日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第19回毎日レディース剣道大会2019.12.08

日野市市民の森ふれあいホール

Bチームがベスト8進出
今年入社の5選手もそれぞれに貴重な経験を積む

マッチリポート

毎日レディース剣道大会はオープン参加の女子団体戦で、年齢別に5部門が設けられ、今年は全国から343チームがエントリー。日通は30歳未満の「梅の部」に4チームが出場した。

【日通A】先鋒・瀧沢、中堅・東野、大将・斉藤
【日通B】先鋒・作山、中堅・図末、大将・田島
【日通C】先鋒・楢木、中堅・河野、大将・塩野
【日通D】先鋒・廣滝、中堅・宮田、大将・久保

入社1年目の選手たちで構成された日通Dは初戦で大田区と対戦。チームに流れをもたらすべく、廣滝は審判が「始め」を告げると同時に仕掛け、開始早々にメンを決めた。そのままの勢いでドウも決めて幸先の良いスタートを切ったが、続く宮田が一本負け。久保は引き分けとなったが、技数の差で勝利した。初戦を突破したことで硬さが取れ、波崎修武館と対戦した2回戦は全員がしっかりと力を発揮し、3-0で勝ち上がった。3回戦の相手は養心館剣道々場。廣滝、宮田の試合はいずれも一進一退の攻防となり、どちらも引き分け。プレッシャーがかかるなか登場した久保は先にコテを決めてリードしたが、すぐにメンを返されてしまう。それでも積極的に技を繰り出したが、流れのなかで続けて場外の反則を犯し敗戦となった。

日通Cは入社1年目の楢木、河野に、塩野(昨年の国土交通大臣杯女子個人戦優勝)という布陣。1回戦の東洋水産(株)戦は楢木が終了間際に一本を取られる苦しいスタートになったが、河野がドウからの連続攻撃でメンを決めて一本勝ち。塩野も安定した戦いぶりで勝利し、2-1で勝ち上がった。剣仁会Aとの2回戦では逆に楢木が決めたメンの一本を後ろの2人が守り抜き、1-0で勝利した。3回戦では富士ゼロックス東京Bと対戦。楢木が敗れ、河野が引き分け。0-1でまわってきた大勝戦で塩野が必死に勝利を目指すも、最後まで相手の固い守りを崩せず。お互いに技によるポイントが入らないまま3分間が終了し、引き分けとなって敗退が決定した。

2回戦から登場した日通Aは富士ゼロックス東京Cと対戦し、瀧沢が引き分け、東野が一本勝ちとなり、1-0で大勝戦へ。斉藤はドウ、メンを決めて勝利し、まずは初戦を突破した。続く3回戦の立川拘置所戦も瀧沢が一本勝ち、東野が引き分けとなり、1-0という同じ状況となった。出番がまわってきた斉藤はリードを守るのではなく積極的に攻撃を仕掛け、メンを奪って一本勝ちを収めた。剣道部女子の責任者を務める斉藤は4回戦日通商事Aとの対戦でも大きな役割を果たした。瀧沢、東野が引き分け、斉藤の大将戦も引き分け。勝敗の行方は代表戦に委ねられ、文字どおりチームを代表して斉藤が出場した。試合はお互いに譲らない白熱した攻防となり、長丁場の戦いに。途中、斉藤が繰り出した技に審判3人中、1人が旗を上げたが、勝利のためにはもう一本が必要だった。逆に、最後はコテを決められて、熱戦に終止符が打たれた。

実力者を揃えた日通Bは1回戦の日野市剣道連盟戦に2-1、2回戦の都庁戦に2-0と順調に勝ち上がった。NTT東日本Dとの対戦になった3回戦でも作山が一本勝ち、図末がコテ、メンで勝利し、連勝で4回戦進出を決めた。続く4回戦では難敵の警視庁Cと対戦。作山が有利に試合を進めながらもポイントを取れずに引き分けると、図末が相手との激しい打ち合いを制し、メンを決めて一本勝ちしてリードを奪った。田島も守りに入るのではなく次々に技を繰り出し、ツキを決めたかと思われた瞬間があった。しかし審判の旗は上がらず、試合は続行。一本を狙ってくる相手の攻撃をかわしつつ一本を狙ったが、最後までお互いにポイントは奪えず引き分けで試合は終了。図末が奪ったメンが大きな意味を持った勝利だった。

