MATCH REPORT
試合結果詳細
第95回
都市対抗野球大会2024.07.19~07.30
東京ドーム
前田が3安打完投。稲垣の先制打と沓澤の特大ソロで初戦を制す

【1回戦】VS.日本生命
7月24日 東京ドーム
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本通運 |
0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
日本生命日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
バッテリー
- 日本通運
- 前田-山本
- 日本生命
- 山本、大宮-石伊
本塁打
- 日本通運
- 沓澤(3回ソロ)
マッチレポート
日本通運(さいたま市)が南関東第一代表で今回が49回目の出場、日本生命(大阪市)は近畿第一代表として63回目の出場となる。1回戦は歴史のある強豪同士、接戦が予想される好カードとなった。
序盤の主導権を握ったのは日本通運で、1回に添田真海のヒット、2つの四死球で2アウト満塁とし、得点にはつながらなかったが相手投手に圧力をかけた。2回には手銭竜汰が二塁打を放ち、2アウト2塁のチャンスを作る。ここで打席に入った稲垣誠也がセンター前に弾き返し、先制点を奪った。
3回には圧巻のホームランが飛び出した。4番の沓澤侑輝が力強く振り抜いた打球は高速でライトスタンド上段へ突き刺さった。推定130mを超える特大ホームランで追加点を奪った。「追い込まれていたので、ある程度はコースを意識していました。ちょっと出来すぎです。打った瞬間にホームランだと確信しました」(沓澤)という会心の一撃だった。
投げては、先発の前田敬太が低めを丁寧につく投球で相手打線を翻弄。3回を終えて無安打無四球のパーフェクトピッチングを披露した。4回に内野安打で初安打を許し、さらに内野ゴロで1点を失ったが、試合の流れを譲ることはなかった。4回以降もゼロを並べ、9回を108球、相手打線を3安打に抑えて、完投で勝利投手となった。
追加点は挙げられなかったものの、持ち味である堅実な守備を発揮して初戦を競り勝った。第35回大会(1964年)以来の優勝を目指し、まずは一歩、先へと進んだ。また、試合前には都市対抗で10年連続出場を果たした木南了、大谷昇吾、手銭竜汰の3選手が表彰された。
監督・選手コメント
澤村幸明監督

前田が丁寧に低め低めに投げてくれました。どこまで行けるかと考えていましたが、最後まで投げ切ってくれて良かったです。打撃陣も良い打球が飛んでいたので、次の試合もしっかり戦えると思っています。
前田敬太(3安打1失点。108球完投勝利)

真っ直ぐと変化球をバランスよく投げられましたが、球速が出ていなかったので、そこは次の登板に向けて調整のポイントになります。一発がある相手に対して受け身では良くないので、山本(捕手)と「先に勝負しよう」と話していました。
沓澤侑輝(右翼席上段に飛び込む推定130m超えの特大ソロホームラン)

打球速度と飛距離を意識した練習が結果につながりました。ある程度コースは絞れていましたが、あんなにきれいに反応できるとは思わなかったです。こういう厳しい試合に勝てたのはチームにとってプラスになります。