日通相撲部 最新情報

唯一出場の寺田、予選3連敗で決勝トーナメント進出ならず

第66回天皇杯全日本相撲選手権大会
2017年12月3日(日)両国国技館

マッチリポート

今年で66回を数える全日本相撲選手権大会。全国各地で行われた個人戦の大会で入賞した上位68選手(高校生2人を含む)が、アマチュア相撲日本一をかけて聖地・両国国技館で熱い戦いを繰り広げた。日通からは、東日本相撲選手権大会の個人戦で3位に入った寺田がただ1人出場した。
予選1回戦は、寺田よりふた回りも大きく見える選手との対戦。慎重な立ち合いが仇となり、相手に右上手を与え、左手で頭を抑えられると土俵際で一回転。しかしこの黒星スタートで気持ちが吹っ切れたという2回戦、張り指しを得意とする相手に、寺田は立ち合いで張られないように両腕を伸ばして距離を置き、のど輪からの突っ張りで相手を土俵際に追い込む。脇が甘くなったところをもろ差しにされるが、かいな力の強い寺田はかんぬきで相手の両腕を極める。互いに一歩も引かない大相撲となり、会場は大歓声に包まれるが、最後は腰が伸びた寺田が、うっちゃりからのすくい投げに敗れ2敗目を喫した。声援に応えるためにも一矢報いたい寺田だっが、3回戦は立ち合いで右に変化した相手に上手を取られ、そのまま一気に寄り切り。相手の注文相撲に、なす術なく土俵を割った。

コメント

矢島健一監督

今シーズンは、東日本相撲選手権大会と全日本相撲選手権大会をダブルで優勝することができました。調べてみると相撲部の歴史上3度目の快挙だそうで、来年、相撲部が創部60周年を迎えるにあたり、団体戦については、来年につながる充実した1年だったと思います。しかし団体戦でダブル優勝しながら、アマチュア相撲の個人戦タイトルの最高峰とも言える全日本相撲選手権大会に寺田1人しか出場できなかったのは、とても残念です。個人戦でも戦えるはずの選手たちなので、団体戦と個人戦の戦い方をじっくりと教えていきたいと思います。
寺田は3連敗という結果に終わりましたが、ご覧いただいたように、2年前の相撲と比べて内容はずっと良くなりました。今シーズン限りで、榎本と津島がチームを上がりましたが、来年は濵田、寺田、内山、小山内の4人で、創部60周年に恥じない戦いをしていきたいです。

寺田貴博選手

今日対戦した相手はみな体が大きく、体力負けしてしまった相撲でした。大会前の1ヵ月は、体の大きい選手との試合を想定した準備をしてきて、それなりに手応えを感じていました。2年前もこの大会に一人で出場しましたが、そのときより相撲の内容は良かったと思います。1回戦は、立ち合いから相手の十分な形になり、胸を合わされて体格差がもろに出てしまいました。でも、逆に気持ちが吹っ切れました。2回戦の相手は張り差しが得意なので、両手を前に伸ばして、張られないように練習通りの立ち合いができました。突っ張って一度は土俵際まで追い詰めたんですが、相手の腰が重く、気が付いたら相手のもろ差しの形。差されたら腕を極めて前に出ようと思っていましたが、自分の腰が伸びきってしまい、土俵際でどっちがこらえるかの根競べになり、最後は力負けしてしまいました。連敗して決勝トーナメント出場ができなくなり、応援に来ていただいた方のためにせめて1勝したいと思って3回戦に臨みましたが、立ち合いで変わられてしまいました。

成績

寺田貴博選手

予選1回戦 × 上手出し投げ 宮下治也(福井県)
予選2回戦 × すくい投げ 沢田日出夫(和歌山県庁)
予選3回戦 × 寄り切り 大原佑介(九州情報大学)

ギャラリー

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