日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第64回
全日本実業団相撲選手権大会2022.09.18

愛媛県西予市乙亥会館

田中、古川、中村で団体一部優勝! 個人戦で寺田が8強入り

マッチリポート

本大会は2019年以来の開催で、日本通運は前回、団体一部準優勝、個人戦では小山内、古川がベスト8入りしていた。目標はこの成績を上回ることで、団体戦に先鋒・田中、中堅・古川、大将・中村、交代選手・寺田、予備選手・小山内の編成で臨んだ。

団体一部の予選1回戦では九州電力と対戦。最初は硬さが目立ち、田中、古川が引き落としで敗れ、1-2でスタートした。しかし「苦戦するのは想定内でした」(矢島監督)のとおり、2回戦の凸版印刷戦では1-1で迎えた大将戦で中村が勝利し、3回戦の三研ソイル戦では田中、古川が連勝した。どちらも2-1の僅差で、メンバーが助け合って勝ち上がった。

決勝トーナメントに入っても苦戦が続き、準々決勝の九州電力戦、準決勝の和歌山県庁戦ともに先鋒戦を落とす。ひとつも負けられない状況のなか、古川、中村が粘り強さ、勝負強さを発揮して白星を重ね、この2試合も2-1でものにした。

マグチグループと対戦した決勝では、ここまで調子が上がらなかった田中が相手をしっかりとつかまえて寄り切りで勝利する。古川は逆にまわしを取られて寄り倒しで敗れ、またしても1-1で中村が土俵へ。決勝戦独特の緊張感が漂うなか、立ち合いから中村が低い体勢で前に出ると、バランスを失った相手が倒れる。この瞬間、2018年以来、8回目の団体一部優勝が決定した。

個人戦では寺田が8強入りし、12月4日に国技館で開催される全日本相撲選手権の出場権を得た。田中はすでに同大会の出場権を持つ。今後、他選手は10月開催の国民体育大会、全国選抜大学・実業団対抗相撲和歌山大会でポイントを積み上げ、聖地の土俵に上がることを目指すことになる。

コメント

矢島健一監督

(大将の)中村は調子を上げていたので、安心して見ていました。大事なところですべて勝ってくれました。勝負強い小山内も控えているので、選手選考が大変です。日本通運の黄金時代を築く基盤ができたのかなと思います。

田中大介(団体戦・先鋒)

調子が悪かったですが、監督から「気持ちを切り替えていけ」と声をかけていただきました。地元ということで緊張もありましたが、先輩たちに支えられました。家族全員が会場に来ていて、祖母にも喜んでもらえました。

古川晴貴(団体戦・中堅)

みんな硬さがありましたが、助け合いながら優勝することができました。8月に肩を痛め、万全の状態ではありませんでしたが、意地と気持ちの強さで土俵に立ち、修正していきました。勝負どころで勝てて良かったです。

中村悠星(団体戦・大将)

決勝トーナメントはすべて1勝1敗で回ってきたので緊張しましたが、自分の相撲が取れました。優勝に貢献できてよかったです。全日本選手権に出場するためのポイントがまだ足りないので、今後の大会で積み上げたいです。

寺田貴博選手(主将、個人戦ベスト8)

団体戦は若い3人で臨みましたが、内山、小山内も含めてチーム一丸となって戦うことで優勝できました。私もやらなければと気持ちを引き締めて個人戦に挑み、目標だった全日本選手権の出場権を取ることができました。

成績

団体戦一部・予選

1回戦

  日本通運 1 2 九州電力
先鋒 田中 大介   引き落とし 吉田 勝雄
中堅 古川 晴貴   引き落とし 橋本 高弘
大将 中村 悠星 押し出し   井本 和輝
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

2回戦

  日本通運 2 1 凸版印刷
先鋒 田中 大介 突き出し   小山貴雄
中堅 古川 晴貴   押し出し 久保 正博
大将 中村 悠星 押し出し   楮佐古 明輝
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

3回戦

  日本通運 2 1 三研ソイル
先鋒 田中 大介 突き出し   加藤 聖也
中堅 古川 晴貴 押し出し   遠藤 翔太
大将 中村 悠星   引き落とし 岡田 久典
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

団体戦一部・決勝トーナメント

準々決勝

  日本通運 2 1 九州電力
先鋒 田中 大介   引き落とし 吉田 勝雄
中堅 古川 晴貴 押し出し   橋本 高弘
大将 中村 悠星 浴びせ倒し   井本 和輝
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

準決勝

  日本通運 2 1 和歌山県庁
先鋒 田中 大介   引き落とし 宮崎 麗
中堅 古川 晴貴 寄り切り   沢田 日出夫
大将 中村 悠星 引き落とし   冨田 有輝
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

決勝

  日本通運 2 1 マグチグループ
先鋒 田中 大介 寄り切り   城 裕貴
中堅 古川 晴貴   寄り倒し 岩見 剛也
大将 中村 悠星 押し倒し   真野 圭梧
選手 寺田 貴博      
予備選手 小山内 力樹      

個人戦

寺田 貴博選手

1回戦 突き出し 佐藤 淳史(日本大学職員)
2回戦 寄り切り 斉藤 学(南部町役場)
3回戦 寄り切り 井本 和輝(九州電力)
4回戦 下手ひねり 由留部 圭祐(西予市役所)
準々決勝 × 上手投げ 落合 哲也(有限会社野田組)

古川 晴貴選手

1回戦 押し出し 松浦 智哉(警視庁)
2回戦 不戦勝 福島 京介(松源)
3回戦 押し出し 久保 正博(凸版印刷)
4回戦 × 突き落とし 中島 望(日大職員)

田中 大介選手

1回戦 突き出し 中野 寿(松源)
2回戦 上手投げ 真野 圭梧(マグチグループ)
3回戦 × 上手出し投げ 三輪 隼人(ソディック)

中村 悠星選手

1回戦 突き出し 小山 颯太(東光タイヤ工業)
2回戦 押し出し 荒井 智成(警視庁)
3回戦 × 上手投げ 黒川宗一郎(アイシン軽金属)

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