日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第22回
国土交通大臣杯剣道大会2025.03.15

中央区立総合スポーツセンター

全部門で入賞も、優勝を逃し、悔しさ残る大会に

マッチリポート

前回大会、女子個人戦「優勝」男子団体戦「準優勝」で終えた日本通運は、竹添社長が観客席から見守る中、全部門制覇を目指し、大会へ挑んだ。
男子団体戦には2チーム(A・B)が出場。昨年とはオーダーを大きく変更し、2025年より主将となった三山選手を中心に、各選手が王座奪還を目指した。

Aチームは、1回戦三井不動産(日本橋)と対戦。先鋒の三山が2本勝ちで終えるとチームもその勢いに乗り、5-0で勝利。続く2回戦の相手はランテック本社。先鋒引分けの後、次鋒戦では、井田が合い面を打ったが審判は動かず、引分け。中堅戦で1本負け、副将引分けで迎えた大将戦。猛攻を仕掛けるも、待ち構えていた相手に応じ技を仕掛けられ、2本負けとなり、ここで敗退となった。

昨年、準優勝でシード権を獲得しているBチームは2回戦から登場。三井不動産(本社)との対戦は接戦となり、1勝1敗同本数で代表戦へ。日本通運は、先鋒で勝利を挙げた山根が登場。攻めの剣道で勝利を収めた。接戦をものにし、勢いに乗ったチームは3回戦以降、順当に勝利を重ね、準決勝へ駒を進めた。準決勝の相手は、JPロジスティクス(東京)。
副将まで両者譲らず、勝負は0対0のまま、大将戦へ。日本通運Bの大将川良は、試合中盤で合い引き面を放ったが、旗は相手に上がった。取り返さなければならない状況となり、猛攻を仕掛けるも、応じ技を取られ、決勝進出を逃した。

高壮年の部は、男子監督の石井が出場。昨年は、2回戦敗退となり、悔しい思いを抱きこの大会へ挑んでいた。高段者が多く出場する本大会、初戦から両者譲らぬ展開も、延長戦で胴を決め、見事勝利。2回戦は、相手の隙を逃さず面を決めて勝利を収めた。準決勝の相手は、昨年王者の前田選手(五洋建設)。挑戦者として挑む石井は果敢に攻めるも、それに対して即座に反応をみせる前田選手。互いに有効打突を狙う中で、石井が合い面を魅せるも、旗は上がらず。チャンスが再び訪れ、面を狙う石井であったが、それに対し素早く反応した相手に返し胴を打たれ、準決勝敗退となった。

女子個人戦は、日本通運勢5連覇を目指し、菅原・板倉・吉田の3名が出場。

1回戦シードの菅原は2回戦から登場。前回大会3位の悔しさを晴らすべく、優勝を目指し大会へ挑んでいた。初戦は、前週8日(土)に開催された全日本女子実業団でベスト8に入賞したランテックの田江選手と対戦。時間内に決着が着かず延長戦へ。優勢な試合を展開した菅原だったが、相手が数少ない機会をモノにし1本取得、敗退となった。

女子主将の板倉は1回戦シード、2回戦から登場。主将の意地を見せるべく、序盤から攻守において隙を与えず、有利な展開で試合を進め準決勝へ。対戦相手は新社員の吉田。日頃共に稽古をしている吉田を相手に健闘したが、1本負けとなり。ここで敗退となった。

入社1年目の吉田は、初戦から危なげない試合を重ね、準決勝では主将の板倉と対戦。日頃から切磋琢磨している2人の対戦は接戦であったが延長戦の末、吉田に軍配が上がった。決勝戦では、菅原に勝利し勝ち上がってきたランテックの田江選手と対戦。両者譲らず延長戦へ。鍔迫り合いから下がろうとしたところに小手を打たれ、惜しくも準優勝となった。

