日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第62回全日本実業団剣道大会2019.09.21

墨田区総合体育館

本社チーム、首都圏支店チームが4回戦進出も、今後に課題を残す

マッチリポート

今大会は実業団日本一を決めるビックイベントで、昭和33年に始まり、今年第62回を迎えるまで一度も途切れることなく毎年開催されてきた。日通剣道部は3位が4回(第1回、第9回、第26回、第56回)、準優勝が1回(第29回)あるものの、いまだ優勝には手が届いていない。参加377チームの頂点に立つべく、今回は3チームが出場した。

[本社チーム]先鋒・菅原壮一郎 次鋒・山田誠大 中堅・柴田優貴 副将・南純平 大将・谷口賢人
[首都圏支店チーム]先鋒・山根舜平 次鋒・天方孝輔 中堅・川良渉 副将・三浦和也 大将・志賀隆史
[航空事業支店チーム]先鋒・馬杉翼 次鋒・髙橋聡 中堅・本間敏光 副将・永松秀介 大将・三山宙

本社チームは剣道部副将の菅原が先鋒、主将の谷口が大将を務め、入社1年目の山田、経験豊富な柴田や南を配する布陣。1回戦から各選手が安定した剣道を見せ、まずは豊田通商を5-0で下した。京都銀行(本店)と対戦した2回戦も4-1で勝ち上がり3回戦に進出。その対戦相手トールエクスプレスジャパン(東京)は昨年度の大会で本社チームが3位になっている難敵で、菅原、山田がいずれも引き分ける接戦となった。続く柴田がメンを奪って一本勝ちしたが、南が一本負けし、副将戦を終えて1-1に。厳しい展開になったが、大将・谷口は慌てず、メンを奪って優位に立ち、そのまま3分間を終わらせて一本勝ち。2-1で勝ち進んだ。

4回戦の対戦相手パナソニック(LS門真)は全国大会上位進出の常連チームだった。日通は粘り強く戦い、副将戦を終えて1勝3分けに。両チームを通じて決まった技は一本勝ちした山田のコテのみで、技の本数も接戦となった。そして、パナソニックの大将・山田侑希選手は学生時代から全国レベルで活躍する強敵だった。引き分けでも勝ち上がりとなる状況だったが、その相手に対して谷口は守りに入ることなく、積極的に戦った。先にメンを決めてリードを奪うことにも成功した。しかし、ここから相手が驚異的な粘りを見せた。メンを許して追い付かれ、終了間際には反則を取られて逆転された。勝敗1-1、本数2-2となり、代表戦で勝ち上がりを決めることになった。

代表戦は大将戦と同じく、谷口と山田選手の対戦となった。そして、ここでもやはり熱戦となり、3分間+5分間の延長戦でも決着がつかず、勝敗はいよいよ3人の審判による判定に委ねられた。結果は相手優位の旗が3本上がり、惜しくも敗退となった。

首都圏チームも1回戦でジェイテクト(名古屋)を4-0で下す好スタートを切り、2回戦では広島日野自動車に4-1で勝利した。3回戦の三菱UFJ信託銀行との一戦も山根、天方が二本を奪って連勝し、川良、三浦が引き分けて本数も許さず、副将戦を終えた段階で勝ち上がりを決めた(大将・志賀も勝利)。

4回戦ふくおかFG戦、山根が引き分け、天方が敗戦、川良が引き分けて2分け1敗という苦しい展開に。しかし、剣道部の副将であり、首都圏チームでも副将を務める三浦が粘り強くコテを決めて一本勝ちし、1勝2分け1敗とした。大将戦も一進一退の攻防となり、お互いにメンを奪い合う展開に。引き分けでは本数の差で敗退となるため、志賀は必死にあと一本を奪いにいったが、逆にメンを取られて万事休す。本社チームと同様、4回戦で敗退となった。

航空事業支店チームは1回戦でNTT西日本(大阪)と対戦し、最後までリズムを掴めず。3分け2敗で敗れ、準優勝した6月の関東実業団剣道大会の再現はならなかった。

コメント

髙橋賢治郎監督(航空事業支店チーム)

準優勝した前回(関東実業団剣道大会)に比べて、相手を飲み込むような“やってやるぞ”という意気込みが足りませんでした。強い相手との初戦ということで、全員が慎重になっていたのかもしれません。相手を圧倒するような勢いがなく、全体的におとなしい戦いをしてしまいました。決して実力で劣っているわけではありませんでしたが、雰囲気や空気を変えることができませんでした。私を含めてみんなが自信を持っていて、良いイメージで臨んだのですが…。こうした結果もまた、良い経験にして次に繋げたいと思います。

谷口賢人選手(剣道部主将・本社チーム大将)

100%以上の準備ができていて、去年よりも身体のキレ、打ちのキレが高まっていると実感していました。なおかつチーム内に後輩が3人いました。若手にひとつでも多く勝ち上がる経験をさせたかったので、4回戦での敗退は悔しくてたまりません。優勝を考えたときにパナソニックとの戦いはひとつのポイントになると思っていて、私のところで勝敗が決まるだろうとも考えていました。それだけに、結果を残せなかったことが悔しいです。100%の力を出せましたが、勝つためには120%の力が必要でした。延長戦は互角に戦えましたが、身体の強さ、打ちの強さをより高めなければならないと感じました。今後は出稽古の回数を増やし、実戦を想定した練習を重ねていきたいと思います。
剣道部全体でいえば、日通のために、チームのために100%の力を出そうと考えている選手が集まったときに、120%の力が発揮されるのだと思います。全員が日通を背負って試合に出ている覚悟と意識をより根付かせていくように、活動していかなければならないと感じています。

菅原壮一郎選手(剣道部副将・本社チーム先鋒)

