日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第87回
都市対抗野球大会2016.07.22

東京ドーム

3投手が打ち込まれ無念の2回戦敗退

VS.日立市・日立製作所

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
さいたま市・日本通運 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3
日立市・日立製作所 1 1 0 0 4 0 2 0 × 8

投手

日本通運
渡辺-池田-阿部
日立製作所
猿川-角田-樋口

マッチリポート

初戦の勝利から中1日で臨む2回戦。対戦相手は、初戦で三菱重工神戸・高砂と延長12回タイブレークを制して勝ち上がってきた日立。日通のスターティングオーダーは、初戦で打撃が光った大槻が6番から5番に上がり、6番には藤嶋が入った。
先発は左腕・渡辺。しかし渡辺は初回、2死からヒット、四球でランナーを出し、ツーベースを打たれて1点を失う。打撃好調の日通はすぐさま反撃。2回表、6番・藤嶋のツーベース、7番・浦部の連続ヒットで1、3塁のチャンスを作ると、8番・西銘が右中間にスリーベースを運び、すぐさま逆転した。リードをもらった渡辺だったが、2回2死からまたしても四球、内野安打で1、2塁にランナーを背負うと、再びタイムリーを浴び同点とされる。取られたらすぐ取り返す日通は、3回表、4番・北川のライトフェンス直撃のツーベースでチャンスを広げると、藤嶋のタイムリーで1点勝ち越し。ゲームの主導権を奪い返す。ここで日立は先発の猿川を諦め、2番手に角田(富士重工からの補強選手)をマウンドへ。昨年の都市対抗初戦の富士重工戦で2番手投手として、日通を封じた選手だ。リードを広げたい日通は4回2死から手銭の当たりがセンターのフェンスを直撃。打球を追ったセンターがフェンスに衝突、ライトのカバーが遅れるのを見て、手銭は俊足を飛ばして一気にホームに突入。好返球でクロスプレーとなったが、判定はタッチアウト。日通応援スタンドはため息に包まれる。
すると5回裏、渡辺は相手2番から3連打を許し、1失点で同点。藪監督は2番手・池田をマウンドに送る。1死1、3塁で池田はセンターオーバーのタイムリーツーベースを浴び2失点。さらに2死2塁からもタイムリーを許し、その差は3点。角田を攻略したい日通打線だったが、ストレート、変化球が冴えわたるピッチングに翻弄され、5回以降ノーヒット。3番手の阿部も、7回に高めに浮いたストレートを打たれてダメ押しとなる2失点。11年ぶりとなるベスト8進出は果たせなかった。

コメント

藪宏明監督

試合前、どちらかの打線が爆発して大差がつく試合になるんじゃないかと思っていましたが、今日は日立に完全にやられました。オープン戦では今年4試合戦い、納得できる結果を出していました。それだけに互いに手の内を知る相手でもありましたが、去年の都市対抗でやられた(富士重工からの補強選手)角田投手が出てきたら厄介だなという思いはどこかにありました。序盤の攻防があり、いったんはうちの流れになりかけましたが、3回途中、日立の監督も勝負をかけてピッチャーを交代してきました。去年は2番手で登板した角田投手に完全に抑え込まれましたが、今日も同じ展開になってしまいました。狙い球を絞ってもなかなか打たせてもらえないのがエースのピッチングというものです。うちの投手のボール自体は悪くありませんでしたが、それでも日立の打線に捉えられてしまった、その差がはっきりと結果に表れました。先発したうちの渡辺も、まだ力が足りないんだということをしっかり学んで、もっと伸びてほしいですね。
秋には日本選手権が控えてますから、もう一度リベンジのチャンスは残っています。東京ドームに足を運んでいただいた方々の期待には応えられませんでしたが、チームを鍛えなおして京セラドームに臨みます。ご声援よろしくお願いいたします。

手銭竜太選手(4回表、幻のランニングホームラン)

今日は守備でも走塁でも走って走って走りまくりましたが、どちらも一歩届きませんでした。2番手の角田投手は落ちるボールがキレていたので、ストレートにヤマを張ってました。4回、狙い通りにドンピシャでとらえて、ライトのカバーが遅れているのを2塁を回ったときに見て、ホームを狙えると思いました。でも3塁を回る時にコーチがストップをかけているのが目に入って、一瞬スピードを落としてしまいました。2番手の角田投手から打ったチームのヒットはあの1本だけだったので、あそこでセーフになっていたら流れは変わっていたかもしれないと思うと本当に悔しいです・・・。

山崎俊紀コーチ

相手との力の差を認めるしかない試合内容でした、完敗です。序盤に先制されましたがすぐに試合をひっくり返し、日立の先発を引きずり下ろしました。先制されても逆転する粘りがありました。去年できなかったことが、今年できるようになったところは評価していいと思います。ただ、相手の角田投手を攻略できなかったことは、うちの力不足、技術不足を認めざるを得ません。ストレートにキレがあり、落差のあるフォークでストライクも取れるというピッチャーです。変化球は捨ててストレートに絞っていこうと決めてましたが、そのストレートも内角、外角にしっかり投げ分けられました。トップレベルの投手を打てなければベスト8以上に勝ち上げることはできないので、日本選手権まで、その練習を積み上げていきたいです。

黒沢淳一ピッチングコーチ

2番の野中選手に4安打されてチャンスを作られ、クリーンアップと合わせて10本のヒットを打たれたこと、そこがすべてです。塁に出してはいけないバッターにことごとくヒットを許して、相手打線を勢いづけてしまった。3人の投手が何を考えてバッターに対したのか、これはバッテリーを含めてきちんと考えてほしいと思います。

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