日通剣道部 最新情報

男子・航空事業支店が準優勝。女子・首都圏は敢闘賞を受賞

第61回関東実業団剣道大会
2019年6月2日(日)日本武道館

マッチリポート

一般の部に253チーム(昨年から4チーム増)、女子の部に78チーム(同3チーム増)が参加し、関東実業団の王者を決める大会が盛大に開催された。日通からは男子3チーム(本社、首都圏、航空事業支店)、女子4チーム(本社A、本社B、首都圏、航空事業支店)が出場。それぞれ、男子3名、女子5名の新入社員を含む新たなチーム編成で挑んだ。

初戦から勢いのある戦いをみせたのが、男子の航空事業支店チームだった。2回戦でシオザワと対戦し、先鋒・馬杉(新人)がコテで一本勝ちすると、次鋒・髙橋がメンを二本決めて連勝。中堅・本間もメンで一本勝ちし、あっという間に勝ち上がりを決めた。3回戦の東京東信用金庫戦は相手に付け入るスキを与えず、4勝1分けで快勝した。

この日の航空事業支店は高い集中力を維持するとともに、相手を飲み込む勢いも兼ね備えていた。苦戦が予想された昨年準優勝のアールエフテクニカ(本社)と対戦した4回戦も中堅までの試合を終えて2勝1分けとリードし、副将・永松へ。良い流れのなかで登場した永松も安定した剣道をみせ、引分けで試合を終わらせて勝ち上がりを決定させた。大将・三山(新人)も同じく引分け、2勝3分けと、またも無敗で勝利した。

順調に勝利を重ねる航空事業支店は5回戦でトッパン・フォームズ(東京)との競り合いを3-2で制し、ベスト8入り。さらに、準々決勝の三井住友海上(駿河台)との戦いにも2勝2分1敗で勝利し、4強入りを果たした。迎えた準決勝の相手はNTT(本社)。先鋒が一本負け、次鋒が引分けと苦戦するなか、中堅・本間、副将・永松がいずれも一本勝ちし、2勝1分1敗で勝負の行方は大将戦へ。ここで三山が粘り強い剣道で4分間(準決勝までの試合時間は3分間)を戦い抜き、引分けで決勝進出を決めた。

決勝の相手は日通商事(本社)で、日通グループ同士の決勝となった。応援にかけつけた多くの社員が見守るなか各選手が力を尽くして戦ったが、副将戦を終えて2分2敗となって敗戦が決定。それでも、最後に大将・三山が一本勝ちして一矢を報い、準優勝に華を添えた。

男子では本社チームも初戦から各選手が安定した剣道をみせ、4回戦を終えて無敗となっていた。5回戦の東芝テック戦は副将戦を終えてなんと4分けという展開に。激しい競り合いとなったが、大将戦を落として敗退となった。首都圏チームは伊田テクノス(伊奈)との初戦に代表戦の末、勝利したが、続く東洋水産(本社)戦に敗れ2回戦敗退に終わった。

女子は本社Aチームが、4強入りしたパナソニック(LS東京)と初戦で対戦し、代表戦で敗れて敗退。新人3選手で挑んだ本社BチームもNTT東日本(東京)との初戦で敗退。航空事業支店チームは2回戦、3回戦を勝ち上がり、4回戦で東洋水産と対戦。その後に優勝を飾った相手に対して先鋒、中堅が引分けて粘ったが、大将戦を落として敗退した。

女子・首都圏チームは優勝を狙っており、苦戦しながらもしっかりとベスト8入りを果たした。準々決勝の相手は日通商事(本社)。中堅・田島の先に決まったかと思われたコテが逆に相手のポイントになり、大将戦を終えて3分け。図末が出場した代表戦も接戦となったが、最後にメンを許して悔しさが残る敗退となった。なお、首都圏チームは敢闘賞を受賞した。

コメント

髙橋賢治郎監督(男子・航空事業支店)

去年、今年を通じて新たな戦力が加わったので、チームを組むときにベテランと新人をバランスよく編成することを考えていて、実際に良いチームになっています。選手にも自負があり、大会の組合せが決まった段階で「絶対にベスト4に入るぞ」という意気込みを持っていました。本間、永松というベテランが中心になってお互いに声を掛け合うことで浮かれることなく初戦を迎えられ、その後も良い雰囲気で戦うことができました。思い切りの良い剣道ができる馬杉が流れを作り、髙橋、本間、永松が真ん中をしっかりと締める。そして、爆発力のある三山に勝負どころで頑張ってもらう。こうした狙いがあったのですが、うまくいったと思います。今後、決勝で負けた理由をみんなでより深く掘り下げ、3か月後の全日本実業団剣道大会(9月21日)に臨みたいと考えています。

馬杉翼選手(航空事業支店・先鋒)

新人なのでけっこう緊張していたのですが、挑戦する気持ちがありました。チームを結成してまだ1か月少しですが、序盤から良いチームワークを発揮できて勝ち進むことができました。先輩たちが気持ちを高めてくれて、同じく新人の三山とともに思い切って剣道ができました。3回戦で昨年準優勝のアールエフテクニカ(本社)さんと対戦しましたが、事前にここがヤマ場になると考えていたので集中して戦えました。この一戦に勝つことができて勢いに乗り、決勝まで行くことができました。チームは準優勝でしたが、私個人の実力はまだまだです。9月の全日本実業団に向けて、これからも稽古に励んでいきます。