ベスト8に進出した日通Bの対戦相手は、星明会A(今大会準優勝)。作山が一本負けとなり、図末も堅守を崩せず引き分け。0-1の劣勢で一本が必要だった田島は足を止めることなく攻撃を仕掛け、周りが思わず歓声を上げる惜しいドウを繰り出した場面があった。しかし、4回戦のツキのときと同様、ここでも旗は上がらず。致命的なメンを奪われたのは、その直後だった。そこから逆転する時間は残されておらず、ベスト4を目前に敗退となった。

コメント

本橋清伸(女子助監督)

私たちはすべての大会に優勝する気持ちで挑んでいます。今回、Bチームのベスト8が最高の結果となりましたが、選手それぞれいい経験ができました。とくに、入社1年目の選手たちが大きく成長しました。先輩たちの背中をみて、一生懸命に食らいつき、自分たちも日通剣道部の一員なのだという強い気持ちを見せてくれました。今年は10月13日に出場予定だったお通杯に台風の影響で参加できず、試合感覚を維持するのが難しい時期がありました。試合と練習では使う筋肉が違うところがあるので、試合慣れするために練習試合を重ねて、感覚を取り戻した状態で今日を迎えていました。

各チームが良い戦いを見せたなかでも、新人3人で組んだDチームが印象に残りました。3回戦では先鋒・廣滝が引き分け、これまであまり成績が奮わなかった中堅・宮田が必死に引き分けて大将に繋ぎ、結果的に負けてしまいましたが大将・久保も一本を取りにいく積極的な戦いをしてくれました。日通には偉大な結果を残している先輩方がいるので、若い選手たちにはいろいろなことを学んでほしいです。ひとつ言えるのは、実業団で勝つためには稽古を積むしかないということです。仕事が忙しいなか、どれだけ稽古できるかで結果が違ってきます。

内定者を合わせると、来年は16人の大所帯となります。みんなが「全員で日本一を取る」という同じ志を持ち、ひとりの脱落者も出さずに臨んでいきます。会社には、剣道に打ち込める環境を整えてもらっているので、仕事も一生懸命、剣道も一生懸命で取り組んでいます。今後も変わらないお力添えをよろしくお願いします。

楢木結衣(Cチーム・先鋒)

去年は内定者として出場した大会だったので、1年間の成長を見せたいと思っていました。それだけに、悔しい結果に終わりました。緊張することなく、楽しい気持ちで1回戦に臨みましたが、終了間際に一本を取られました。気持ちと結果が噛み合わず、2回戦からどうしようと怖くなってしまい…。それが、最後まで響きました。今年はチームとしても個人としてもなかなか勝ち上がれず、良いときも悪いときもしっかり勝ち上がるという力が足りなかったと思います。いま、私の剣道は、勝つときは勝つ、負けるときは負けるという不安定な状態なので、先鋒として流れを作れるようにしないといけないです。それでも、大学生のころに比べると楽しく剣道ができています。このチームで勝ちたい、少しでも上位にいきたいという気持ちがあります。これまで活動してきてわかったのは、日通は強いので、自分だけの勝敗にこだわらず、後ろを頼ってもいいということです。大事なのはチームとして勝つこと。先輩が強いぶん任せる部分があってもよくて、いまは伸び伸びと剣道ができています。大会になるといつも職場の方が応援にきてくれています。いまは結果を出せていないので、仕事と剣道を両立させて期待に応えられるようにしっかりと頑張っていきます。

河野里穂(Cチーム・中堅)

