日通野球部 最新情報

和田が無四球4安打で完封勝利 NTT東日本を下してベスト8進出

第45回社会人野球日本選手権大会
2019年10月31日(木)京セラドーム大阪

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 4 2 0 0 2 0 1 0 0 9
NTT東日本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

スコアボード詳細

マッチリポート

社会人野球日本選手権の2回戦、対戦相手は過去に何度も対戦経験があるNTT東日本で、「お互いの手の内を知り尽くしている」(藪宏明監督)と語る好敵手との一戦となった。

僅差の攻防が予想されたなか、試合は1回表から大きく動いた。先手を取ったのは日通で、先頭打者の手銭竜汰がセンター前ヒットで出塁。直後に牽制死したが、2番・諸見里匠、3番・大谷昇吾、4番・北川利生、5番・稲垣誠也が連続ヒットを放ち、まずは2点を先制。さらに、満塁のチャンスで押し出しの死球と四球で2点を追加し、初回にいきなり4点を奪った。

先発を任された右サイドスローの和田悠佑は絶好調で、ストレートと変化球をうまく織りまぜ、緩急をつけたピッチングを展開。初回から3回までをいずれも3人で片付けるパーフェクトな出だしとなった。攻撃陣は2回にDH・森松裕次郎のタイムリーで2点を追加し、3回を終えた時点で6-0。試合の主導権は日通が握った。

その後も手綱を緩めることなく、5回に9番・木南了の2ランホームラン、7回に北川利生のタイムリーで計3点を追加。1回戦・七十七銀行戦の14安打を上回る15安打で9得点し、打撃の好調が続いた。同時に、和田悠佑が4回以降も安定したピッチングをみせ、9回を散発4安打・6奪三振、初戦の釘宮光希に続いて無四球で投げ抜き、大学時代も含めて自身初となる完封勝利を収めた。

接戦が覚悟された試合、日通は9-0でNTT東日本に快勝し、準優勝した第42回大会(2016年)以来となるベスト8進出を決めた。準々決勝は11月2日(土)の第2試合(12時開始予定)、対戦相手は東海地区代表の三菱自動車岡崎となる。

コメント

藪宏明監督のコメント

(先発の和田について)これくらいの能力はある選手です。今年とても良くなっているので、どこかで先発で起用したいと考えていました。ただ、NTT東日本さんが相手だったので多少の不安はありました。初回に4点を奪ったことで心強く投げられたと思います。本人には「丁寧にいけ」と指示し、お互いに手の内がわかっている相手なので、気をつけるべきポイントを伝えていました。それらをしっかりとやってくれました。ストレート一辺倒だと相手が合わせてくるので、うまく変化球を効かせて、最後にストレートというイメージでした。和田が完封したことで、今後の投手起用に余裕が生まれました。他の選手たちが「よし、オレも!」という気持ちになってくれたと思います。まだまだ投げさせたいピッチャーがたくさんいます。

諸見里匠選手(4打数2安打2四死球で4度出塁)

1回戦、2回戦を通じて、チーム全体がボールをしっかりと打てています。相手ピッチャーのデータをチーム全体で共有できていて、一人ひとりがしっかりと意識して臨むことができています。こうしたことが結果に繋がっているのだと思います。今年の都市対抗で1回戦負けし、みんなが悔しい思いをしたので、夏場はチーム練習の他に個人練習する時間を取りました。そこで一人ひとりが考えて取り組んだ結果、夏以降、オープン戦でも好調を維持できていました。その良い流れを変えずに今大会を迎えられたことが結果に出ています。

和田悠佑投手(4安打無四球で完封勝利)

序盤の大量得点に助けられて、気持ち的には余裕をもって投げることができました。コントロールもよく、先頭打者を出しても後続を落ち着いて打ち取ることができました。初戦(七十七銀行戦)の9回に投げていたので、緊張しないで済みました。 NTT東日本さんは長打があるので、点差が開いてもそこは意識しました。長打が出ると流れが変わってしまうので、なるべく厳しいところを攻めるように心掛けました。自分はクイックを武器にしているので、ここぞというときに使っています。完封勝利は大学時代から通じても初めてだと思います。これまでランナーがいるときの投球が課題でしたが、今日は変化球が決まり、勝負どころでしっかりと集中して投げることができました。

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