日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第88回
都市対抗野球大会
決勝2017.07.25

東京ドーム

NTT東日本のホームラン攻勢に屈して完敗、準優勝に終わる

VS.東京都・NTT東日本

2017年7月25日(火) 東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京都・NTT東日本N 0 2 1 0 1 0 3 0 3 10
さいたま市・日本通運 1 0 3 0 0 0 0 0 0 4

投手

NTT東日本
大竹、野口、渡邉
日本通運
髙山、庄司、阿部、生田目

本塁打

NTT東日本
越前(2ラン)、伊藤(ソロ)、加藤(ソロ)、下川(3ラン)

マッチリポート

決勝の顔合わせは、ともに1950年代に創部し、過去一度の優勝を経験しているチーム同士の対戦となった。
東京都・NTT東日本の先発は大竹投手、日通はエース髙山。
髙山は本来の切れのあるボールで、初回を三者凡退に打ち取る上々の立ち上がり。
日通は初回、先頭の大谷が初球を叩き一塁への内野安打で出塁。
2番・浦部が送り、3番・内藤(補強選手)は倒れたものの、4番・北川が四球を選んで1、2塁。
ここで5番・関本はセンター前にしぶとく落ちるタイムリーで、日通は幸先よく先制した。
ところが2回、髙山は先頭打者に安打を許すと、続く越前選手を追い込みながらレフト中段にツーランホームランを浴び、逆転を許す。
続く3回、髙山は先頭打者にホームランを許し1-3とリードを広げられた。
これに対し日通は3回裏、先頭の浦部が左中間フェンス直撃の2塁打、続く内藤の内野ゴロの間に3塁へ進むと、北川のセンター前ヒットでホームに還り1点差。

相手センターがファンブルする間に2塁を陥れた北川は、続く関本のセンター前タイムリーで生還し、日通はまず同点に追いつく。
そして2死2、3塁とチャンスを広げると、8番・木南のショートゴロを相手がまたもファンブルし、2塁ランナーの関本が生還。
この回3点を奪い4-3と逆転した。しかし続く4回に1死満塁のチャンスを作りながら、NTT2番手・野口投手の前に4番・北川、5番・関本が凡退しチャンスをつぶすと、髙山は5回、先頭打者にまたもホームランを浴び同点に追いつかれた。
5回までの攻防は、両チームにピンチとチャンスが交互に訪れる、めまぐるしい試合展開となり、決勝にふさわしい接戦となった。
日通は6回から、2回戦でノーヒットノーランを記録し、前日の準決勝でも先発した阿部をマウンドに送る。
阿部は6回を手銭のファインプレーにも助けられて無失点で乗り切るも、7回、ヒットと四球で2人のランナーを背負うと、NTT1番の下川選手にセンターオーバーのスリーランホームランを痛打され、4-7と一気に3点のリードを許してしまった。
日通は5回以降NTT投手陣を打ちあぐね、3人で攻撃を終える回が続く。
逆に9回に登板した生田目は、2つの四球とバント処理を焦った自らのエラーで無死満塁のピンチを招き、ヒットと犠牲フライから3点を献上。
4-10と引き離された。日通は最終回、代打・大槻がレフトへのクリーンヒットで出塁、1死後に浦部も初球をレフト前に運んで1、2塁とチャンスを広げたが、代打・藤嶋、北川が凡退して万事休す。黒獅子旗の栄冠にあと一歩まで迫りながら、悔しい敗戦を喫した。
日通は53年ぶりの優勝は成らず、通算4度目の準優勝に終わった。
今大会の日通の個人賞は、顕著な活躍を見せたチームや個人に贈られる小野賞に阿部、久慈賞(敢闘賞)に北川、若獅子賞(新人賞)に高橋が、それぞれ受賞した。

コメント

藪宏明監督

黒獅子旗を手にすることができなかったのは悔しいの一言ですが、これだけ多くの方々にご声援をいただき、都市対抗という社会人野球の最高の舞台で5試合をお見せすることができて、我々の努力が報われる思いもあります。
うちの投手陣が1試合に4本のホームランを浴びたという経験はなく、NTT東日本さんに投球内容を研究されていたと思います。
4本ともストレートではなく、内角の変化球を持っていかれました。
序盤は互いに点の取り合いになって、3回裏にうちが逆転して、さあこれからという5回表、髙山が先頭打者に同点ホームランを打たれて、まさかという雰囲気になりました。
あの一発でうちの流れを止められてしまったと思います。
昨年の日本選手権の準優勝を振り返ると、チームの成長に手ごたえを感じる部分もありましたが、今回の準優勝は、野球の神様に優勝チームになるにはまだ足りないものがある、と言われたのだと思います。
来年、また決勝の舞台に立つために、やるべきことをやり続けなければなりません。
秋の日本選手権にも出場しますので、またご声援いただけるよう一生懸命戦います。スタンドに足を運び、応援いただいたたくさんの方々、本当にありがとうございました。

浦部剛史主将

決勝戦は完敗でした。でも、学ぶところもたくさんありました。
それはうちのチームの伸びしろにもつながると思いましたし、自分の成長の可能性も感じることができました。
NTT東日本のバッターはカウントが追い込まれる前にフルスイングでボールを叩きにきました。大振りではなくコンパクトなスイングで強く叩く、相手はそういうバッティングができて、うちはできていなかった、その差が今日のスコアに表れたと思います。
自分にとって都市対抗の準々決勝以降は経験したことのない領域でしたが、決勝の舞台を経験することができたのは、自分にとってもチームにとっても大きな経験でした。これを糧にして、自分たちの目標である日本一のチームになりたいです。

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