日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

伊勢神宮奉納社会人野球
第65回JABA伊勢・松阪大会2017.09.30~10.04

ダイムスタジアム伊勢・三重県営松阪球場

2人のエースを欠きながら準決勝に進出するもタイブレークで敗れる

VS.ヤマハ

2017年9月30日(土) 三重県営松阪球場

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤマハ 0 1 0 2 1 0 1 0 0 5
日本通運 3 3 0 0 0 2 0 1 × 9

投手

ヤマハ
波多野-長谷川(亮)-大野-近藤
日本通運
渡辺-池田-庄司-生田目

本塁打

ヤマハ
伊藤(ソロ)、池知(ソロ)

VS.ホンダ鈴鹿

2017年10月1日(日) ダイムスタジアム伊勢

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ホンダ鈴鹿 0 2 0 0 0 0 0 0 0 3 5
日本通運 0 0 0 0 1 0 0 0 1 6

(大会規定により延長10回からタイブレーク)

投手

ホンダ鈴鹿
瀧澤-金澤-鹿沼
日本通運
和田-渡辺-池田-庄司-生田目

VS.フェデックス

2017年10月3日(火) ダイムスタジアム伊勢

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
フェデックス 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
日本通運 1 0 1 0 0 0 1 3 × 6

投手

フェデックス
鎌田-押江-五味-金井
日本通運
相馬-北田-庄司-井口-池田-生田目

VS.鷺宮製作所

2017年10月4日(水) ダイムスタジアム伊勢

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
鷺宮製作所 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

(大会規定により延長10回からタイブレーク)

投手

鷺宮製作所
中川-西村
日本通運
渡辺-生田目

マッチリポート

参加12チームのうち10チームが第43回社会人野球日本選手権大会の出場チームという今年の伊勢・松阪大会。1ヵ月後に迫った日本選手権に向け、各チームともチーム内競争の真っ只中にある。日通は第28回BFAアジア選手権に出場するM「侍ジャパン」に阿部良亮投手、木南了捕手、土肥崇嗣トレーナーの3人を送り出しているので今大会は不参加。またエース髙山は肩に違和感があり、欠場した。
攻守の要を欠きながら臨んだ大会の初戦は、昨年の日本選手権決勝で2-3で敗れたヤマハ。日通の先発は渡辺。マスクをかぶるのは公式戦の先発が半年ぶりとなる酒井。しかし初回、1番・大谷の三遊間を破るヒットから、3番・大槻、5番・藤嶋、6番・高橋の4安打と相手のミスでで3点を先取。2回にも大谷からの4連打と犠牲フライで3得点。ヤマハも2本のホームランなどで中盤まで6-4と追いすがるが、日通は6回裏、大槻の2点タイムリーでダメ押し。8回からは生田目がヤマハをゼロに抑え、初戦を白星でスタートした。
2戦目の相手はホンダ鈴鹿。日通の先発は1年目の和田。髙山、阿部の不在で先発マウンドを任された和田だったが、4回までに9本のヒットを浴びノックアウト。日通は0-2とリードを許したが、5回裏に9番・手銭の犠牲フライで1点差とすると、9回裏、5番・関本のツーベースで2死2塁のチャンス。バッティング好調の7番・藤嶋はストレートを狙い打ちし、同点タイムリーで延長タイブレークに突入。10回表、リリーフの生田目は走者一掃の3点タイムリーを打たれるものの、その裏、大谷と浦部がセンター前に連続の2点タイムリーを放ち逆転サヨナラ。2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。
雨によって1日順延したフェデックス戦。日通の先発は1年目の相馬。初回、日通はスタメン入りした3番・佐藤が2塁に松本をおいて先制のタイムリー。公式戦初スタメンの7番・伊藤も8回にダメ押しの2点タイムリーなどで得点を重ね、投げては北田、庄司、井口、池田、生田目と小刻みな継投で、6-1で快勝した。
予選3連勝で波に乗る日通だったが、準決勝の相手は鷺宮製作所。日通の先発は、大会3度目の登板となる渡辺。2回には1死満塁、4回に2死2、3塁、5回に2死1、3塁、7回に無死満塁と得点圏にランナーを背負うものの、相手に得点を許さない粘りのピッチング。鷺宮の先発・中川投手も球持ちのいいストレートを武器に日通打線に連打を与えない。最大のチャンスは5回裏、3連続四球で2死満塁となるが4番・北川が空振り三振。7回にも1死満塁で3番・大槻が空振り三振、続く北川もサードゴロに倒れ、9回を終わって0-0。この大会2度目の延長タイブレークに入った。10回に生田目がマウンドに上がるが、連続タイムリーを浴び3失点。その裏の日通の反撃は大谷のタイムリーの1点にとどまり、1-3で準決勝敗退となった。