先鋒として100%、120%の力を出すことを心掛けて臨みましたが、思うような試合運びができず、一本を取る剣道がなかなかできませんでした。今大会を通じて、多くの課題が見つかりました。3回戦、4回戦になるとやはり相手のレベルが上がってきます。そこで一本を取りきる勝負強さ、どんな相手からも一本を取れる得意技が必要だと切実に感じています。自信を持って繰り出せる技がないと上では勝てません。ただ、自分なりにしっかりと気持ちを作って臨んだ結果、3回戦、4回戦では勝つことはできませんでしたが、ポイントを失うこともありませんでした。そういった意味では、相手に隙をみせることなく戦えました。剣道部全体を考えると、昨年から始めたメンタルコーチからの指導もあり、以前よりも確実に良いグループになっていると思います。チームワークを高めて、「みんなで勝とう」という意識を持って臨めていたと思います。

三浦和也選手(剣道部副将・首都圏支店チーム副将)

団体戦における副将のポジションは、試合の流れによってやり方を変えなければなりません。3回戦まではいずれもリードして試合が回ってきたので、自分のところで勝ち上がりを決めるべく挑みました。4回戦は劣勢で回ってきたので、最低でも一本勝ちして大将の志賀先輩に託すことを心掛けていました。理想としては二本を奪って本数で並びたかったので、一本勝ちになってしまったのが今日の課題です。ベスト16に入る実力はあったと思うのですが、やはりそう簡単ではありませんでした。若手とベテランでチームを組むことが多いので、うまくコミュニケーションを取りながら、さらに5人の連携を高めたいと思っています。また、試合を想定した練習、一本をもぎ取る実戦形式の練習が必要だとも感じました。今大会に向けて職場の方々にいろいろとサポートしていただいていたので、もっと良い結果を出したかったのですが…。良い報告ができるように引き続き頑張っていきますので、今後も応援をお願いします。

試合結果

本社チーム

1回戦

  日本通運(本社) 5 0 豊田通商
先鋒 菅原 壮一郎 メン     梅井 秀規
次鋒 山田 誠大 コテ、メン     稲垣 喜人
中堅 柴田 優貴 コテ、メン     市川 泰丈
次鋒 南 純平 不戦勝     鷹箸 亮
大将 谷口 賢人 メン、ドウ     関 仁志
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

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2回戦

  日本通運(本社) 4 1 京都銀行(本店)
先鋒 菅原 壮一郎 メン     佐藤 正寛
次鋒 山田 誠大 メン、メン     村岡 大輝
中堅 柴田 優貴   コテ   服部 景杜
次鋒 南 純平 コテ     中野 拳
大将 谷口 賢人 メン、メン     山科 秀太郎
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

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3回戦

  日本通運(本社) 2 1 トールエクスプレスジャパン(東京)
先鋒 菅原 壮一郎     増子
次鋒 山田 誠大 メン メン 丸山 天氣
中堅 柴田 優貴 メン     野島 翔平
次鋒 南 純平     ドウ 新倉 洋司
大将 谷口 賢人 メン     石井 秀平
(代表戦)          
補欠 鈴木 啓介        

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4回戦

  日本通運(本社) 1 1 パナソニック(LS門真)
先鋒 菅原 壮一郎     森田 拓真
次鋒 山田 誠大 コテ     岩根 佑馬
中堅 柴田 優貴     日下 達基
次鋒 南 純平     笹森 雄貴
大将 谷口 賢人 メン   メン、反則 山田 侑希
(代表戦) 谷口 賢人     判定 山田 侑希
補欠 鈴木 啓介        

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首都圏支店チーム

1回戦

  日本通運(首都圏) 4 0 ジェイテクト(名古屋)
先鋒 山根 舜平 ドウ、反則     吉川 桂介
次鋒 天方 孝輔     遠藤 光寿
中堅 川良 渉 メン、ドウ     福島 正之
次鋒 三浦 和也 メン     前田 幸治
大将 志賀 隆史 ドウ     森 健志
(代表戦)          
補欠 植木 崇広        

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2回戦

  日本通運(首都圏) 4 1 広島日野自動車
先鋒 山根 舜平 メン     山本 旭良
次鋒 天方 孝輔     メン 長谷川 智一
中堅 川良 渉 メン、コテ     阿部 哲哉
次鋒 三浦 和也 メン、メン     長谷川 浩造
大将 志賀 隆史 コテ、メン     黒川 敦
(代表戦)          
補欠 植木 崇広        

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3回戦

  日本通運(首都圏) 4 1 三菱UFJ信託銀行
先鋒 山根 舜平 反則、反則     中地 健二
次鋒 天方 孝輔 コテ、メン     鈴木 勇輝
中堅 川良 渉     中嶋 俊樹
次鋒 三浦 和也     丸山 慧
大将 志賀 隆史 コテ、メン   メン 波多野 圭佑
(代表戦)          
補欠 植木 崇広        

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4回戦

  日本通運(首都圏) 1 2 ふくおかFG
先鋒 山根 舜平     梶谷 元気
次鋒 天方 孝輔     メン、ドウ 米村 丞史
中堅 川良 渉     佐藤 翼
次鋒 三浦 和也 コテ     松尾 涼
大将 志賀 隆史 メン   メン、メン 川本 慎二朗
(代表戦)          
補欠 植木 崇広        

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航空事業支店チーム

1回戦

  日本通運(航空事業支店) 0 2 NTT西日本(大阪)
先鋒 馬杉 翼     板谷 真孝
次鋒 髙橋 聡     圖師 賢太朗
中堅 本間 敏光     手丸 翔太
次鋒 永松 秀介     メン 中井 一輝
大将 三山 宙     メン 幸田 学
(代表戦)          
補欠 川越 雄太        

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