日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第96回都市対抗野球南関東大会2025.06.02~06.11

千葉県総合スポーツセンター、ZOZOマリンスタジアム

相馬と冨士が完封勝利。鉄壁の守備で第1代表の座を掴み、都市対抗本大会11年連続50回目の出場決定

【1回戦】VS.千葉熱血MAKING

6月4日 千葉県総合スポーツセンター

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 1 2 0 2 7 0 0 × × 12
千葉熱血MAKING 1 0 0 0 0 0 0 × × 1

※大会規定により7回コールドゲーム

バッテリー

日本通運
ジャクソン、板川-山本 川船-沼生
千葉熱血
山田、牧野、渡邊光-渡邉俊

本塁打

日本通運
田中(5回2ラン)

【準決勝】VS.JFE東日本

6月6日 ZOZOマリンスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
JFE東日本J 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 0 0 0 1 1 0 0 × 2

バッテリー

JFE東日本
加藤、本定-下地 本定-志賀
日本通運
相馬-山本

本塁打

日本通運
北川(6回ソロ)

【第1代表決定戦】VS.テイ・エス テック

6月8日 ZOZOマリンスタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
テイ・エステック 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本通運 0 1 1 0 0 0 0 1 × 3

バッテリー

テイ・エステック
尾身、三田、関口、熊谷-青木 友利-伊澤
日本通運
冨士-山本

マッチレポート

「目指すのは第1代表」という目標を掲げ、日本通運(さいたま市)は初戦で千葉熱血MAKING(松戸市)と対戦した。初回に田中滉伸のタイムリー二塁打で幸先良く先制。直後に追いつかれたものの、2回には木村翔大、添田真海の犠牲フライで勝ち越しに成功した。4回には2点、5回には田中の2ランホームランを含む6安打で一挙7点を追加し、リードを広げた。投手陣はジャクソン海、板川佳矢、川船龍星と継投し、相手に反撃の隙を与えなかった。その結果、7回コールドゲームで勝利し、初戦を突破した。

準決勝のJFE東日本(千葉市)戦では相馬和磨が先発し、初回に大きな打球を許したがいずれもセンターの手銭竜汰が好捕し、先制点を許さなかった。リズムに乗った相馬は安定したピッチングを続け、9回無失点で完封勝利をあげた。打線は4回まで無安打に押さえられていたが、5回に大谷昇吾が二塁打で出塁し、横山陽樹のタイムリーヒットで先制。6回には北川利生がソロホームランを放ち、2-0で接戦をものにして第1代表決定戦へと駒を進めた。

そのテイ・エス テック(行田市・鴻巣市)戦では、先発した冨士隼斗が「立ち上がりは緊張から力みがありましたが、後半は力が抜けたぶん球速もしっかり出ました」と語るとおり、3塁を踏ませない完璧なピッチングを披露した。9回122球、1安打無失点で相手にほとんどチャンスを与えず勝利投手となった。

打線は2回に木村のセンター前タイムリーヒットで先制し、3回には大谷がツーアウト三塁からレフト前に運び追加点を奪った。さらに、8回には代走の近岡英訓を三塁に置いて添田がダメ押しとなるタイムリーヒットを放ち、最終回を迎える冨士を力強く援護した。

今大会の日本通運は、投手陣が安定した働きを見せ、野手も堅守で応え、3試合で失点わずか1と守備力の高さが際立った。目標だった第1代表を勝ち取った要因について、「バッテリー中心の守りですね」とコメントしたのは澤村幸明監督である。チームの持ち味である“守備から”というスタイルを徹底し、11年連続50回目となる第96回都市対抗野球大会本大会に出場を決めている。

本大会で目指すのは、1964年以来となる都市対抗優勝旗である黒獅子旗の獲得だ。やはりそこが目標であり、悲願の日本一へ向けた戦いは、8月28日に東京ドームで開幕する。

澤村 幸明(監督)

大会を通して、バッテリーを中心に本当によく守ってくれました。都市対抗は2年連続ベスト8なので、今年はもう一歩進みたいと思っています。さらに、勢いを増して日本一を目指していけたらなと思っています。

添田 真海(主将 今大会11打数5安打、打率.455)

ミーティングを重ね、いろいろな意見を出し合ってきました。それが一人ひとりの成長につながり、今回の結果に結びついたのかと思います。守り切れれば勝てます。これからも自分たちがやるべきことをぶれずに継続します。

冨士 隼斗(テイ・エス テック戦、1安打完封勝利 大会MVP)

初回から全力を出し切り、回を重ねるごとに自分のボールをコントロールできるようになりました。都市対抗では、ピッチャーがゼロに抑えることが大事です。打線はしっかりつながっているので、これからもバッテリーを中心に守り勝つ野球をしっかりやっていきます。

大谷 昇吾(テイ・エス テック戦、追加点となるタイムリーヒット)

ランナーの北川がよく走って三塁まで進んでくれたので、少し楽な気持ちで打席に入ることができ、うまくバットが出ました。自分はもう11年目になるので、チーム一丸となって戦うべく、声を出して雰囲気を盛り上げて日本一を目指します。

木村 翔大(テイ・エス テック戦、先制タイムリーヒット。ショートで再三の好プレー)

これまでチャンスの場面でなかなか結果を出せていなかったので、打球がセンターに抜けた瞬間にホッとした気持ちと嬉しい気持ちでガッツポーズが出ました。プレッシャーのかかる予選3試合を1失点で終えることができ、自信にして良いと思います。

相馬 和磨(JFE東日本戦、119球完封勝利)

緊張やプレッシャーで立ち上がりはコントロールが乱れましたが、強風のなかで大きなフライを野手がしっかり取ってくれました。あれで心に余裕ができて、自分のリズムで投げられました。本当に野手のおかげです。

横山 陽樹(JFE東日本戦、先制タイムリーヒット)

狙っていた変化球を逃さずに打つことができました。練習から守備を重点的にやっているので、守備には自信があります。新人らしく積極的にプレーし、チームの起爆剤になれるような存在になっていきたいと思っています。

北川 利生(JFE東日本戦、ソロホームラン)

大事な場面で1本打てたのは、良い成功体験になります。チームはまだ成熟していないので、勝ちながら成長できたらいいですね。能力の高い若い選手がいるので、いろいろ勉強して次につなげてくれたらと考えています。

ジャクソン 海(千葉熱血MAKING戦、勝利投手)

立ち上がりは緊張もあって荒れましたが、うまく修正して2回以降は自分らしいピッチングができました。これまで積み上げてきた成果を出す良い機会だと思うので、プレッシャーを楽しみながらチーム全員で戦っていきます。

田中 滉伸(千葉熱血MAKING戦、ホームランを含む2安打3打点)

緊張もありましたが、最初の打席で打点をあげられて良かったです。ホームランは自分らしいバッティングができた結果がああいう形になりました。みんなで試行錯誤した時期を経て、チームはだんだん良くなっています。

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