一戦一戦をしっかり戦い、最後には優勝することを狙っていたので悔しい結果に終わりました。一本を取れそうで取れない場面があり、課題が残りました。私は足を使ってガツガツと仕掛けるタイプなのですが、さまざまなタイプがいる社会人のなかで以前のように足を使う剣道で一本を取る難しさを感じています。とはいえ、今日は次へ繋がる戦いができました。1回戦では前に出てくる相手に対して、自分も前に出て一本を取ることができました。今回の経験を生かして、来年3月の全日本実業団では、チームとしても個人としても100%の力を出し切ります。日通は先輩たちが強く、学ぶことが多いので、それをしっかり吸収して今後に生かしていきたいです。また、来年は新入社員が入ってくるので、学んだことを後輩へ繋いでいきたいです。今日は同じ営業所の方が応援にきてくださいました。みなさんに恩返しできるように、まわりに感謝しながら仕事、剣道の両方にしっかり取り組んでいきます。

廣滝玲奈(Dチーム・先鋒)

先鋒としてこれまでは後ろに繋ぐことができていなかったので、今日は私が一本を取って有利な状態で後ろに繋ぎたいと思っていました。練習では身体が重い時期もありましたが、1週間前からいい感じに仕上がっていて、手応えがありました。先輩たちと練習するなか、いまは以前よりも力を出せるようになっています。ただ、3回戦で打たれたメンは、動きを止めた瞬間に決められてしまったので、そこはもっと練習が必要です。今年4月に入社し、仕事をするなかどう練習に臨むかという面で、新しいカタチに慣れるまでに少し時間がかかりましたが、自分のなかで整理することでいまは気持ちを高めることができています。実業団の剣道は思い切りの良さ、自由さがあって、間合いも学生時代とは異なります。試合時間も4分から3分になり、短時間で技を取りきるのが難しいですが、今日は一本を取れた試合もあるので、慣れてきているのかなと思います。現状に満足することなく、来年も自分の剣道を大切に、一試合一試合にしっかりと取り組み、勝利を重ねてチームとしてもっと上のレベルに到達したいです。職場の方々はいつも早く練習にいける環境を作って下さっています。試合にも応援に来ていただき、日々支えられているなと感じています。みなさんに恩返しができるように頑張っていきます。

宮田佳織(Dチーム・中堅)

この大会には全国から選手が集まってくるので、その辺りを意識しながらいつもどおり稽古をして、本番でもしっかりと普段の力を出せるように準備をしていました。私の課題は初戦にあるのですが、今日も負けてしまい、そこに関しては課題が残りました。2試合目、3試合目では力を出せたと思いますが、3人制の団体戦は一人ひとりが取る一本にとても重みがあります。チームメイトで繋いでいく大切さを改めて実感しました。学生時代の団体戦は5人制で、試合時間も4分でした。3人制、3分の実業団は一人の勝敗に大きな価値があり、難しいところですが、だからこそ楽しさも感じています。職場の方々にはいつもサポートしていただいていて、稽古に行ける時間を作ってくださっています。来年も変わらずに、チームのみんなでまとまり、稽古や試合にしっかりと取り組んでいきます。

久保来未(Dチーム・大将)

大将というポジションには背負うものがあって、同点や負けている状態で回ってきたときは私に勝敗がかかってきます。それはわかっているので、技術面はもちろん、気持ちを大切にして臨みました。3回戦で敗れましたが、もう少し勝ち上がれたかもしれません。過去は劣勢で回ってくると不安から弱気になることもありましたが、今日はそういう気持ちにいっさいならず、絶対に取れるという自信を持って戦えました。ただ、3回戦では一本を取ったあとに取り返されたので、まだまだ力が及ばないところがありました。それでも、3人制の団体戦に少しずつ慣れてきて、どういう戦いをすればいいのかわかってきました。入社からこれまで、先輩たちが優しく、部全体に笑顔もあるのですごくやりやすい環境で剣道ができています。来年はまず3月に全日本選手権があるので、新入社員も含めて一丸となって臨みたいと思っています。職場の方々がいつも応援してくれるので、期待に応えられるようにこれからも頑張っていきます。