コメント

男子A監督 石井監督

国土交通大臣杯剣道大会は長い歴史の中で国土交通省剣道部と当社剣道部が協力し盛り上げてきた大会であり、当社剣道部として重要な大会に位置づけ全部門制覇を目指し取り組んできました。結果については接戦ではあったものの一本が遠く、勝ち切ること、守ることができず優勝を逃してしまいましたが、各選手、課題が多く見つかりましたのでしっかりと修正し、次の6月1日に開催されます関東実業団剣道大会では男女優勝を目指し残り期間稽古を積んで参ります。私自身も高壮年部門で準決勝敗退と非常に悔しい思いをしましたので現役選手と共に、より一層精進いたします。当日は、竹添社長をはじめ多くの方々が応援に駆けつけてくださり、誠にありがとうございました。皆様の応援を胸に結果で恩返しできるよう部員一同引き続き取り組んで参ります。

男子B監督 志賀助監督

昨年のリベンジを掛けて、この大会に挑みました。初戦から代表戦で苦しい展開になりましたが、調子の良い先鋒の山根がなんとか勝ってくれました。その勢いでチームも準決勝へ進みましたが、簡単にはいきませんでした。準決勝も、大将戦は川良の引き面かと思いましたが、決め切った相手が一枚上手でした。非常に難しいシチュエーションでしたので、6月の関東実業団では1本取れるように稽古をつけていきます。

女子監督 本橋監督

本大会は、優勝することに意義があると考え、万全な体制で試合に臨みました。出場した菅原・板倉・吉田は誰が優勝してもおかしくない選手でしたが、結果、菅原・吉田が同じランテックの選手に負けてしまいました。女子の部門は年々レベルが上がり、今まで以上に気持ちを入れて本大会に望まないといけないと反省しております。今回の試合も竹添社長をはじめ、多くの皆様にご声援を頂戴しました。皆様のご期待に貢献できるよう部員一同精進してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。

男子主将 三山選手

我々の中で非常に重要な大会と位置付けし、今大会に向け調整を行ってきました。勝つために必要な稽古をし、勝つためのメンバーを決め臨みましたが、結果として全部門を通じ優勝を勝ち取ることが出来ず散々なものとなってしまいました。今大会で多くの反省点はありますが、終わったことはしょうがないと割り切り、今後に向けて日々の稽古だけでなく、私生活でジムに行き体づくりを行ったり動画を見て研究したり、やれることだけのことをやり、結果で会社に恩返しをしていきたいと思います。
竹添社長をはじめ、沢山の方々に応援に来ていただいたことへの感謝を忘れず、また一から精進していきます。

女子主将 板倉選手

今大会では、個人戦ということもあり、それぞれが団体戦とは異なる戦法で臨んだかと思います。先日開催された全日本女子実業団から一週間という短い期間での挑戦でしたが、各々が自身への課題を明確にする良い機会となりました。その中で、一番の課題としては、技を一本にすることです。この二大会で、自分の有効打突を自分のものにできず、悔しい思いをしました。この課題は、個人の課題であると同時にチーム全体の課題でもありますので、全体で試行錯誤しながら稽古に励みたいです。また、今回の大会を通じて、個人戦での経験がチーム全体の結束力をさらに強めることができたと感じています。これからもお互いに切磋琢磨しながら、さらなる高みを目指して頑張っていきたいと思います。
応援してくださった皆様に心から感謝し、次の大会に向けて一層努力してまいります。

山根選手(日本通運B 先鋒)

先鋒としてチームの勢いを持ってくると決めて試合に臨み、なんとか勢いに乗せる剣道ができたかなと思っています。チーム的にもみんなで流れをもっていき、繋ぐ流れを意識し望むことができていたと思います。結果としては3位となりましたが、王座奪還を目標にしており、満足のいく結果ではありませんでしたが関東実業団に向けて修正し上位に行けるように稽古を積んでいきます。

吉田選手(女子個人戦 準優勝)

