日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第22回
全日本実業団女子・
高壮年剣道大会2019.03.02

東京武道館

本社Aチーム3位入賞 新人も加わり部全体が活性化へ

マッチリポート

出場122チームの頂点を目指し、日通からは本社A、本社B、航空事業支店、首都圏の4チームがエントリーした。4チーム中、最も早く試合に臨んだのは首都圏チーム。初戦の相手は、昨年の関東実業団の準決勝で敗れた東京海上日動(本店)。先鋒・楢木(新人)は鮮やかにドウを抜いてチームに流れを作り、中堅・東野は慎重な剣道でリードを守ったが、大将・久保(新人)は相手の圧に押され、受けに回ってしまい、二本を奪われ逆転負けを喫した。

航空事業支店の初戦はNTT東日本(東京)。立ち上がりにメンを奪われた先鋒・瀧沢だったが、試合終了間際にメンを奪い返して、同点で中堅・塩野へ。塩野は軸のぶれない剣道で、得意のメンを決めて一本勝ち。大将・河野(新人)は、相手の強引な攻めをいなし、場外の反則を2度取り、慌てることなく塩野のポイントを守って2回戦へ。
その相手は日本IBM(本社)。瀧澤が果敢に攻めに出てポイントを奪うと、勢いに乗った塩野も確実に技を決め、河野も二本勝ちで完勝。
3回戦はパナソニックSUNX(C)。瀧沢はポイントを失うが、攻める姿勢を見せてチームを鼓舞する。同点に追いつきたい塩野は、先にメンを奪われるが、得意のメンで引き分けに持ち込む。大将・河野はドウを決めて、粘りを見せる。代表戦には塩野。ここでも鮮やかにメンを決め、4回戦にコマを進めた。
4回戦の相手は、昨年の優勝チーム、パナソニックES門真。瀧沢は実力差ある相手に二本負けを喫するが、塩野は一本勝ち。取り返すしかない河野は前に出るが、技ありのコテを狙われて、4回戦敗退となった。

本社Bチームの初戦はALSOK(神奈川)。先鋒・廣滝(新人)は、二本負け。中堅・宮田(新人)は先取されるが、ドウを取り返して大将戦に望みをつなぐ。後がない本社B、大将・斉藤は積極的に技を仕掛けると、相手は失点を避ける剣道に切り替え、攻めあぐねる時間が過ぎていく。試合終了を告げるブザーが鳴り、本社Bは初戦敗退となった。

本社Aチームの初戦はJR東日本(東京)。先鋒・作山はポイントゲッターとして期待通り、電光石火の二本勝ち。中堅・田島も試合開始直後から圧をかけて、得意のメン。短時間で勝負を決め、相手に立て直す時間を与えず大将・図末につなぐ。図末も、ふた振りで二本のメンを奪い、3-0で圧勝。初戦の勝利で弾みをつけた。
2回戦の相手は、昨年大会の準優勝チーム、パナソニック(ES本社)。作山は臆することなく攻め続けて一本勝ち。田島はリードを守り、図末はダメ押しのメンを奪って2-0で完勝。
ゾーンに入った作山は、続く3回戦のNTT(本社)戦でも一本勝ち、田島も2本勝ちで4回戦に勝ち上がる。
4回戦のALSOK(東京)戦では、0-1とリードされた流れを、図末が1-1に追いつき、代表戦を再び図末が制して準々決勝へ。
準々決勝は日通商事(本社)との同門対決となったが、ここでも作山が爆発して、相手のポイントゲッターから二本勝ち。田島もポイントを奪って準決勝進出を決めた。
準決勝は伊田テクノス(本社)。ここまで4勝1分けと好調だった作山だったが、初めてポイントを失う。中堅・大将戦で取り返すべく臨んだが、相手のリスクを冒さない剣道に対し、田島、図末をもってしても主導権を奪い返すことができず、決勝戦進出を果たせなかった。

同時開催の男子高壮年個人戦では、六段以上の部(585名)に藤田、坂田、野村、石井、椎屋、五段以下の部(337名)に加藤、大山の合計7選手が出場した。多くの選手が1、2回戦で敗退するなか、野村選手は初戦に前回大会3位の選手を破り、6回戦(ベスト24)まで勝ち進んだ。

コメント

瀧沢悠里選手(航空事業支店チーム・先鋒)

まだ2年目なのにチーム最年長になってしまいましたから、大会前「攻める剣道をするから、みんなも自分の背中を追ってきてほしい」と声をかけました。そう言ってしまった手前、守りの剣道をすることはできないと、結果よりも内容が大事だと自分に言い聞かせました。4回戦のパナソニックES門真(今大会優勝チーム)戦ではボコボコにされましたが、悔いが残る剣道をしなかったのは大きな収穫でした。

塩野あゆみ選手(航空事業支店チーム・中堅)

大会直前まで、社会人になっていちばんコンディションが悪く、体が重くて、稽古も途中で切り上げたりしていました。調子が戻る実感もなく、ぶっつけ本番になりましたが、逆にそれが良かったのかもしれません。2試合目のメンを取って、いいときの感覚が戻ってきました。瀧沢先輩が積極的な剣道で引っ張ってくれたのも大きくて、自分も流れに乗っていけばいいと、楽な気持ちで臨めました。

作山結香選手(本社Aチーム・先鋒)

(準決勝は)自分の失点がなければと思うと、ほんと悔しくて、申し訳なくて・・・。自分の剣道がどうだったのか、冷静に大会を振り返ることができず、すみません。このチームで優勝することをずっと考えてきたでの、このままでは終われません。もっと強くなります。