三山宙選手(航空事業支店・大将)

社会人になって初めての大きな試合だったので、結果を残したい気持ちがありました。準優勝しましたが、先輩たちのおかげで勝ち上がれたものであり、私はまったくチームの役に立てませんでした。学生時代とは違って出場選手の年齢層が広く、大将を務めるのも初めてでした(学生時代は副将)。練習量にも変化があり、こうしたなか一試合一試合で自分の実力を示すのはすごく大変だなと感じました。大将というポジションを楽しもうと思っていましたが、甘かったです。気持ちの整理ができていないまま試合を迎えてしまったと感じています。チームは準優勝しましたが、私個人としては課題が多く、素直に喜べません。これから日通剣道部の一員として活動していくうえで、ひとつのことを頑張るだけではダメだと思っています。仕事も剣道も一生懸命にやっていきます。

了戒明宏監督(女子チーム)

新しい選手が加わったことでチーム編成を少し変え、本社Aの先鋒、航空事業支店の中堅にそれぞれ新人を入れ、さらに本社Bは新人だけのチームとしました。そして、去年この大会で3位になった首都圏のメンバーはそのままというオーダーで臨みました。4チームすべてそれなりの実力は発揮できたと思いますが、首都圏は決勝まで勝ち上がれる実力を十分に持っているので少し悔しい結果になりました。今大会を受けて、全体的に上段に構える相手との対戦をもっと指導しなければいけないと感じました。新人も含めて若い選手が多いので、良い経験になったと思います。

本橋清伸助監督(女子チーム)

どのチームが優勝してもおかしくないと思っていたので、ただただ悔しい結果となりました。普段の力を出せたチームがあれば、そうではないチームもありました。力を発揮できなかった原因については、さまざまな理由が考えられます。緊張もありましたし、対戦相手が学生時代の先輩や後輩だったため、何度も対戦経験があってやりにくいという一面がありました。そこを勝ちきる力がないと優勝はできません。間違いなく常勝チームになれる人材が揃っているので、われわれ指導陣がしっかりとサポートできれば思っています。

試合結果

剣道5人制(男子・本社)

2回戦

  日本通運(本社) 4 0 三井不動産
先鋒 菅原 壮一郎     上垣 和
次鋒 三浦 和也 コテ、コテ     加藤 大世
中堅 柴田 優貴 コテ、メン     後藤 遼一
副将 南 純平 メン、メン     林 恒志郎
大将 谷口 賢人 メン、コテ     吉田 雄太郎
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

3回戦

  日本通運(本社) 1 0 大光銀行
先鋒 菅原 壮一郎     中嶋 浩矢
次鋒 三浦 和也     松田 康裕
中堅 柴田 優貴 メン、コテ     山田 拓郎
副将 南 純平     関川 優
大将 谷口 賢人     五十嵐 智哉
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

4回戦

  日本通運(本社) 1 0 富士ゼロックス(港)
先鋒 菅原 壮一郎     沓掛 慎太郎
次鋒 三浦 和也     岡北 真輔
中堅 柴田 優貴 メン     河内 省吾
副将 南 純平     西槇 将人
大将 谷口 賢人     本川 耕平
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

5回戦

  日本通運(本社) 0 1 東芝テック(本社)
先鋒 菅原 壮一郎     五十嵐 空
次鋒 三浦 和也     尾崎 秀憲
中堅 柴田 優貴     西浦 幸希
副将 南 純平     渞 柾
大将 谷口 賢人     メン、メン 鈴木 賢太郎
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

剣道5人制(男子・首都圏)

2回戦

  日本通運(首都圏) 1 1 伊田テクノス(伊奈)
先鋒 山根 舜平     山野 仰厚
次鋒 山田 誠大 コテ     柴﨑 龍太郎
中堅 川良 渉     鈴木 克則
副将 志賀 隆史     田口 大輔
大将 天方 孝輔     ドウ 内田 祐司
(代表戦) 山田 誠大 コテ     内田 裕司
補欠 植木 崇広        

3回戦

  日本通運(首都圏) 1 4 東洋水産(本社)
先鋒 山根 舜平     メン 古田 智也
次鋒 山田 誠大 コテ     笹山 淳平
中堅 川良 渉     メン 庄司 祐也
副将 志賀 隆史     メン、コテ 大貫 大輔
大将 天方 孝輔     コテ 秀徳 信彰
(代表戦)          
補欠 植木 崇広        

剣道5人制(男子・航空事業支店)

2回戦

  日本通運(航空事業支店) 4 1 富士ゼロックス東京(城西)
先鋒 馬杉 翼 コテ     岩渕 純人
次鋒 髙橋 聡 メン、メン     水田 麻衣
中堅 本間 敏光 メン     高橋 知弥
副将 永松 秀介 メン     大澤 琢磨
大将 三山 宙     メン 中西 康太
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

