日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第96回都市対抗野球大会2025.08.28~09.08

東京ドーム

平元や平野の活躍光るもあと一歩届かず、序盤の失点が響いて初戦で涙

【1回戦】VS.日本製鉄瀬戸内

08月29日 東京ドーム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本製鉄瀬戸内 1 1 0 2 0 0 0 0 0 4
日本通運 0 0 0 0 1 2 0 0 0 3

バッテリー

日本製鉄瀬戸内
杉本、下堂、西、川瀬航-福井
日本通運
相馬、清水、平元、山本晃-山本空

マッチレポート

11年連続50回目の出場となる日本通運(さいたま市)は、去年、一昨日とベスト8入りをしていた。今年は日本一に向けてさらに勝ち進むことを目標としていたが、日本製鉄瀬戸内(姫路市)との初戦は序盤から苦しい展開となった。

左打者が多い相手に対して左腕の相馬和磨が先発したものの、先頭打者に初球を打たれて二塁打を許す。ここから先制点を奪われ、2回にも1失点。4回には2失点で0-4とリードを広げられ、追いかける展開となった。

「相手の打者がすごくシャープに振ってきていました。相馬の甘いボールをしっかりとらえていたので、そこはちょっとイメージとは違いました」と澤村幸明監督は語る。

劣勢のなかでも添田真海主将が「いろいろなケースを考えながら練習してきました」と語すように、選手たちは冷静に1点ずつ反撃を重ねた。5回に添田のヒット、都市対抗10年連続出場している北川利生のレフトフェンス直撃の二塁打でまずは1点を返した。

6回にはいずれも代打の平野裕亮、木下朗の連続二塁打で2点目、稲垣誠也の送りバントでランナーを進めて木村翔大の犠牲フライで3点目を奪って3-4まで追い上げた。「代打で点を取ってくれたところはすごく良かった」と振り返ったのは澤村監督である。

守備では3番手の平元銀次郎が4回1安打無失点と安定した投球をみせ、中盤から終盤は日本通運が完全に流れをつかんでいた。実際、7回、8回は得点圏にランナーを進め、同点、逆転のチャンスを作り出した。あと1本が出ればという展開だったが、最後まで追いつくことはできず、僅差で敗れている。

競り負けたが、守備では2番手以降の投手が抑え、攻撃では代打の活躍があった。「勝ち上がれば勝ち上がるほど、途中から出た選手の活躍が必要になってきます。そう考えると、勝ち切りたかったというのが率直な感想です」とは試合後の澤村監督である。先を見られないのが惜しい初戦敗退となった。

澤村幸明監督

自分たちがやりたかった展開を相手にやられてしまいました。攻撃の形は作れたのですが、あと一歩およばず追いつけませんでした。たくさんの応援をいただいた、さいたま市とNXの社員のみなさんに勝利を届けられず、申し訳なく思っています。

添田真海(主将)

こうした展開になることも考えて練習してきたので、堅い守りから良い攻撃ができていました。4点をリードされてからでしたが…。あともうひと踏ん張りして逆転できるチームになれるように、しっかり練習に取り組みます。

平元銀次郎(途中登板で4回無失点。7奪三振)

最初は堅くなって力みがあり、思うように投げられていませんでした。キャッチャーの山本空選手に「銀次郎さん、こうなっている」と指摘してもらったことでうまく修正できました。その後は落ち着いて投げられました。

平野裕亮(代打で都市対抗初安打。2打数2安打)

追いかける展開での代打だったので、絶対に出塁するという気持ちでいきました。ケガがあって万全ではないなか、この舞台に立てたのは収穫です。この悔しさを忘れず、来年こそ優勝できるよう頑張ります。

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