日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第65回
全日本実業団相撲選手権大会2023.09.24

堺市大浜公園相撲場

団体一部3位、個人戦で古川が準優勝。充実した成績を残す

マッチリポート

昨年は団体一部で8回目の全国制覇を達成し、連覇を目指す日本通運は追われる立場として大会に臨んだ。相撲部主将を務める古川の選手宣誓で大会は幕を開けた。

団体戦一部の予選1回戦はソディックと対戦。先鋒・中村が敗れたが、中堅・古川、大将・オドフーが連勝して逆転勝ち。2回戦のトヨタ自動車を3-0で退け、2戦2勝で勝利得点5とし、8強進出をほぼ手中に収めた。

3回戦では優勝経験豊富なアイシン軽金属と対戦し、中村が勝利したものの、古川、オドフーが敗れて1-2で競り負けた。しかし2勝1敗の勝利得点6で予選を勝ち抜き、その実力をしっかりと見せつけた。

準々決勝ではふたたびソディックと対戦して3-0で快勝。準決勝はマグチグループとの対戦となったが、これは昨年の決勝と同じカードであり、実力伯仲の戦いが期待された。「相手の応援団がいる会場の雰囲気に飲まれ、集中力で差があったのかもしれません」と振り返ったのは古川で、わずかな差が勝敗を分け、決勝進出はならなかった。とはいえ、東日本実業団(8強敗退)を上回る成績であり、矢島監督は「最低限の結果は出せました。及第点です」との評価だった。

個人戦はオドフー、内山が2回戦で敗れるなか、古川、中村が勝ち上がり、優秀16人による決勝トーナメントへ。中村は一瞬のスキを突かれて引き落としで敗れたが、古川は変幻自在の柔らかい相撲ですべて異なる決まり手で勝ち上がり、「自分自身がびっくりしています」(古川)という準優勝となった。

12月3日には天皇杯第72回全日本相撲選手権が両国国技館で開催されるが、今季ここまでの成績により古川、内山の出場権獲得が濃厚。日本通運から一人でも多く出場するべく、各選手が10月の国民体育大会でポイントの上積みを目指す。

コメント

矢島健一監督

みんな動きが良く、東日本実業団(8強敗退)よりも内容は評価できます。ただ、選手は満足していません。来年こそ東日本実業団、全日本実業団の2大タイトルで優勝し、良いカタチで新道場の完成を迎えたいです。

古川晴貴(主将)

十分な成績だと受け止めていますが、東日本実業団、全日本実業団ともにもっと勝ち上がれたなという気持ちもあります。稽古場がないなか職場の方々にサポートしていただき、よい雰囲気で今大会を終えられました。

中村悠星

団体戦では最後の最後に“勝てる”と思って取り急いでしまいました。優勝を狙えたので悔しいです。個人戦はもうひとつ勝てば8強でした。古川さんが決勝まで行ったので、自分もできるだけ勝ち上がりたかったです。

ボルドバートル・オドフー

団体戦3位はうれしくも、悔しくもないです。2位以下は同じだと思っています。個人戦では「勝ちたい」という思いが強く、ムキになって押したところを引かれてしまいました。2回戦で負けたのは想定外でした。

内山翔太

(個人戦で)敗れた相手は同世代で、学生時代もよく負けていました。いい相撲が取れましたが、詰めが甘かったです。動きは悪くなかったので、あそこを勝てれば…。12月の天皇杯全日本選手権に向けてさらに仕上げていきます。

成績

団体一部・予選

1回戦

  日本通運 2 1 ソディック
先鋒 中村 悠星   寄り倒し 三輪 隼人
中堅 古川 晴貴 肩透かし   白坂 圭史郎
大将 ボルドバートル オドフー 小手投げ   福嶋 善貴
交代選手 内山 翔太      
予備登録 小山内 力樹      

2回戦

  日本通運 3 0 トヨタ自動車
先鋒 中村 悠星 押し出し   二宮 瑠威
中堅 古川 晴貴 突き出し   山本 航大
大将 ボルドバートル オドフー 寄り切り   井田 陽斗
交代選手 内山 翔太      
予備登録 小山内 力樹      

3回戦

  日本通運 1 2 アイシン軽金属
先鋒 中村 悠星 押し出し   堀 篤史
中堅 古川 晴貴   寄り倒し 黒川 宗一郎
大将 ボルドバートル オドフー   押し出し 岡田 尚也
交代選手 内山 翔太      
予備登録 小山内 力樹      

団体一部・決勝トーナメント

準々決勝

  日本通運 3 0 ソディック
先鋒 中村 悠星 はたき込み   三輪 隼人
中堅 古川 晴貴 はたき込み   白坂 圭史朗
大将 ボルドバートル オドフー 寄り切り   福嶋 善貴
交代選手 内山 翔太      
予備登録 小山内 力樹      

準決勝

  日本通運 1 2 マグチグループ
先鋒 中村 悠星   上手出し投げ 城 裕貴
中堅 古川 晴貴   寄り倒し 岩見 剛也
大将 ボルドバートル オドフー はたき込み   真野 圭梧
交代選手 内山 翔太      
予備登録 小山内 力樹      

個人戦

内山 翔太

1回戦 はたき込み   篠田 耕(摂津倉庫関西支社)
2回戦   寄り切り 三輪 隼人(ソディック)

古川 晴貴

1回戦 寄り倒し   岡田 祐輔(アイシン)
2回戦 突き出し   和宇慶 一騎(沖縄県警察)
3回戦 突き落とし   久保 裕(南部町役場)
4回戦 押し出し   片村 敬也(和歌山県庁)
準々決勝 肩透かし   中村 淳一郎(アイシン軽金属)
準決勝 寄り切り   黒川 宗一郎(アイシン軽金属)
決勝   突き出し 三輪 隼人(ソディック)

中村 悠星

2回戦 引き落とし   松井 奏凪人(野田組)
3回戦 突き落とし   白坂 圭史郎(ソディック)
4回戦   引き落とし 岩見 剛也(マグチグループ)

ボルドバートル・オドフー

1回戦 不戦勝   冨田 有輝(和歌山県庁)
2回戦   寄り倒し 真野 圭梧(マグチグループ)

ギャラリー

戻る