田島侑里選手(本社Aチーム・中堅)

先鋒の作山がいい流れを作ってくれたので、私自身がプレッシャーを感じる場面はほとんどありませんでした。準決勝で、先鋒がポイントを落としたときも、ここまでチームを勝ち上がらせてくれた作山のために、後ろの2人で取り返そうと話し合って試合に臨みました。この大会は、チームワークで準決勝まで進むことができましたが、ここ一番で勝ち切る個の強さを積み上げれば、次はさらに上に行ける信じています。

図末杏菜選手(本社Aチーム・大将)

本気で優勝したい大会だったので、悔しさが残ります。強気で行こう! 強気で、と大会前にチームで話し合い、3人が自分の役割を果たしながら、準決勝まで進めたと思います。関東実業団と同じ3位に終わり、もっと強くならないと優勝はできないんだな、と改めて感じています。準決勝の伊田テクノスの大将は、高校の先輩でもあり、簡単には終わらない4分間になるだろうと思っていました。前半の2分は体力の温存も考えて、冷静に相手を見て、後半の2分で勝負に出ようとイメージしていました。予想通りの展開になりましたが、中盤以降は、こちらに攻めさせつつ、しっかりリードを守るという相手のペースに乗せられてしまったように思います。

本橋清伸助監督

今大会は新年度の部員も増え、4チーム出場を果たすことができました。上位に進んだチームだけが頑張ったのではなく、どのチームもこの大会に照準を合わせて頑張ったことをいちばんに評価したいと思います。ご覧いただいた通り、各チームとも、他の選手のために自分の役割を果たす剣道を貫いてくれたと思います。選手同士、選手と指導者、指導者間の話し合いの場が増えたことで、女子剣道部の雰囲気がガラッと変わりました。助監督という責任ある立場を任されて、稽古に出る機会も増え、私自身の体形も変わりました(笑)。本当の勝負はこれからだと思いますし、6月の関東実業団では、4チームとも今日以上の成績が残せるように関わっていきたいと思います。

試合結果

本社Aチーム

1回戦

  日本通運(本社A) 3 0 JR東日本(東京)
先鋒 作山 結香 メン、コテ     松田 涼子
中堅 田島 侑里 メン、ドウ     深町 紗英
大将 図末 杏菜 メン、メン     竹下 美穂
(代表戦)          
補欠          

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2回戦

  日本通運(本社A) 2 0 パナソニック(ES本社)
先鋒 作山 結香 メン     住野 早希
中堅 田島 侑里     元木 あかね
大将 図末 杏菜 メン     大亀 杏
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運(本社A) 2 0 NTT本社
先鋒 作山 結香 コテ     榎本 響香
中堅 田島 侑里 ツキ、メン     内田 夏実
大将 図末 杏菜     山田 佳奈子
(代表戦)          
補欠          

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4回戦

  日本通運(本社A) 1 1 ALSOK(東京)
先鋒 作山 結香     佐々木 瑠美
中堅 田島 侑里     コテ 高良 千紘
大将 図末 杏菜 ドウ     藤江 絵里
(代表戦) 図末 杏菜 メン     藤江 絵里
補欠          

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準々決勝

  日本通運(本社A) 2 0 日通商事(本社)
先鋒 作山 結香 メン、ドウ     下地 まりか
中堅 田島 侑里 コテ     黒木 彩代
大将 図末 杏菜 メン コテ 飯塚 玲加
(代表戦)          
補欠          

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準決勝

  日本通運(本社A) 0 1 伊田テクノス(本社)
先鋒 作山 結香     コテ 高橋 杏奈
中堅 田島 侑里     工藤 礼佳
大将 図末 杏菜     志藤 綾子
(代表戦)          
補欠          

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本社Bチーム

1回戦

  日本通運(本社B) 0 1 ALSOK(神奈川)
先鋒 廣滝 玲奈     コテ、ドウ 市野 美咲
中堅 宮田 佳織 ドウ メン 市村 朱
大将 斉藤 みのり     前田 百佳利
(代表戦)          
補欠          

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航空事業支店チーム

1回戦

  日本通運(航空事業支店) 1 0 NTT東日本(東京)
先鋒 瀧沢 悠里 メン メン 西堂 敦美
中堅 塩野 あゆみ メン     丸山 ゆき乃
大将 河野 里穂 反則 コテ 北江 萌奈
(代表戦)          
補欠          

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2回戦

  日本通運(航空事業支店) 3 0 日本IBM(本社)
先鋒 瀧沢 悠里 メン、コテ     伊集院 絵里香
中堅 塩野 あゆみ メン、メン     淺野 和花奈
大将 河野 里穂 コテ、コテ     山下 典子
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運(航空事業支店) 1 1 SUNX(C)
先鋒 瀧沢 悠里     メン 久田 恵美
中堅 塩野 あゆみ メン メン 竹内 真琴
大将 河野 里穂 ドウ     因幡 華子
(代表戦) 塩野 あゆみ メン     因幡 華子
補欠          

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4回戦

  日本通運(航空事業支店) 1 2 パナソニックES門真
先鋒 瀧沢 悠里     コテ、コテ 勝見 理沙
中堅 塩野 あゆみ ドウ     高 春菜
大将 河野 里穂     コテ 藤山 枝里佳
(代表戦)          
補欠          

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首都圏チーム

1回戦

  日本通運(首都圏) 1 1 東京海上日動(本店)
先鋒 楢木 結以 ドウ     盆子原 千沙
中堅 東野 凌子     河村 菜穂
大将 久保 未来     ドウ、メン 畝尾 奈波
(代表戦)          
補欠          

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