日通ゴルフ部 最新情報

一打の重みを実感する11位 来季シード権を獲得

第14回日経カップ 企業対抗ゴルフ選手権2015 決勝大会
2015年10月10日(土) 筑波カントリークラブ(東コース)

マッチリポート

昨年大会で準優勝した日通は、シード権を獲得しているため予選は免除。社内選考の練習ラウンドはしたものの、ぶっつけ本番で本大会を迎えた。大会当日の未明、常磐自動車道で事故が発生し、上下線ともに通行止めになった影響で、大会スタートが30分遅れ、試合開始に選手が揃わないチームが出るという波乱の幕開けとなった。スタート前のグリーン周りの練習では、「こんなに速くて固いグリーンは経験がない」(白井選手)、「ピン上につけたら、まずアウト」(加藤選手)というように、練習ラウンドとは比較にならないグリーンに各選手とも不安を隠せない。
10時30分スタートとなった加藤選手はアウトから、澤田選手はインからのスタート。10時40分過ぎに最終組の井上選手がアウトスタート、白井選手がインスタート。先にスタートしたチームがグリーンに苦しむ様子が、刻々とスコアボードに書き込まれる。ハーフを終わって、加藤選手42、澤田選手43、井上選手43、白井選手40。上位3選手のスコア合計で暫定17位。後半の巻き返しを期待するしかない。しかし、昼過ぎから空が曇り始めたことと、加藤選手、澤田選手の後半スタートが14時12分という進行で、選手は日没の視界の悪さとの戦いも強いられることとなった。夕暮れ間近の17時過ぎ、最終ホールに戻ってきた加藤選手はスコアを40に縮めてホールアウト。澤田選手も40で上がる。井上選手は最終ホールで、まさかのロストボールで一打ペナルティ、45でホールアウト。白井選手はパーで上がって42。
スコアボードでは日通は247で、同点に4チームが並ぶ状況。10位以内が来季シード権を獲得するが、7位までのチームが確定し、残る枠は3つ。4人目のスコアで日通が3番目に入り、10位でシード権獲得かと思われたが、表彰式でスコア修正が発表され、247で並んでいた4番目のチーム、富士通が246と訂正され8位に繰り上がった。日通は11位となりシード権を失うかと思われたが、協議の結果、大会特別措置により、今回に限って11位までの来季シード権が認められることになった。

日本通運成績

氏名 OUT IN 合計
加藤了資 42 40 82
白井孝則 42 40 82
澤田敦 40 43 83
井上新司 43 45 88

上位3選手合計 247(総合11位)

コメント

澤田敦選手(OUT40 IN43)

今大会ほど1ストロークの重みを感じたことはありません。グリーンが恐ろしく速くて、打てども打てどもパットが入らない。前半は43もたたき、チーム4番目のスコアだろうと思っていましたが、ハーフを上がったらみんなもスコアを崩していて、後半はまったく気を緩めることはできないと思いました。試合前、謙虚なゴルフに徹しますと言いましたが、後半も一打一打に集中して、今の自分にできることはすべてやりきった気がします。チームの成績を見ると、自分を褒めてやりたいとまでは言いませんが、最後まであきらめず、粘りのゴルフで後半スコアを縮めることができたというこの結果に満足しています。来年も出場できる機会があるなら、今日、自分にできたことを忘れずに、またチームのために戦いたいと思います。

白井孝則選手(OUT42 IN40)

非常に速いグリーンと、経験したことのないようなグリーンのコンパクション(固さ)に最後まで苦しめられる、と試合前に話していたことが、現実の展開になりました。最後まで、グリーンを攻めきれませんでしたが、その代わりショットが良かったので、ダブルボギーはひとつもありませんでした。前半は40、後半もスコアをキープしたかったんですが42。一昨年、予選で初めて筑波を回ったときは77でしたが、今シーズンは先週の練習ラウンドもいいスコアが出せませんでした。でも、今年一番難しいグリーンで、今シーズンの筑波の自己ベストを出せたのは良かったです。

加藤了資選手(OUT42 IN40)

常磐道の事故の影響でイレギュラーなスタートとなって、進行は遅く、グリーンは速く、コースでは待ち時間が長く、最後までリズムに乗れないゴルフでした。ただ、それはみな同じ条件ですから、いろいろなことを想定して試合に臨みましたし、今回は本当の意味で自分の腕試しになると思いました。前半は42、後半は2つのバーディで40と、スコアを作り直しました。試合前の練習では調子が良かったんですが、ボールをつかまえようと打ち急ぐとどうしても左の肩が早く開いてしまうので、後半はスイングの軌道を意識して修正しました。どのチームも後半崩れるんです。昨年、うちが準優勝できたのは、みんなが後半にスコアをまとめたからです。だから自分も今年は、心に期するものがありました。

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