日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

天皇杯 第65回
全日本相撲選手権大会2016.12.04

両国国技館

5大会ぶりの3選手出場も予選突破ならず

マッチリポート

2016年度に行われた各大会の上位入賞者から選抜された、社会人32人、大学生34人、高校生2人の総勢68選手によってアマチュア相撲日本一を決める全日本相撲選手権大会。日通からは5年ぶりに、濵田(2回目)、榎本(5回目)、内山(初出場)の3選手が出場を果たした。
予選1回戦、右肩にテーピングをした濵田は立ち合いに鋭さがなく、土俵中央で引いたところを相手に付け込まれ一気に土俵際に寄られて黒星スタート。榎本は体の大きな相手に対し得意の左上手を取るが、右から絞られてじりじりと寄られ、最後は体を預けられて寄り倒しに敗れる。新人・内山は、土俵中央で張り合いとなるが、先に相手を引き落とすような動きを見せると、形勢は逆転。相手が前に出るきっかけを与え、寄り倒される。2回戦、星を五分に戻したい濵田だったが、立ち合いから足が前に出ず叩き込みで2連敗、予選敗退が決まる。榎本も、立ち合いから顎の下に頭を付けられ、左を差される不十分な形のまま押し出しに敗れ、榎本も予選敗退が決まる。内山の巻き返しに期待が高まったが、立ち合いで左に変わった相手の突き落としに両手をついてしまい、内山も2連敗で予選敗退となった。3回戦でも、濵田は白星を挙げることができず3連敗。榎本、内山は一矢報いる白星を挙げたが、3選手とも決勝トーナメント進出を果たすことはできなかった。

コメント

矢島健一監督

出場した3選手で9番戦って2勝7敗という結果に終わりました。この天皇杯は、個人戦としてはシーズン最後の大きな大会で、出場する選手にとって独特の雰囲気がある大会です。早く勝ちたいという気持ちが先行して、つい引き技を出したり、叩き込んだりして自滅してしまうことがあるのですが、今日の内山はそのパターンにはまってしまいました。現役時代の自分も、この大会では何度も同じ経験をしているので、普通に前に出れば勝てる試合を、つい引いてしまう選手の心理がよくわかります。3選手とも予選敗退となってしまったことは本当に残念ですが、例年に比べて、3人の選手が出場を果たすことができた点は評価したいと思います。今年は監督就任1年目として手探り状態でしたが、来年は新人が1人加入する予定ですし、チーム内の競争を加速させる年にしたいと思います。今大会で結果を残せなかった濵田にしても、内山にしても力のある選手なので、来年もチームの主力になるとは思いますが、彼らを脅かすような若手を成長させて、東日本実業団、全日本実業団の優勝に向けて挑戦していきたいと思います。

内山翔太選手

予選を突破できなかったのは完全に自分の力不足です。勝ちを焦ったというか、勝負を急いだというか・・・、自分の相撲ができなかったのは残念です。コンディションが悪かったわけではないのですが、結果を求めるあまり固さがあったと思います。2連敗で予選敗退が決まって、3連敗はできないと思って開き直りましたが、1回戦から開き直ることができていたら、と思うと本当に悔しいです。今日の成績ではなんの言い訳もできないので、来年またこの大会に戻ってきて、結果を残すしかないと思います。

榎本翔太選手

不甲斐ない結果に終わってしまって、すみません。自分なりに稽古を積んでこの大会に臨みましたが、勝てる相手に当たり前に勝つということが、だんだん難しくなってきました。1回戦では左上手を取ってからの攻めがうまくできず、2回戦では左を差されてまわしに手が届かないまま、自分の相撲を取らせてもらえませんでした。3回戦ではなんとか一矢報いることができましたが、それもラッキーな勝利でした。来年、新人が入る予定ですから、もう少し現役を続けて、後輩を育成していかなければいけないと思います。

成績

濵田光選手

予選1回戦 × 押し出し 里舘健(岩手県)
予選2回戦 × 叩き込み 矢後太規(中央大学)
予選3回戦 × 押し出し 中島勇樹(日本大学)

榎本翔太選手

予選1回戦 × 寄り倒し 西郷智博(鳥取県庁)
予選2回戦 × 押し出し 西野倫理(東洋大学)
予選3回戦 引っ掛け 村松裕介(日本体育大学)

内山翔太選手

予選1回戦 × 寄り倒し 古川貴博(日本大学)
予選2回戦 × 突き落とし 冨田有輝(和歌山県庁)
予選3回戦 寄り切り 田中達也(長崎県)

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