日通相撲部 最新情報

個人戦で好成績を残した濵田も、決勝トーナメント進出ならず

第67回天皇杯 全日本相撲選手権大会
2018年12月2日(日)両国国技館

マッチリポート

第56回全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会個人戦ベスト8、第28回全国選抜大学・実業団対抗相撲九州大会個人戦ベスト8の成績を残し、高校生、大学生、社会人における今シーズンのトップ68選手に名を連ねた濵田光選手。団体戦では、東日本実業団準優勝、全日本実業団で2連覇を果たした日通だが、今シーズンの個人戦で上位に進出できたのは、濵田選手ただ一人だった。チーム最年長でありながら、団体戦では4番手の選手に甘んじた悔しさを晴らすべく、思いを込めて臨む大会となった。

予選1回戦は日本大学の榎波選手。今年、学生相撲個人体重別選手権大会の無差別級で準優勝している相手。立ち合いで当たり負けをして後ろに下がると、一度は土俵を残したものの、一気に寄られて身体が浮いてしまい、突き倒しで黒星スタート。初戦を落とし、あとのない2回戦の相手は新潟県の三輪選手。昨年の全日本相撲選手権で準優勝し、世界相撲選手権大会の中量級でも優勝している実力者。立ち合いは頭からぶつかり、両者土俵中央で胸を合わせる形。濵田は左上手をつかむが、体勢は不十分。相手は右下手と、左前みつを取り、体勢を低く構えると前に出る。腰が伸びた濵田は、外掛けで敗れ2敗目を喫した。3回戦の相手は埼玉栄高校の齋藤選手。高校生ながらインターハイと国体で優勝しており、身長190センチ、体重135キロの体格を持つ、今大会唯一の高校生力士。黒星で終わりたくない濵田は、顔を張って前に出ると、得意の突き押し。一度は相手の圧で土俵を背にするが、濵田は体を変えて送り出し。予選の結果は1勝2敗、惜しくも優秀選手決勝トーナメント出場(40人)は果たせなかった。

コメント

矢島健一監督

濵田は今年から職場が変わり、稽古に集中できる環境が整わなかった選手です。春先のコンディションは良かったのですが、体重が落ちて体が小さくなってしまいました。今日の濵田にできる相撲はここまでだったかなと感じています。
今年1年を振り返り、創部60周年という節目の年に、団体戦の目標でもある全日本実業団を連覇できたこと、そして全国選抜社会人相撲選手権において初優勝できたことは満足しています。ただ、昨年に引き続き個人戦での結果を残すことができなかったので、来シーズンが始まる前に課題を洗い出し、何をすべきかを考えて取り組みたいと思います。来年は、怪我のため内山を欠いてしまいますが、総合力でカバーしていきます。
会社の皆さまには、温かいご声援・ご支援をいただき、心から感謝しています。今年もありがとうございました。

榎本翔太コーチ

自分も現役時代は団体戦をメインに考えていて、個人戦でのモチベーションをあげることが難しかったので、選手たちに個人戦でも結果を残すことを、共通の目標として伝えていくことがコーチの務めと思います。社会人の相撲部、選手は増えていて、層が厚くなっています。個人戦のトーナメントで勝ち上がることが年々難しくなっているのが現状です。でもやはり、テレビで全国放送されるこの舞台で戦う姿を会社の方に見ていただくのが恩返しだと思うので、ひとりでも多くの選手が国技館に戻ってこれるよう、チームとして頑張っていきたいです。

濵田光選手

2回戦の対戦相手は去年の大会の準優勝者でしたから、とにかく今日は初戦がカギと思って全力で臨んだのですが・・・。結果が出せず申し訳ありません。体重が全盛期から15~20キロくらい落ちていて、立ち合いの瞬間から自分の身体が軽すぎて、踏ん張りがききませんでした。3回戦は高校生相手に負けられない意地もありました。体調が万全でない中でも、勝てて良かったです。
10月の国体で内山選手が膝の靱帯を切って手術したので、復帰には1年ほどかかる見込みです。来年は自分が団体戦で力を発揮しなければ、という意気込みがモチベーションになっています。相撲部始まって以来の、全日本実業団3連覇を実現するために、チームに貢献したいと思います。

成績

濵田光選手

予選1回戦 × 突き倒し 榎波将史(日本大学)
予選2回戦 × 外掛け 三輪隼斗(新潟県)
予選3回戦 送り出し 齋藤大輔(埼玉栄高校)

ギャラリー

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