日通剣道部 最新情報

ベスト4目前に逆転負けもチームの成長に手応え

第15回毎日レディース剣道大会
2015年12月13日(日)日野市市民の森ふれあいホール

マッチリポート

3年ぶりの出場となる毎日レディース剣道大会。15回目となる今大会には、段位や年齢を超えて219チームが参加した。前回大会から、ジュニアのすみれの部、50歳以上の桜の部、35歳以上50歳未満の桃の部、35歳未満の梅の部による4部門が設定され、日通は梅の部にエントリー。梅の部には全国の剣道道場や警視庁剣道クラブなどから69チームが参加し、最も熾烈な争いが繰り広げられる。第8回、第10回大会で優勝、第9回大会で準優勝している日通だが、2009年以降は表彰台を逃している。
先鋒・斉藤みのり、中堅・齊藤弘美、大将・池田咲絵で臨む1回戦、対するはNIPPO。互いに手の内を知るチームだが、中堅・齊藤が2本勝ちして1-0で2回戦に進む。千葉県の咲心会には大将・池田がコテを決めて1-0の勝利。3回戦は、強敵・大塚家具Aとの対戦。ブロック内で最も手強いと思われたチームを相手に、先鋒、中堅、大将ともに引き分けで代表戦に突入。大将同士の再戦となるが、池田の狙いすましたメン返しドウに旗が3本上がり、ベスト8進出を決めた。準々決勝の相手は東洋水産を破って勝ち上がってきた大田区剣道連盟A。先鋒の斉藤が引き分けの後、中堅・齊藤が見事な飛び込みメンを決め、1-0として大将戦につなぐ。池田は引き分けでも準決勝進出が決まる試合だったが、試合中盤、相手のメン返しドウでポイントを先制される。一本負けなら1-1となって代表戦だが、池田はポイントを奪い返すべく前に出た。しかし、その一瞬の隙を突かれてメンを抜かれ、二本負け。6年ぶりの表彰台は惜しくも叶わなかった。

コメント

了戒明宏監督

選手たちはよく戦ってくれました。久しぶりに表彰台に手が届きそうでしたが、あと一歩でしたね。先鋒の斉藤みのり選手は、先鋒として勝たなければいけないという緊張が相当あったと思います。流れの中で技を狙うよりも、一発で決めたいという気持ちが強く表れていました。中堅の齊藤弘美選手は、コテを打つときに潜るクセがあるので、その修正が課題でした。技を出したあとは相手の下に潜るのではなく、そのまま相手に体をぶつけて、次の技を出していくように指導しています。あとは不用意に自分からまっすぐ下がらないことです。大将の池田選手は実力がある選手なので、前の2人が自分の剣道を十分に出してくれれば、関東、全日本でどの相手と戦っても、いい結果につなげられるチームだと思います。来年3月の全日本実業団女子までに、どこまでチーム力を上げることができるか期待したいと思います。

斉藤みのり選手

自分の役割は、ポイントを先制して、後ろに控える先輩方に楽な試合運びをしてもらうことだと思っていました。新人の勢いを買われての先鋒だと思うので、自分が勝って中堅につなぐことだけに集中していたのですが…。4試合で4引き分けの結果は、本当に申し訳ないです。勝ちを意識するあまり、気負いが剣道の硬さになってしまったと思います。途中で青山先輩に「後ろの2人は強いから、ポイントを落とさないことだけ考えて、もっとリラックスしてもいい」とアドバイスをいただいたんですが、最後まで自分の技には旗が上がりませんでした。3月の全日本実業団女子までの3ヶ月はあっという間だと思うので、ポイントを取れる剣道にしっかり修正したいです。

齊藤弘美選手

初戦は自分らしい試合ができたのですが、2、3試合目は、負けられない思いが強くて、窮屈な剣道をしているなという自覚がありました。準々決勝では相手の中心を打つという基本に立ち返って、勝負どころでしっかり技を決めることができました。大会を通して負けなかったことは、良かったと思います。試合時間の3分間を全力で戦うと、以前は最後までもたなかったのですが、最近は相手を見ながら力を入れるべきところを見極められるようになって、あまり負けなくなりました。そこは成長した部分かなと思います。

池田咲絵選手

準々決勝の大田区剣道連盟Aの三森選手は本当に強かったです。私の剣道人生で、初めてメン返しドウを抜かれました。齊藤先輩が一本勝ちをしてくれて、ポイントは1-0で勝っていたので、自分としては引き分けることを考えていたのですが…。ただ、引き分けには2パターンあって、自分から技を出さなくても引き分けられる選手と、前に出て技を出さなければ相手の技を防ぎきれない選手がいます。三森選手は後者だと思ったので、躊躇なく前に出ました。結果的には、そこを狙い打たれてしまいました。同ポイントになったら代表戦で立て直すという選択と、ポイントを奪い返すという選択が頭をよぎりましたが、メン返しドウを打たれたショックが大きくて、同じメン返しドウでポイントを取ろうと仕掛けました。でも相手は誘いに乗ってこず、一歩下がったところで2本目を奪われてしまいました。本当に悔しいです。

試合結果

1回戦

  日本通運 1 0 NIPPO
先鋒 斉藤 みのり   引分け   今泉裕絵
中堅 齊藤 弘美 コテ、メン     石川史子
大将 池田 咲絵   引分け   橋本紋奈

2回戦

  日本通運 1 0 咲心会
先鋒 斉藤 みのり   引分け   森谷未歩
中堅 齊藤 弘美   引分け   水川弥生
大将 池田 咲絵 コテ     山口咲恵

3回戦

  日本通運 0 0 大塚家具A
先鋒 斉藤 みのり   引分け   河野夏紀
中堅 齊藤 弘美   引分け   河田好
大将 池田 咲絵   引分け   遅野井友里恵
(代表戦) 池田 咲絵 ドウ     遅野井友里恵

準々決勝

  日本通運 1 1 大田区剣道連盟A
先鋒 斉藤 みのり   引分け   田村祥子
中堅 齊藤 弘美 メン     川名絵弓
大将 池田 咲絵     ドウ、メン 三森望美

ギャラリー

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