試合結果

剣道3人制(女子A)

2回戦

  日本通運A 2 0 富士ゼロックス東京C
先鋒 瀧沢 悠里     土屋 美優希
中堅 東野 凌子 メン     萩生田 薫
大将 斉藤 みのり ドウ、メン   メン 髙嶋 真莉奈
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運A 2 0 立川拘置所
先鋒 瀧沢 悠里 ドウ     中村 莉子
中堅 東野 凌子     上村 磨弥
大将 斉藤 みのり メン     菅野 みゆき
(代表戦)          
補欠          

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4回戦

  日本通運A 0 1 日通商事A
先鋒 瀧沢 悠里     下地 まりか
中堅 東野 凌子     木村 日向子
大将 斉藤 みのり     黒木 彩代
(代表戦) 斉藤 みのり     コテ 黒木 彩代
補欠          

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剣道3人制(女子B)

1回戦

  日本通運B 2 1 日野市剣道連盟
先鋒 作山 結香 メン     伊藤 さくら
中堅 図末 杏菜 メン、メン     髙橋 なえ
大将 田島 侑里     メン、ドウ 谷田貝 祐妃
(代表戦)          
補欠          

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2回戦

  日本通運B 2 0 都庁
先鋒 作山 結香 ドウ、メン     小林 真奈美
中堅 図末 杏菜     奥田 りいな
大将 田島 侑里 コテ     前田 梓
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運B 2 1 NTT東日本D
先鋒 作山 結香 ドウ     松本 真嬉
中堅 図末 杏菜 コテ、メン     笠原 祐
大将 田島 侑里     メン 松本 実姫
(代表戦)          
補欠          

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4回戦

  日本通運B 1 0 警視庁剣道部C
先鋒 作山 結香     木宮 凛々子
中堅 図末 杏菜 メン     和栗 宏恵
大将 田島 侑里     石森 薫
(代表戦)          
補欠          

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準々決勝

  日本通運B 0 2 星明会A
先鋒 作山 結香     メン 工藤 礼佳
中堅 図末 杏菜     藤崎 薫子
大将 田島 侑里     メン 清水 千聖
(代表戦)          
補欠          

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剣道3人制(女子C)

1回戦

  日本通運C 2 1 東洋水産(株)
先鋒 樽木 結以     メン 井口 真帆
中堅 河野 里穗 メン     津島 里帆
大将 塩野 あゆみ コテ     佐久間 由樹
(代表戦)          
補欠          

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2回戦

  日本通運C 1 0 剣仁会A
先鋒 樽木 結以 メン     竹澤 由莉
中堅 河野 里穗     浅沼 陽香
大将 塩野 あゆみ     増山 由紀
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運C 0 1 富士ゼロックス東京B
先鋒 樽木 結以     コテ、メン 村上 初妃
中堅 河野 里穗     塩野 あさひ
大将 塩野 あゆみ     浦 杏奈
(代表戦)          
補欠          

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剣道3人制(女子D)

1回戦

  日本通運D 1 1 大田区
先鋒 廣滝 玲奈 メン、ドウ     小倉 千佳
中堅 宮田 佳織     メン 田村 祥子
大将 久保 来未     吉岡 夕希
(代表戦)          
補欠          

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2回戦

  日本通運D 3 0 波崎修武館
先鋒 廣滝 玲奈 コテ     遠藤 このみ
中堅 宮田 佳織 コテ、メン     藤田 さくら
大将 久保 来未 コテ     星野 若葉
(代表戦)          
補欠          

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3回戦

  日本通運D 0 1 養心館剣道々場
先鋒 廣滝 玲奈 メン メン 堀 佳奈美
中堅 宮田 佳織     山谷 千晶
大将 久保 来未 コテ   メン、反則勝 稲葉 美穂
(代表戦)          
補欠          

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