初戦から自分のペースで試合を組み立てていくことができたと思いました。大会の一週間前には全日本実業団があり、自分が代表戦で負けてしまうというとても悔しい思いがあったので、その悔しさをそのまま大会にぶつけようと思っていました。しかし、決勝戦では自分のペースではあったものの、あと一歩のところで一瞬の隙を狙われてしまい、とても悔しい結果となってしまいました。関東実業団では、あと少しで勝てたのにと思うことがないよう、限られた時間の中でもっとレベルの高い質を求めた稽古を積み重ねていきたいです。

試合結果

日本通運A

■1回戦

  日本通運A 5 0 三井不動産 日本橋
先鋒 三山 宙 メン、メン     髙橋 草太
次鋒 井田 全信 メン、ドウ     森 俊介
中堅 山田 誠大 メン、メン   メン 萩原 亮太
副将 大野 僚介 コテ     後藤 遼一
大将 外崎 容司 メン     吉田 雄太郎
(代表戦)          
補欠 遠藤 颯       林 恒志郎

■2回戦

  日本通運A 0 2 ランテック 本社
先鋒 三山 宙     横山 暖
次鋒 井田 全信     高橋 直希
中堅 山田 誠大     メン 安東 大貴
副将 大野 僚介     新井 将
大将 外崎 容司     コテ、メン 新井 武
(代表戦)          
補欠          

日本通運B

■1回戦

  日本通運B 0 0 三井不動産 本社
先鋒 山根 舜平 メン、メン     福井 尚志
次鋒 三浦 和也     メン、メン 志田 龍治
中堅 植木 崇広     山下 雄大
副将 諸橋 岳史     上杉 仁
大将 川良 渉     上垣 和
(代表戦) 山根 舜平 コテ     志田 龍治
補欠 三輪 佳史        

■2回戦

  日本通運B 2 0 東京地下鉄A
先鋒 山根 舜平     丹生 匡
次鋒 三浦 和也 コテ     鳥居 将太朗
中堅 植木 崇広 メン     市川 雄大
副将 諸橋 岳史     小林 直道
大将 川良 渉     長谷川 順平
(代表戦)          
補欠 三輪 佳史       平根 慶彦

■3回戦

  日本通運B 5 0 全日本空輸
先鋒 山根 舜平 メン、コテ     石橋 怜之
次鋒 三浦 和也 メン、ツキ     飯田 貴博
中堅 植木 崇広 メン     小林 周平
副将 諸橋 岳史 メン、メン     坂元 陸朗
大将 川良 渉 メン     森 瑛磨
(代表戦)          
補欠 三輪 佳史       高橋 一真

■準決勝

  日本通運B 0 1 JPロジスティクス 東京
先鋒 山根 舜平     西 憂佑
次鋒 三浦 和也     丸山 天氣
中堅 植木 崇広     寺崎 遼太郎
副将 諸橋 岳史 メン メン 齊藤 基
大将 川良 渉     メン、コテ 今田 貴斗
(代表戦)          
補欠 三輪 佳史        

高壮年個人戦

石井 誠哉

1回戦 ドウ   永野 真教 (大成建設)
2回戦 メン   大場 洋紀 (東京地下鉄)
準決勝   ドウ 前田 智之 (五洋建設)

女子個人戦

吉田 梨花子

1回戦 不戦勝   福島 ルカ (海上保安庁)
2回戦 メン   石谷 牧子 (NIPPO)
3回戦 メン   松村 朋香 (ランテック)
準決勝 コテ   板倉 亜実 (日本通運)
決勝   コテ 田江 遥香 (ランテック)

菅原 万莉

2回戦   コテ 田江 遥香 (ランテック)

板倉 亜実

2回戦 メン、ドウ   藤川 理沙子(鉄道総合技術研究所)
3回戦 メン   小川 渚(JPロジスティクス)
4回戦   コテ 吉田 梨花子(日本通運)

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