日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第92回
都市対抗野球大会 2回戦2021.11.28~12.09

東京ドーム

相馬が好投、稲垣が同点ソロ。息詰まる熱戦も、終盤に競り負ける

【2回戦】VS.ENEOS

12月4日 東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
ENEOS 0 0 1 0 0 0 1 1 0 3
日本通運 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

バッテリー

ENEOS
吉村、柏原 - 柏木
日本通運
相馬、釘宮、庄司 - 木南

本塁打

日本通運
稲垣(4回ソロ)

マッチリポート

2回戦の相手は都市対抗で最多11回の優勝を誇るENEOS。投手戦で僅差の攻防になることが予想された。日通の先発は相馬和磨で、1回を三者三振、2回も三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せた。流れを引き寄せる先取点がほしかったが、相手投手の出来も素晴らしかった。最速153キロの直球を中心に組み立てる吉村貢司郎投手(東芝からの補強選手)の前に、1回三者凡退、2回に1アウトから森松裕次郎がツーベースで出塁したが、後続が倒れて得点できなかった。

相馬は3回もリズムよく2アウトを取ったが、試合後の本人コメントによればここから決め球が不用意になり、3連打で1点を許した。その裏の日通の攻撃が2つの三振と一塁ゴロで三者凡退に終わったことで嫌なムードが漂ったが、4回に3番・稲垣誠也が一振りで払拭した。2ボールからの3球目を思い切りよく叩くと、ライトスタンドに飛び込むソロホームランとなり、同点に追いついた。

その後は息詰まる投手戦となり、1回戦に続いて我慢比べの熱戦に。試合が動いたのは7回で、粘りの投球をしていた相馬がつかまり、2本のヒットで2アウト1、3塁のピンチを迎える。この1点も与えたくない状況で2番手の釘宮光希がマウンドへ。よいテンポで投げ込んで打者を2ボール2ストライクと追い込んだが、続く投球がデッドボールとなり満塁に。さらに、次打者への初球をライト前に弾き返され、1点をリードされた。

8回に許した1点も同じようなカタチからだった。2アウトを奪ったあとにデッドボールでランナーを出し、直後にツーベースを打たれてしまう。「四死球は失点につながりやすい」という野球のセオリーが現実となった2失点だった。

相手投手の前に、打線は5、6、7回とヒットが出ず。8回に1アウトから7番・木南了がレフト前ヒットで出塁したが、後続がいずれも内野ゴロに倒れて打ち崩せない。9回も1番・添田真海がセンター前ヒットを放ちノーアウト1塁としたが、続く髙橋俊の打球がレフト正面を突き、チャンスが広がらない。最後は稲垣がフルカウトから三振、盗塁した添田が2塁でアウトとなり、試合終了となった。

今年は日本選手権に続き、都市対抗も2回戦敗退となった。目指す日本一になるためには、こうした競り合いに勝っていかなければならない。選手一人ひとりが悔しさを滲ませる敗戦となった。

監督・選手コメント

澤村幸明監督

相馬が試合を作ってくれましたが、相手投手の内容がよく、手も足も出ない状況になりました。今年1年でチーム力はだいぶ上がっています。より多くの勝利をお見せできるように、来年も課題の克服に努めていきます。

相馬和磨(6回2/3、自責点2)

初回を100%でいくという課題はクリアできましたが、3回は2アウトからの決め球が不用意になってしまいました。接戦に競り勝つには、投手がいかに抑えられるかだと強く感じています。来年はゼロにこだわっていきます。

稲垣誠也(4回に同点ソロホームラン)

(HRの打席は)カウントがツーボールになったので、思い切って振りました。最後に空振りした変化球は、冷静さがあればファウルにできて、北川さんにつなげたはずです。もう一度鍛え直して、来年は全国制覇したいです。

木南了(捕手として2試合通じて好リード)

デッドボール後の初球を痛打された場面は、自分がもっと配慮しないといけなかったです。今年は日本選手権、都市対抗ともに悔しさばかりが残っています。課題を一つ一つ潰して、もっと強いチームになっていきます。

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