日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

日経カップ
企業対抗ゴルフ選手権2018
予選Dグループ2018.08.26

筑波カントリークラブ

気温36度の猛暑のなか、1打差で予選突破ならず

マッチリポート

1989年に始まった「全日本実業団対抗ゴルフ選手権」(日本経済新聞社主催)。2012年に大会名称が「日経カップ 企業対抗ゴルフ選手権」に変更されてからも、日通ゴルフ部は参加企業で唯一、連続出場(27回)を続けてきた。しかし、昨年は予選に敗れ決勝大会への出場を果たすことができず、今年こそという思いで、予選突破に向けて厳しい社内選考会が行われてきた。上位に残ったのは、井上新司選手、加藤了資選手、神長英一選手、北谷眞吾選手(予備選手に白井孝則選手、鶴岡武人選手)の6選手。神長選手は2010年まで日通野球部の監督として在任期間に10年連続で都市対抗野球出場を果たした名将でもあり、昨年からゴルフ部に加入し、社内選考会でも3位につけた。

予選Dグループは午前7時にスタートとなったが、この日の予想最高気温は36度。朝から照りつける強烈な日差しは、波乱含みの展開を予想させた。スタート4番目(7時37分スタート)の加藤選手(OUTスタート)は2時間20分ほどでハーフを回り、スコアは39にまとめてトップバッターの重責を果たす。スタート順が遅くなるほどコースが渋滞し、選手は暑さに体力を奪われていった。

試合形式のゴルフ大会は初出場となった神長選手(INスタート)は自分のリズムが作れず、スコアは45。コースが混みだしてからのスタートとなった井上選手(OUTスタート)は、スコアは41と本来の実力を発揮できなかったが、後半は攻略のポイントをつかんだと強気のコメントを残した。9時40分過ぎにスタートした北谷選手(INスタート)は、顔から大粒の汗が噴き出すなかでのプレー。「最大の敵は暑さ」と自ら予想した通り、スコアは43とやや伸び悩んだ。

出場39チームの中、決勝大会に進むのは上位7位まで。前半を終わって、日通は推定10位前後。楽観は許されない状況で、10時50分、加藤選手が後半のコースに出ていく。気温はぐんぐん上昇し、体調不良でリタイアする選手も現れる。

3時間後、加藤選手がホールアウト。スコアは45と大きく崩れ、トータル84。続いてホールアウトした神長選手は42にまとめたものの、前半のスコアが響いてトータル87。井上選手は宣言通りスコアを縮めて、エースの貫録を見せ36、トータル77でフィニッシュ。猛暑のなか、最後にホールアウトした北谷選手のスコアは42。上位3人の合計は246。しかし、予選突破となる7位(SMBC日興証券)のスコアは245。決勝大会進出に一打及ばず、2年連続の予選敗退となった。

日本通運成績

氏名 OUT IN 合計
加藤了資 39 45 84
神長英一 42 45 87
井上新司 41 36 77
北谷眞吾 42 43 85

(上位3選手合計246、予選9位)

コメント

加藤了資選手

予選敗退の責任を感じています。個人でいろいろな大会にエントリーして、上位に入る選手の飛距離とコントロール感が自分には足りないと思い、スイングの改善とボールコントロールの精度アップを課題にしてきました。40%くらいは納得できるショットが打てるようになってきましたが、まだ道半ばだと思っています。前半はダブルボギーもなく39で回れたリズムのまま後半に臨もうとしましたが、コースが混んでリズムが変わった時に、自分のゴルフがリセットされてしまいました。社内選考会は朝早くから実施してきましたが、これからは10時スタート、ハーフを3時間で回るという実戦に即した条件で行う必要があるかもしれません。すべてが言い訳になってしまいますが、2年連続で決勝大会に進めなかった結果は、自分の中に問題があると受け止めています。

神長英一選手

勝負をかけたゴルフは楽しいよ、と声をかけていただき、本当に有り難いことだと感じています。ただ、真剣勝負の世界は野球で嫌というほど経験してきましたから、大好きなゴルフは楽しみながらやりたいとも思っていました。まったく知らない相手と、会話もせずにプレーすること自体、初めての経験だったので、いつものゴルフができなかったのかなあというのが、終わってみての感想です。試合前は、80を切ること、ダブルボギーは叩かない、とにかくピンに寄せる、などをイメージしていました。ショットやパターなど、特に得意なものはないですから「対応する力」で戦いたいと思っていました。14番ホールでラフ、ラフ、バンカーになり、重いラフに対応できず悔いが残りました。

井上新司選手

去年の予選前、やるべきことをやりつくしたにもかかわらず、結果が伴わなかったので、今年はスイングの改良に取り組みました。固いシャフトだと後半にバテてくるのを感じたので、ワンランク柔らかくして、年相応にゆったりとスムーズに打てるようにしました。まだ改良中ですが、パーオン率を高めていくためのスイングはだいぶ固まってきました。今日は前半で2つしかパーオンしなかったのですが、後半はその点を修正して、スコアをまとめることができました。「耐えた人間が最後に勝つ」と自分に言い聞かせて、ショット、パット、暑さ、すべてに耐えました。

北谷眞吾選手

今日はショットがどうパターがどうというよりも、最大の敵は暑さだと思っていました。500mlのペットボトルを1本持ってスタートしたら、2ホール目で飲み干してしまい、給水できるポイントまで苦しかったです。スタートが遅かったのでコースも混んでいるし、順番待ちの時は日陰を探したりで、気持ちが切れないようにするのが大変でした。ただ後半の4番ホールで井上選手とすれ違い、3ホールで3オーバーと伝えたときの井上選手の表情を見てスイッチが入りました。暑いと言ってる場合じゃないと気持ちを切り替えて、一打でもスコアを縮めることだけ考えてプレーしました。

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