コメント

藪宏明監督

初戦のヤマハ戦、昨年の選手権決勝の借りを返せたことはよかったです。初回にうちの左バッターがみな、練習どおりに反対方向を意識したバッティングでヒットを打って、相手の先発投手が交代したことに価値があると思います。故障の髙山、海外遠征の阿部、2枚の先発投手を欠くなか、ここに誰が名乗りを上げるのか、それを楽しみにしている大会でもあります。
2戦目のホンダ鈴鹿戦は、1年目の和田を先発させました。4回で代えましたが、今までと比べると調子がよくなっています。選手権でも戦力になる手応えを感じました。3番手の池田はゲームを作ってくれましたし、大会のキーになる存在だと思います。1-2でリードされた9回裏、藤嶋が勝負強くよく追いついてくれました。タイブレークになったら、うちは大谷で負けた記憶がないので、迷わず大谷に行かせました。2本の2点タイムリーで逆転勝ちできたのは、若い選手たちの自信になったと思います。
3戦目も1年目の相馬を先発させましたが、オープン戦と比べ、投球のテンポ、変化球のキレ、ストレートの威力、ボールの高さ、どれをとっても物足りなかったです。結果的に5回を投げて勝ち投手になったのは本人にとってプラスになったと思いますが、公式戦の場だからこそ、もっといい投球内容を求めたいですね。2番手の北田にも同じことが言えました。
準決勝は、うちの2番から5番が打てなかったことに尽きます。エラーが3つあったこともうちらしくないですが、ミスが失点につながらなかったことは評価したいです。2度目の先発をさせた渡辺は、9回を投げて無失点でしたが、まだ本来のピッチングに戻っていないと思います。10回からのタイブレーク、生田目は自分のストレートを過信して失点してしまいましたが、ピッチングの幅を覚えるいい機会になったと思います。

大谷省吾選手(大会13打数7安打)

バッティングの状態はいいと思います。初戦は3安打、2戦目はタイブレークで2点タイムリー。カットボールを狙って、どんぴしゃのタイミングでいい仕事ができました。不調だったときは、とにかくボールをよく見ていこうと思って打席に立っていましたが、差し込まれてしまうことが多かったので、今は積極的にバットを振っていくことを意識しています。

大槻悦史選手(ヤマハ戦 5打数4安打4打点)

都市対抗の2戦目以降は打てなくて試合に出ていなかったので、悔しい思いをしましたし、チームに迷惑をかけたと思っていました。試合で結果を残すには、練習でやったことでしか表現できないと思っているので、生活態度から改めて練習に取り組みました。2ストライクに追い込まれたら、ノーステップでコンパクトに叩くのはチームの決め事なんですが、正直できない選手もいます。2つのフォームでボールをとらえるのは難しいことですが、自分の背中で示しつつ、何でも教えるつもりです。今日はノーステップでいい結果が出ました。

浦部剛史主将(ホンダ鈴鹿戦 逆転サヨナラの2点タイムリー)

タイブレークでサヨナラのタイムリーが打てたことよりも、8回の無死1、2塁の場面で送りバントに失敗してゲッツーになったことで、自分のなかではサヨナラも帳消しです。送りバントが決まって1死2、3塁にできていればタイブレークにならない展開だったかもしれないわけで。浦和に戻ったら、しっかりバントの練習をします。

藤嶋宏俊選手(ホンダ鈴鹿戦 9回裏2死から同点のタイムリー、大会11打数5安打)

この大会に向けてどんどんバッティングの調子が上がってきました。9回の打席に入る前に監督から、低目を捨てて高めのストレートを狙っていけと言われて、ゾーンを上げて待っていました。狙い通り仕留めることができて、また自信になりました。

池田望投手(ホンダ鈴鹿戦 3番手で登板、1安打ピッチング)

今までは打たれたくないという気持ちが強くて、コースを狙って勝負していました。今シーズンは打たれてもバックが守ってくれると気持ちを切り替えて、ゾーンで投げるようになり、その結果四球が減りました。そのぶん楽に投げることができるので、いい結果につながっていると思います。

佐藤将選手(フェデックス戦 3打数3安打2打点)

今日の結果はたまたまですが、いいときと悪いときの波がないよう、コンスタントに結果が出せるようにしたいです。初回のセンター前のタイムリーが、内容が一番よかったと思います。2打席目はカウントを追い込まれてしまったし、3打席目はインコースを無理やり引っ張った感じのヒットでした。打たされるのではなく、もっと自分の間で捕らえるバッティングを目指したいです。

伊藤諄選手(フェデックス戦 4打数2安打2打点)

持ち味は長打力です。後姿が小松コーチに似ているといわれるので、自分のベスト体重まであと4キロ減量したいです。今日は公式戦初先発だったので、いい緊張感のなか2本打ててよかったです。

酒井亮捕手(大会全試合スタメンマスクを被る)

この大会は久しぶりの先発マスクです。キャッチャーというポジションは試合勘がとても重要で、リードに迷う場面が多々ありました。試合に出続けているときは、次はこう攻める、その次はこう攻めるというイメージが瞬時に浮かびますが、しばらく試合から離れると、リードを迷う場面が多くなります。2戦目のホンダ鈴鹿戦では、和田が1回から3回まで毎回連打を打たれてしまったことに責任を感じています。

鎌田雅大選手(ホンダ鈴鹿戦 代走でホームイン、フェデックス戦 代打ヒット)

アピールポイントは機動力です。代走で塁に出たら必ずホームベースを踏むという意識で試合に臨んでいます。ホンダ鈴鹿戦では関本さんのツーベースの代走で、藤嶋さんのセンター前でホームを踏みましたが、スタートの判断とランニングには自信があります。

渡辺圭投手(大会4戦のうち3試合に登板、鷺宮戦では9回を零封)

細かい修正点はたくさんあります。まだ自分の本調子からは程遠いと思います。初戦の先発のときは、変化球でカウントが取れなかったですし、ストレートの切れもまだ不十分です。自分はあまりコントロールのいいピッチャーではないので、ファールを打たせたいボールがヒットになっているときは、まだまだです。鷺宮戦で9安打されて完封できたのは、チームとしてはよかったと思いますが、自分の満足度は低いです。

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