日本通運

MATCH REPORT

試合結果詳細

第72回天皇杯
全日本相撲選手権大会2023.12.03

両国国技館

国技館に約100人の応援団。大声援を受け古川がベスト16入り

マッチリポート

アマチュア横綱を決める今大会には、年間の各競技大会で好成績を収めた者だけが出場できる。日本通運からその資格を得たのは、古川と内山の2人。オドフー、中村は次点で補欠となり、出場はならなかった。

大会方式は、各選手が予選3回戦を行い、勝ち越した選手が決勝トーナメント(以下決勝T)に進むというもの。ベスト16からNHK地上波で全国放送されるため、そこまで勝ち上がることをひとつの目標に掲げていた。

期待を背負って土俵に上がった主将の古川は、幸先の良いスタートを切った。「初戦で身体の大きい相手に勝つことができて、いい流れを作れました」という勝利で勢いがつき、予選2回戦では得意の右でまわしを掴んで上手投げを決め、連勝で決勝T進出を決めた。

内山は予選敗退となったが、古川は決勝Tでも快進撃を見せた。「シナリオどおりの相撲ができた」という下手投げで1回戦に勝利すると、2回戦でも右でまわしを取ることに成功し、上手投げで勝利。目標だったベスト16入りを果たした。

決勝Tの3回戦の相手の草野(日本大学)は、11月の全国学生選手権で優勝した学生横綱。古川と同じ熊本県出身で、高校、大学の後輩だった。古川は押し出しで敗れたが、「最後に同郷対決でいい相手とできたので、悔いはありません」という納得の敗退だった。

「会社がすごくバックアップしてくれていて、今日も100人前後が応援に来ていただきました」と内山が振り返った通り、国技館には多くの関係者が詰めかけ、2人に熱い声援が送られた。矢島監督は最後に、「過去最高の応援人数だったかもしれません。選手の力になりました」と感謝した。

コメント

矢島健一監督

古川は初戦から自分の相撲が取れていたので、やってくれると思っていました。内山も最後まで頑張ってくれて満足しています。来年9月末に新道場が竣工します。よいカタチで迎えられればという気持ちでいっぱいです。

古川晴貴(主将)

16強入りし、NHKの全国生放送で「日本通運」の名前をアピールできて良かったです。国技館に来ていただいたみなさんの大声援が土俵上でも耳に入り、背中を押してくれました。勝つ姿を見せることできて良かったです。

内山翔太

力が入り過ぎていたのか、相手の引きに足がついていかなかったです。今年は大事なところで勝てなかったので、新道場が完成する来年はいろんなことを考えながら稽古に励み、大会でいいところを出せたらと思います。

成績

古川晴貴

予選

1回戦 引き落とし 白川太陽(日本大学)
2回戦 上手投げ 田中達也(長崎県)
3回戦 × 叩き込み スフバット(専修大学)

決勝トーナメント

1回戦 下手投げ 新川大楽(日本体育大学)
2回戦 上手投げ 藤澤詩音(アイシン)
3回戦 × 押し出し 草野直哉(日本大学)

内山翔太

予選

1回戦 × 引き落とし 岩見剛也(マグチグループ)
2回戦 × 引き落とし オトゴンバト(東洋大学)
3回戦 × 突き出し 篠侑磨(金沢学院大学)

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