日通野球部 最新情報

青空の下、50組の親子と白球を追い、野球を通じて地域に貢献

親子キャッチボール教室(主催:浦和区スポーツ振興会)
2019年9月22日(日) NITTSU浦和ボールパーク

台風17号の影響が心配されたが、幸い好天に恵まれた絶好の野球日和。NITTSU浦和ボールパークにおいて、「親子キャッチボール教室」に50組(100名)の参加者が集まった。

キャッチボールの前は、ふだんの選手と同じメニューの準備運動からスタート。嬉々として選手と一緒に体を動かす子どもたちの横で、久しぶりに体を動かす親御さんからは悲鳴も聞こえる。和やかな雰囲気で汗を流したあとは、今村コーチからボールの投げ方の説明が行われた。

ボールを投げる選手の動きを「トン、トン、クルッ」という音に変換し、動作と声を連動して投げるコツを解説。さっそく「トン、トン、クルッ」と言いながら、ボールを投げるフォームを練習する子どもたち。次に、壁当てをしながらボール(軟式J球)を投げる感触をつかみ、続いて選手を相手にキャッチボール。「ナイスボール!」の声に、子どもたちの表情が輝く。

休憩をはさんで、いよいよ親子でのキャッチボール。続いてグラウンド全面を使ったティーバッティング(スポンジボールを使用)、フライやゴロの守備などを体験した。最後は、釘宮投手の「ピッチングデモンストレーション」。バックネット裏から見学する子どもたちからのリクエストに応えて、150キロのストレートに、さまざまな球種を織り交ぜたピッチングを披露。2時間にわたる「親子キャッチボール教室」は無事終了した。

コメント

金子康理事(さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会)

浦和という地域は昔からサッカーは盛んですが、小学生の投力が全国平均より低いことが、さいたま市スポーツ推進委員連絡協議会での課題でした。
子どもたちが野球にふれる環境をどのように作っていくか、都市対抗野球の壮行会などでお付き合いのある日本通運野球部にご相談したところ、「親子キャッチボール教室」の開催を快諾いただきました。
「野球未経験者大歓迎」のキャッチボール教室は初の試みでしたが、申し込み数が定員の50組を超えたのはうれしい誤算でした。プロ野球に何人もの選手を輩出している社会人野球の強豪チームが浦和にあることは地域の誇りですし、そうしたチームの指導を受けたことが野球を始めるきっかけになってくれたら、この上ない喜びです。そうした期待を込め、来年も実現できたらと思っています。

今村恒太コーチ(進行役)

今日の体験で野球を嫌いになったらどうしようかと、進行役としてのプレッシャーは想像以上でした(笑)。同時に、野球を通じて地域にどんな恩返しができるのかを、改めて考える機会をいただきました。
「どうやってボールを投げたらいいの?」
という質問に、言葉で伝えるのは難しいと思ったので、グローブを持った手を投げたい方向に伸ばし、ボールを持った手の甲で頭を二回「トン、トン」と叩いて、「クルッ」と腕を回してボールを投げる、「トン、トン、クルッ」の音と動作を一緒に覚えてもらうことを考えました。子どもたちにうまく伝わるか心配でしたが、みんな、声に出しながらボールを投げてくれたので、ほっとしました。わかりやすく野球を伝えることは、選手にとってもいい勉強になったと思います。

浦部剛史主将

都市対抗野球や日本選手権でいつもあたたかい応援をいただいているので、野球の楽しさを知っていただく活動を通じて、地元に貢献する義務があると思っています。
今日は小学校1~2年生が3割以上と聞いていましたし、1割くらいは女子でしたから、いつもの少年野球教室とはずいぶん勝手が違いましたが、一生懸命ボールを投げる子どもたちの姿に、野球を始めたころの自分を思い出しました。この歳まで野球を続けていられるのは、誰よりも野球が好きだからという自負があります。野球を通じて、子どもだけでなく親御さんにとっても「体を動かすって、すごく楽しい!」という発見の場にしていただけたらうれしいです。こういう機会は継続することが大事なので、また次回も声をかけてほしいですね。

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