3回戦

  日本通運(航空事業支店) 4 0 東京東信用金庫
先鋒 馬杉 翼 メン、ツキ     友田 詠士
次鋒 髙橋 聡 メン、メン     岡永 雄大
中堅 本間 敏光     桃 一成
副将 永松 秀介 ドウ、メン     田中 大輝
大将 三山 宙 メン     成澤 元
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

4回戦

  日本通運(航空事業支店) 2 0 アールエフテクニカ(本社)
先鋒 馬杉 翼 ドウ メン 織戸 雄也
次鋒 髙橋 聡 メン     君島 大貴
中堅 本間 敏光 メン     上戸 信也
副将 永松 秀介     飯田 竜矢
大将 三山 宙     神崎 力
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

5回戦

  日本通運(航空事業支店) 3 2 トッパン・フォームズ(東京)
先鋒 馬杉 翼 コテ     戸崎 海
次鋒 髙橋 聡 メン、ツキ     菅原 和真
中堅 本間 敏光     メン、メン 池田 光聖
副将 永松 秀介 メン     久保田 剛
大将 三山 宙     メン 奈須 政浩
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

準々決勝

  日本通運(航空事業支店) 2 1 三井住友海上(駿河台)
先鋒 馬杉 翼     緒方 翔太
次鋒 髙橋 聡 メン     関口 賢次郎
中堅 本間 敏光     吉谷 信紀
副将 永松 秀介 コテ     鶴海 翔太
大将 三山 宙     メン 森本 翼
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

準決勝

  日本通運(航空事業支店) 2 1 NTT(本社)
先鋒 馬杉 翼     メン 榎本 雄斗
次鋒 髙橋 聡     山田 将也
中堅 本間 敏光 コテ     渡部 晃
副将 永松 秀介 ドウ     齊藤 将吾
大将 三山 宙     兵藤 裕則
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

決勝

  日本通運(航空事業支店) 1 2 日通商事(本社)
先鋒 馬杉 翼     メン 木村 謙二郎
次鋒 髙橋 聡     五十嵐 玲音
中堅 本間 敏光     賀川 篤仁
副将 永松 秀介     メン 川上 宗真
大将 三山 宙 コテ     山内 三士郎
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

剣道3人制(女子・本社A)

2回戦

  日本通運(本社A) 1 1 パナソニック(LS東京本社)
先鋒 樽木 結以     井出 璃華子
中堅 東野 綾子     コテ、メン 冨永 比奈野
大将 塩野 あゆみ ドウ、ドウ     三好 絢女
(代表戦) 塩野 あゆみ     コテ 冨永 比奈野
補欠          

剣道3人制(女子・本社B)

2回戦

  日本通運(本社B) 0 1 NTT東日本(東京)
先鋒 廣滝 玲奈     西堂 敦美
中堅 宮田 佳織     メン、反 丸山 ゆき乃
大将 久保 来未     北江 萌奈
(代表戦)          
補欠          

剣道3人制(女子・航空支店)

2回戦

  日本通運(航空支店) 1 0 三井住友銀行(本店)
先鋒 瀧沢 悠里     高橋 なえ
中堅 河野 里穗 メン     小瀬 めぐみ
大将 斉藤 みのり     小澤 若葉
(代表戦)          
補欠          

3回戦

  日本通運(航空支店) 1 0 JR東日本リテールネット(本社)
先鋒 瀧沢 悠里 ドウ     矢上 悠香
中堅 河野 里穗     船橋 里乃
大将 斉藤 みのり     寺地 はるか
(代表戦)          
補欠          

4回戦

  日本通運(航空支店) 0 1 東洋水産(本社)
先鋒 瀧沢 悠里     井口 真帆
中堅 河野 里穗     津島 里帆
大将 斉藤 みのり     メン 佐久間 由樹
(代表戦)          
補欠          

剣道3人制(女子・首都圏)

2回戦

  日本通運(首都圏) 0 0 三菱UFJ銀行(本店)
先鋒 作山 結香     柳本 莉乃
中堅 田島 侑里     伊藤 舞
大将 図末 杏菜     五十嵐 蕗
(代表戦) 図末 杏菜 コテ     五十嵐 蕗
補欠          

3回戦

  日本通運(首都圏) 2 0 みずほ銀行(東京営業部)
先鋒 作山 結香 ドウ、ドウ     梶山 真央
中堅 田島 侑里 メン、メン     中沢 まこ
大将 図末 杏菜     熊谷 真純
(代表戦)          
補欠          

4回戦

  日本通運(首都圏) 1 0 NTT(本社)
先鋒 作山 結香     榎本 響香
中堅 田島 侑里     内田 夏実
大将 図末 杏菜 メン、メン     山田 佳奈子
(代表戦)          
補欠          

準々決勝

  日本通運(首都圏) 1 1 日通商事(本社)
先鋒 作山 結香     下地 まりか
中堅 田島 侑里 メン コテ 黒木 彩代
大将 図末 杏菜     飯塚 玲加
(代表戦) 図末 杏菜     メン 黒木 彩代
補欠          

ギャラリー

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