏に3点返されしまいましたが、2点タイムリーを打ったバッターの1塁リードが大きかったので、僕のけん制球で刺せたのは、相手の流れを止めるプレーになったと思います。そのあとは、3回から8回まで池田さんが完ぺきに封じてくれました。最後までストレートに力があったし、ボールを受けてて楽しかったです。9回のマウンドに上がった生田目は、球速こそ150キロ出ていましたけど、もっと簡単にバッターを打ち取る技術を身に付けられるよう、バッテリーとして成長していきたいと思います。

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