日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第56回
東日本実業団相撲選手権大会2018.07.08

埼玉県立武道館相撲場

詰めの甘さに課題を残し、東日本連覇に一歩及ばぬ準優勝

マッチリポート

前回大会では5年ぶりに東日本大会で優勝旗を手にした日通。今年、東日本学生選手権(2017年6月)で優勝した古川晴貴選手(日大相撲部出身)を新たに加え、チームの底上げと若返りをはかった。先鋒は入社3年目の内山、中堅に新人の古川、大将に入社2年目の小山内という若い布陣で連覇を狙う。
予選1回戦(凸版印刷)は、チームを牽引する内山がまさかの引き落としで黒星スタートとなるが、古川、小山内が盤石の相撲で勝ち越す。予選2回戦(盛岡市役所)は、古川が力を出し切れず一方的な内容で星を落とすものの、小山内がしっかり取り戻して2勝目を挙げ、決勝トーナメント進出を決めた。予選3回戦(クリエイト)は3人が揃って白星。予選を3勝7点として、チームは落ち着きを取り戻したかに見えたが、決勝トーナメント準々決勝(盛岡市役所)で、古川が予選2回戦と同じ対戦相手に再び不覚を取り、星は五分に。小山内が寄り切ってチームは2-1で準決勝に進んだものの、準決勝は予選を3勝9点の無敗で勝ち上がってきたアイシン精機が立ちはだかる。ここで意地を見せたい日通は、内山、古川が連続で大相撲に勝利し、決勝進出を決めて会場を沸かせた。決勝の相手は予選で対戦した凸版印刷。予選で負けている内山は、慎重な立ち合いとなったが自分の相撲が取れず、まさかの敗戦。星を五分に戻さなければ優勝はない古川は鋭い出足で、相手を一気に土俵際まで追い込むが、勝ちを焦ったところをうっちゃられて逆転負け。小山内が一矢報いるものの、1-2で連覇を逃す結果となった。
団体戦に続けて行われた個人戦は、団体戦の3選手に寺田、濵田、津島を加えた6選手が参加したが、すべて3回戦までに敗退し、入賞はならなかった。

コメント

矢島健一監督

昨年は東日本、全日本で優勝して、今年、大学4年時に東日本個人戦優勝という実績を残した新人が入ってきた以上、昨年以上の成績を期待されていました。もちろん自分も連覇して当然という気持ちで、この大会に臨んだのですが、予選、決勝トーナメントを通して、取りこぼしが多かった理由が見つからないのが正直な感想です。決勝トーナメントは強豪チームが偏っていたために、準決勝が勝負だと思っていました。アイシン精機に2-1で勝利した時点で決勝は予選で勝利したチーム(凸版印刷)との対戦でしたから、無意識に油断していたのかもしれません。 個人戦には6人の選手が出場したにもかかわらず、誰もベスト16には進めませんでした。団体戦に出場しなかった濵田や寺田には、チームのためにもっとアピールしてもらわないと全日本の連覇は達成できないと思っていますし、粘り強い相撲ができなかった点を課題として、全日本に向けて稽古を積んでいこうと思います。

内山翔太選手

今日優勝できなかったのは、すべて自分のせいです。本当に申し訳ないです。なにも言い訳はありません。先鋒の自分が流れを作らなければならなかったのに、それができなかった結果です。予選でも同じ相手に取りこぼしていて、決勝戦でも自分の相撲ができませんでした。この悔しさと責任は、全日本で優勝して返すしかありません。チームを応援していただいた方々に対して自分ができることは、全日本に向けての努力しかないと思います。

古川晴貴選手

九州大会、和歌山大会(社会人と学生の選抜)よりも、調子を上げて東日本大会に臨むことができました。もう少し体重を増やして、ベストに戻したかったんですが、5kgぐらい足りませんでした。前回大会は優勝していたことを聞いてましたし、自分が入って前より弱くなったと思われたくなかったので、気持ちが空回りしていたかもしれません。大学時代から実業団で相撲を続けたいと思っていて、矢島監督に声をかけていただいたので、同じ大学の小山内先輩とともに、恩返しができたらと思っています。

小山内力樹選手

去年より相撲の内容はいいと思います。やはり同じ日大相撲部の後輩が入部してきたことは嬉しいですし、先輩としての責任感が芽生えました。去年は先輩方に教えてもらうだけでしたが、自分の姿を後輩に見せなければいけないと意識するようになって、日ごろの稽古の取り組み方も変わりました。今日は前の2人のポイントを考えて、自分の相撲を考える余裕がありました。そこは去年から変わったところだと思います。部員が増えてチーム内の競争も厳しくなりましたし、試合に出られる保証もないので、9月の全日本に向けて頑張りたいです。

成績

団体戦一部予選

1回戦

  日本通運 2 1 凸版印刷
先鋒 内山 翔太   引き落とし 小山 貴雄
中堅 古川 晴貴 押し倒し   楮佐古 明輝
大将 小山内 力樹 寄り倒し   光内 彰敏
(代表戦)        
補欠        

2回戦

  日本通運 2 1 盛岡市役所
先鋒 内山 翔太 押し出し   横澤 徹
中堅 古川 晴貴   押し出し 五十嵐 敦
大将 小山内 力樹 寄り切り   和野 吉利
(代表戦)        
補欠        

3回戦

  日本通運 3 0 クリエイト
先鋒 内山 翔太 叩き込み   濁川 太宏
中堅 古川 晴貴 上手出し投げ   新保 杏也
大将 小山内 力樹 寄り切り   岩本 拓也
(代表戦)        
補欠        

決勝トーナメント準々決勝

  日本通運 2 1 盛岡市役所
先鋒 内山 翔太 突き出し   横澤 徹
中堅 古川 晴貴   寄り切り 五十嵐 敦
大将 小山内 力樹 寄り切り   和野 吉利
(代表戦)        
補欠        

決勝トーナメント準決勝

  日本通運 2 1 アイシン精機
先鋒 内山 翔太 寄り切り   岡田 祐輔
中堅 古川 晴貴 寄り切り   神山 達哉
大将 小山内 力樹   上手投げ 吉田 圭佑
(代表戦)        
補欠        

決勝トーナメント決勝

  日本通運 1 2 凸版印刷
先鋒 内山 翔太   押し出し 小山 貴雄
中堅 古川 晴貴   うっちゃり 楮佐古 明輝
大将 小山内 力樹 送り出し   光内 彰敏
(代表戦)        
補欠        

個人戦 無差別級

内山翔太選手

1回戦 寄り切り 布施 美樹(拓殖大学教職員)
2回戦 × 寄り倒し 吉田 圭佑(アイシン精機)

寺田貴博選手

1回戦 不戦勝 三島 直樹(豊田自動織機)
2回戦 × 引き落とし 松永 久志(日本体育大学職員)

濵田光選手

1回戦 押し出し 新保 杏也(クリエイト)
2回戦 × 引き落とし 岡田 久典(三研ソイル)

小山内力樹選手

1回戦 不戦勝 西村 達也(豊田自動織機)
2回戦 寄り切り 楮佐古 明輝(凸版印刷)
3回戦 × 寄り切り 黒川 宏次朗(拓殖大学職員)

古川晴貴選手

1回戦 × 引き落とし 濁川 太宏(クリエイト)

津島 竜太選手

1回戦 × うっちゃり 須永 裕則(警視庁)

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